《原著》あたらしい眼科41(11):1372.1377,2024c未治療滲出型加齢黄斑変性に対するファリシマブの導入期治療成績切石達範永井由巳植村太智中山弘基大中誠之木村元貴髙橋寛二関西医科大学眼科学教室CShort-TermOutcomesofIntravitrealFaricimabforTreatment-NaiveNeovascularAge-RelatedMacularDegenerationTatsunoriKiriishi,YoshimiNagai,TaichiUemura,HirokiNakayama,MasayukiOhnaka,MotokiKimuraandKanjiTakahashiCDepartmentofOphthalmologyofKansaiMedicalUniversityHospitalC目的:未治療滲出型加齢黄斑変性(nAMD)に対するファリシマブの治療成績について検討する.方法:関西医科大学附属病院でC2022年C7月.2023年C1月にファリシマブによる治療を開始した未治療CnAMD症例のうち,ファリシマブをC3回またはC4回,1カ月ごとに投与する導入期治療を行い,治療後C1カ月まで経過を観察できたC45例C45眼を対象に,ファリシマブ投与時と導入期治療後C1カ月のClogMAR視力および中心網膜厚(CRT),中心脈絡膜厚(CCT)を計測し,その変化を後ろ向きに検討した.結果:症例は45例45眼(男性25例25眼,女性20例20眼)で全体の平均年齢はC76.6歳,病型の内訳はCtype1MNVがC15眼(33.3%),type1とCtype2MNVの合併例がC5眼(11.1%),type3MNVがC4眼(8.9%),PCVがC21眼(46.7%)であった.導入期治療においてCdryになるまでの投与回数の中央値はC1(1.4)回で,1回投与後がC24眼C53.3%,2回投与後がC14眼C31.1%,3回投与後がC3眼C6.7%,4回投与後がC1眼C2.2%,導入期治療後も滲出性変化が消退しなかった症例はC3眼C6.7%で,92.3%で導入期治療により滲出性変化を抑制できた.logMAR視力,CRT,CCTは治療前および導入治療後で,0.38±0.37CμmおよびC0.38±0.43Cμm,321.1±131.3CμmおよびC185.8±93.0Cμm,215.9±120.5CμmおよびC189.8±113.8Cμmであった.有害事象としてC2眼(4.4%)に網膜色素上皮裂孔を認めた.結論:ファリシマブは未治療CnAMDに対する導入期治療の選択肢の一つとして考慮してもよい薬剤である.CPurpose:ToCevaluateCtheCtreatmentCoutcomesCofCfaricimabCforCuntreatedCnAMD.CSubjectsandMethods:Inthisretrospectivestudy,weexaminedthemedicalrecordsof45treatment-naivenAMDpatients(n=45eyes)inwhomCtreatmentCwithCfaricimabCwasCinitiatedCatCKansaiCMedicalCUniversityCHospitalCfromCJulyC2022CtoCJanuaryC2023.CAllCpatientsCreceivedC3CorC4CmonthlyCinjectionsCofCfaricimabCasCtheCinductionCphase,CandCwereCobservedCforC1-monthposttreatment.LogMARvisualacuity(VA),centralretinalthickness(CRT),andcentralchoroidalthick-ness(CCT)weremeasuredatthetimeofadministrationandat1monthaftertheinductionphase.Changeswereexaminedfortheentirecohort,andseparatelyforcaseswithtype1macularneovascularization(MNV),combinedtype1andtype2MNV,type3MNV,andpolypoidalchoroidalvasculopathy.Results:Posttreatment,therewasnoCchangeCofClogMARCVA,CyetCbothCCRTCandCCCTCimproved.CAsCforCadverseCevents,CretinalCpigmentCepithelialCtearsCwereCobservedCinC2Ceyes.CConclusion:FaricimabCmayCbeCconsideredCaCsuccessfulCandCusefulCtherapeuticCoptionforcasesoftreatment-naivenAMD.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)41(11):1372.1377,C2024〕Keywords:滲出型加齢黄斑変性,ファリシマブ,導入期治療,治療成績,有害事象.neovascularage-relatedmaculardegeneration,faricimab,inductionphasetreatment,treatmentresult,adverseevent.C〔別刷請求先〕切石達範:〒573-1191大阪府枚方市新町C2-5-1関西医科大学眼科学教室Reprintrequests:TatsunoriKiriishi,DepartmentofophthalmologyofKansaiMedicalUniversityHospital.2-5-1Shinmachi,Hirakata,Osaka573-1197,JAPANC1372(102)I緒言と目的新生血管を伴う滲出型加齢黄斑変性(neovascularCage-relatedCmaculardegeneration:nAMD)は,黄斑部新生血管(macularneovascularization:MNV)からの出血や滲出液により網膜構造の不整を引き起こし視機能を低下させる疾患である.その標準的な治療は,抗血管内皮増殖因子(vas-cularCendothelialCgrowthfactor:VEGF)薬の硝子体内注射により滲出性変化を抑制することである.現在までにいくつかの薬剤が上梓されているが,2022年C3月にファリシマブが新たに承認された.ファリシマブはこれまでの薬剤とは異なり,抗CVEGF-A抗体と抗Cangiopoietin-2(Ang-2)抗体を有する眼科初のバイスペシフィック抗体である.VEGF-A阻害による血管新生および血管漏出の抑制と,Ang-2阻害による血管壁の安定化および抗炎症作用により,nAMDの病態抑制が期待されている.また,Fc領域が改変されているため,胎児性CFc受容体,免疫細胞のCFc受容体と結合せず,全身曝露量の低下や炎症誘発の抑制が期待されている1).実臨床において未治療CnAMDに対して行われた第CIII相臨床試験であるCTENAYA試験(NCT0382328)およびCLUCERNE試験(NCT0382330)でも,投与開始後C48週間の時点でC16週間の投与間隔で滲出性変化を抑制できていた症例の割合はそれぞれC46%とC45%,12週間隔とC16週間隔を合わせた割合はそれぞれC80%とC78%となっており,8週間間隔でアフリベルセプトを投与した場合と比較して最高矯正視力が非劣性であることが示されている2).しかし,上梓されて間もないことから,その臨床的な治療成績についてはまだ不明な点が多い.今回筆者らは,実臨床においてファリシマブを使用した短期的な治療成績を報告する.CII対象と方法対象症例は,関西医科大学附属病院眼科黄斑外来を受診し未治療CnAMDと診断され,2022年C7月.2023年C1月にファリシマブによる治療を開始した患者のうち,ファリシマブを3回またはC4回,1カ月ごとに投与する導入期治療を行い,治療後C1カ月まで経過を観察できたC45例C45眼を対象とした.診断は細隙灯顕微鏡検査,フルオレセイン蛍光造影(トプコンCTRC-50DX),インドシアニングリーン蛍光造影および光干渉断層計(opticalCcoherencetomography:OCT,Heidelberg社スペクトラリスCHRA+OCT)にて行った.検討項目は,logMAR視力,中心網膜厚(centralCretinalthickness:CRT),中心脈絡膜厚(centralCfovealCchoroidalthickness:CCT),滲出性所見〔網膜内液(intraretinal.uid:IRF),網膜下液(subretinal.uid:SRF)〕の変化,滲出性所見消失までの投与回数および合併症とした.CRTとCCCTはスペクトラリス機器に内蔵されているキャリパーを用いてCBスキャン画像上で計測した.CRTの測定は,中心窩における内境界膜から網膜色素上皮の表層までで行い,IRFやCSRFも含めた.CCTの測定は,Bruch膜から脈絡膜と強膜の境界部までとした.測定は筆者および共著者(M.O)のC2人で行った.導入期の投与回数は,2回目の投与までに滲出性変化が消失した状態(dry)になった症例ではC3回,それ以外ではC4回の投与を行った.Dryになるまでのファリシマブの投与回数と,logMAR視力,CRT,CCTに関して,全体およびCtype1MNV/type1+2MNVとポリープ状脈絡膜血管症(polypoidalchoroidalvasculopathy:PCV)に分類し,統計学的検討を行った.統計はCMicrosoftCO.ceCHomeCandCBusinessPremiumに付属するCExcel(バージョンC2311)を用いてCWilcoxonの符号順位検定にて検討し,p値がC0.05未満の場合を有意差ありとした.また,有害事象については後ろ向きに検討を行った.CIII結果対象症例C45例C45眼の内訳は,男性C25例C25眼,女性C20例C20眼,平均年齢はC76.4歳であった.また,nAMDの病型別の内訳は,typeC1MNVがC15眼(33.3%),typeC1CMNVにtype2MNVを合併したものが5眼(11.1%),type3MNVがC4例C8.9%,PCVがC21眼(46.7%)であった.ファリシマブ投与C1回後にCdryになった症例はC24眼(53.3%),2回後が14眼(31.1%),3回後が3眼(6.7%),4回後がC1眼(2.2%)であり,導入期治療で最終的にC42眼(93.3%)においてCdryが得られた.4回投与後にもCdryが得られなかった症例はC3眼(6.7%)であった.logMAR視力の変化(図1)は,全体(45眼)では投与前がC0.38C±0.37,投与後がC0.38C±0.43であり,有意差は認めなかった(p=0.61).投与回数がC3回の群(41眼)とC4回の群(4眼)に分けた場合では,3回投与群で投与前がC0.38C±0.38,投与後がC0.39C±0.45であり,有意差は認めなかった(p=0.49).4回投与群で投与前がC0.31C±0.11,投与後がC0.20C±0.10であり,有意差は認めなかった(p=1).CRTの変化(図2a)は,全体では投与前がC321.1CμC±131.3μm,投与後がC185.8C±93.0Cμmであり,有意に減少を認めた(p<0.0001).3回投与群で投与前がC321.6C±137.2Cμm,投与後がC183.4C±96.1μmであり,有意に減少を認めた(p<C0.0001).4回投与群で投与前がC316.3C±42.6Cμm,投与後がC208.0±62.3Cμmであり,有意差は認めなかった(p=0.11).CCTの変化(図2b)は,全体では投与前がC215.9C±120.5μm,投与後がC189.8C±113.8Cμmであり,有意に減少を認めた(p<0.0001).3回投与群で投与前がC222.0C±122.6Cμm,logMAR視力0.450.40.350.30.250.20.150.10.050治療前1カ月2カ月3カ月4カ月3回投与群4回投与群(n=41)(n=4)図13回投与群と4回投与群のlogMAR視力の推移a350300250CRT(μm)200150100500治療前1カ月2カ月3カ月4カ月3回投与群4回投与群*p<0.05(n=41)(n=4)**p<0.01b250200150153.8100500CCT(μm)治療前1カ月2カ月3カ月4カ月3回投与群4回投与群(n=41)(n=4)図23回投与群と4回投与群のCRT(a)およびCCT(b)の推移0.60.50.40.30.20.10logMAR視力a350300250200150CRT(nm)100500bCCT(nm)300250200150100500治療前治療後type1MNV/1+2MNV群PCV群*p<0.05(n=20)(n=21)**p<0.01図4病型別のCRT(a)およびCCT(b)の治療前後の推移表1治療前後でlogMAR視力が0.3以上悪化した症例の詳細病型治癒前視力(小数視力)治癒後視力(小数視力)治癒前CCRT[Cμm]治癒後CCRT[Cμm]治癒前CCCT[Cμm]治癒後CCCT[Cμm]dryを得るまでの投与回数備考症例C1CPCVC0.40(0C.4)C1.00(0C.1)C720C447C148C143C3症例C2Ctype1CMNVC0.70(0C.2)C1.30(C0.05)C268C130C152C152C3CRPEtear症例C3Ctype1CMNVC0.30(0C.5)C1.00(0C.1)C643C619C130C123C4CPCVrupture症例C4CPCVC0.52(0C.3)C0.82(C0.15)C279C119C183C159C3CPCVrupture症例C5Ctype1CMNVC0.70(0C.2)C1.00(0C.1)C461C332C71C76C3C投与後がC195.0C±116.3Cμmであり,有意に減少を認めた(p<0.0001).4回投与群で投与前がC153.8C±84.3Cμm,投与後がC139.3C±87.9Cμmであり,有意差は認めなかった(p=0.10).また,病型別の検討としてCtypeC1MNVおよびCtypeC1MNVとCtype2MNV合併症例C20例C20眼と,PCV症例C21例C21眼に分けて検討を行った.logMAR視力の変化(図3)は,typeC1MNVおよびCtypeC1MNVとCtypeC2MNV合併症例で投与前がC0.49C±0.43,投与後がC0.53C±0.42であり,有意差は認めなかった(p=0.05).PCV症例で投与前がC0.27C±0.27,投与後がC0.25C±0.31であり,有意差は認めなかった(p=0.89).CRTの変化(図4a)は,typeC1MNVおよびtypeC1MNVとtypeC2MNV合併症例で投与前が320.3C±134.8μm,投与後がC200.2C±116.8Cμmであり,有意に減少を認めた(p=0.001).PCV症例で投与前がC321.0C±136.3Cμm,投与後がC179.7C±72.5μmであり,有意に減少を認めた(p=0.001).CCTの変化(図4b)は,typeC1MNVおよびtypeC1MNVとCtype2MNV合併症例で投与前がC252.7C±64.9Cμm,投与後がC225.4C±59.9Cμmであり,有意に減少を認めた(p=0.002).PCV症例で投与前がC160.7C±130.2Cμm,投与後がC141.0±129.1Cμmであり,有意に減少を認めた(p=0.0008).また,logMAR視力がC0.3以上変化したものとそれ以外の症例に分けてみると,改善した症例がC5眼(11.1%,3回投与群C3眼,4回投与群C1眼),悪化した症例がC5眼(8.9%,3回投与群C4眼,4回投与群C1眼),それ以外(維持)がC36眼(80.0%,3回投与群C33眼,4回投与群C3眼)であった.有害事象については,RPEtearをC2眼(4.4%)で認めた.眼内炎症および全身的な副作用は認めなかった.IV考察ファリシマブの導入期治療において,本検討ではC93.3%と高率にCdryが得られた.nAMDの治療に関して,抗VEGF薬による導入期治療に対する反応性が良好な症例ではその後の視力予後が良好である可能性が示唆されており3,4),ファリシマブ導入期治療での滲出性所見に対する抑制効果が高いことは視力維持に有効である可能性がある.導入期治療での治療成績は,TENAYA試験およびLUCERNE試験ではCIRFとCSRFの抑制率はアフリベルセプトより優位に高いと報告されているが,以前当院でアフリベルセプトの導入期治療を行い,94%でCdryが得られると報告しており5),今回の結果と同様であったことから,ファリシマブはアフリベルセプトと同等あるいはそれ以上の滲出抑制効果があると推測される.CRTとCCCTに関しては,治療により有意に改善を得られており,これはCTENAYA試験,LUCERNE試験および国内での既報6,7)でも同様の報告がなされている.ただし,本検討では視力に関しては治療前後で有意差はみられなかった.logMAR視力がC0.3以上悪化した症例に関して詳細に検討したところ,5例が該当した(表1).治療前のClogMAR視力の平均はC0.52C±0.18と全体の平均と比較し治療開始前の視力が不良であったが,そのうちC2例は治療開始前にCPCVruptureにて出血を起こした状態であり,またC1例では経過中にCRPEtearを認めた.こうした例では治療にかかわらず網膜およびCRPEの萎縮が進行し,不可逆的に視力が増悪する.国内でファリシマブの導入期治療成績を報告している既報でも,松本ら6)は治療前後のClogMAR視力がC0.33C±0.41からC0.22C±0.36に,向井ら7)はC0.40C±0.42がC0.32C±0.43に有意に改善したと報告しているが,本検討では前述の背景因子が大きく影響している可能性があり,症例数を増やして検討を行うことで視力が改善する結果を得られる可能性は高いと考える.合併症としてCRPEtearをC2例で認めたが,既報と比較しても著明に多い結果ではなかった6,7).発生した症例のCPEDの長径および高さは,1例でC5,644μm/304Cμm,もうC1例はC3,645Cμm/121Cμmであり,tear発生前のCPEDの長径および高さはどちらもとくに際立って大きなものではなく,発生に関しての傾向は不明であった.CRPEtearは,大きなCPEDの静水圧や抗CVEGF薬での治療によりCCNVが線維化および収縮することで起こるとされている8,9).黄斑部に起こると劇的に視力が悪化する合併症であるため,丈の高いCPEDでは発生に注意しリスクを説明したうえで治療する必要がある.CV結語本検討ではClogMAR視力に関して有意差はなかったものの,CRTおよびCCCTについては有意な改善を認めた.nAMDに対する導入期治療において,ファリシマブは選択肢の一つとして考慮してもよい薬剤であるが,今後はさらに多数例での検討を要すると考える.文献1)RegulaCJT,CvonCLundhCP,CFoxtonCRCetal:TargetingCkeyCangiogenicCpathwaysCwithCaCbispeci.cCCrossMAbCopti-mizedCforCneovascularCeyeCdiseases.CEMBOCMolCMedC8:C1265-88,C20162)HeierCJS,CKhananiCAM,CQuezadaCRuizCCCetal:E.cacy,Cdurability,andsafetyofintravitrealfaricimabuptoevery16CweeksCforCneovascularCage-relatedCmacularCdegenera-tion(TENAYACandLUCERNE):twoCrandomised,Cdou-ble-masked,CphaseC3,Cnon-inferiorityCtrials.CLancetC399:C729-740,C20223)OhnakaCM,CNagaiCY,CTakahashiCKCetal:ACmodi.edCtreat-and-extendCregimenCofCa.iberceptCforCtreatment-naiveCpatientsCwithCneovascularCage-relatedCmacularCdegeneration.CGrafesCArchCClinCExpCOphthalmolC255:C657-664,C20174)OhjiM,OkadaAA,SasakiKetal:RelationshipbetweenretinalC.uidCandCvisualCacuityCinCpatientsCwithCexudativeCage-relatedmaculardegenerationtreatedwithintravitre-alCa.iberceptCusingCaCtreat-and-extendregimen:sub-groupCandCpost-hocCanalysesCfromCtheCALTAIRCstudy.CGraefesArchClinExpOphthalmolC259:3637-3647,C20215)永井由巳,大中誠之,木村元貴ほか:滲出型加齢黄斑変性のCtreatment-naive症例に対するアフリベルセプト硝子体内投与の成績.臨眼69:1167-1173,C20156)MatsumotoCH,CHoshinoCJ,CNakamuraCKCetal:Short-termCoutcomesCofCintravitrealCfaricimabCforCtreatment-naiveCneovascularCage-relatedCmacularCdegeneration.CGraefesCArchClinExpOphthalmolC261:2945-2952,C20237)MukaiCR,CKataokaCK,CTanakaCKCetal:Three-monthCout-comesCofCfaricimabCloadingCtherapyCforCwetCage-relatedCmaculardegenerationinJapan.SciRepC13:8747,C20238)SarrafD,ChanC,RahimyEetal:ProspectiveevaluationofCtheCincidenceCandCriskCfactorsCforCtheCdevelopmentCofCRPEtearsafterhigh-andlow-doseranibizumabtherapy.RetinaC33:1551-1557,C20139)SarrafD,JosephA,RahimyE:Retinalpigmentepithelialtearsintheeraofintravitrealpharmacotherapy:ris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