IRISregistryIntelligentResearchinSightrejistry三宅正裕*柏木賢治**はじめに2017年より日本眼科学会の主導で画像などのデータベースの構築が開始された.このデータベースは「JapanOcularImagingRegistry(JOIregistry)」という名称がつけられている.データベースを形づくるための最初の3年間は,日本医療研究開発機構(JapanAgencyforMedicalResearchandDevelopment:AMED)の臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実用化研究事業の支援を受けていたが,運営自立化のために一般社団法人JapanOcularImagingRegistryが設立された.当該法人は,日本眼科学会からの委託を受けて,自立した形で自己資金によりデータベースの管理・運用・拡張を行っている.このレジストリーについては,各論の大鹿哲郎先生の稿を参照されたい.世界を見渡すと,眼科領域ではJOIregistryに先立つ2013年に,米国眼科学会(AmericanAcademyofOphthalmology:AAO)が大規模なレジストリーをローンチしている.これがIntelligentResearchinSight(IRIS)registryである1~4).IRISregistryは米国では大規模なレジストリーとして地位を確立しており,そのデータを用いた論文も多数上梓されている.それまでも眼科領域の大規模レジストリーは存在したが,IRISregis-tryと異なり,特定の疾患や状態に特化したものであった.たとえば1992年にスウェーデンで設立された国立白内障レジストリーには,スウェーデンで行われたほぼすべての白内障手術が含まれており,2009年時点で100万件以上の白内障手術が登録されている5).また,EuropeanRegistryofQualityOutcomesforCataractandRefractiveSurgery(EUREQUO)には16カ国から収集された100万件以上の白内障手術の情報が含まれている6).そのほか,角膜移植7,8),加齢黄斑変性9),糖尿病眼合併症10),進行緑内障11),未熟児網膜症12)などのレジストリーがある.本稿では総論として世界の眼科レジストリーについてのオーバービューをまとめる予定だったが,これまでIRISregistryのコンセプト・目的・展望などを日本語でまとめた論文がないため,IRISregistryに着目して解説を行う.IIRISregistryの目的IRISregistryの名称にはintelligentresearchという言葉が含まれているため研究用のレジストリーと考えられがちだが,その主要な目的は,IRISregistryの使用を通じて,眼科医が患者に提供する医療の質を継続的に向上させることである.そしてもう一つ重要な用途として診療報酬請求がある.また,その他の目的として,より良い患者転帰を得るためのプラットフォームの提供,医療格差の特定と対処,研究目的でのデータ収集,医療の質の指標のリスク調整を行うための土台を築くことなどがあげられる.目的だけを聞いても,IRISregistryの仕組みについて理解することはむずかしいと思われる.まず歴史を振り返りながら,IRISregistryの仕組みを紐解いていく.*MasahiroMiyake:京都大学大学院医学研究科眼科学**KenjiKashiwagi:山梨大学大学院医学工学総合研究部眼科学講座〔別刷請求先〕三宅正裕:〒606-8507京都市左京区聖護院河原町54京都大学大学院医学研究科眼科学0910-1810/21/\100/頁/JCOPY(3)119-図1米国の公的医療保険のパフォーマンス評価とIRISregistry%,相互運用性の推進45%,コスト15%となっている.このように,米国の公的医療保険は診療報酬支払方式改革の最中であり,payforperformance(P4P)を重視した改革を進めている.IIIIRISregistryの歴史IRISregistry自体が始まったのは2014年3月24日だが,その根本にある医療の質の改善という観点からは,その種は1985年に発足したAcademy’sQualityofCareCommitteeまで遡る.AAOはこの委員会を通じて,医療の質の改善とベストプラクティスの推進を行うための,専門家のコンセンサスと科学的根拠に基づいた医学会初のガイドラインであるPreferredPracticePat-ternsをまとめた.その後,1995年にはアウトカム・レジストリーの試みとして,白内障手術の成果を測定するためのNationalEyecareOutcomesNetworkを立ち上げ,17,000人以上の患者の術前の特徴,手術パラメータ,術後のアウトカムに関するデータを収集した.ただし,このネットワークは手入力に要する時間が多大であるために参加者数が伸び悩み,5年間で終焉を迎えた.最終的には参加した眼科医は249名で,収集されたデータは17,876人分であった.その後もAAOは医療の質の改善に力を入れた.2000年代前半にはパフォーマンス測定時代における品質指標の必要性を見越して,米国医師会のPhysicianConsor-tiumforPerformanceImprovementの中に眼科医療ワーキンググループを召集し,PreferredPracticePat-ternsに基づいて眼科医療のパフォーマンス指標の作成を開始した.2006年にこのワーキンググループは八つのプロセス指標を作成し,このうち四つがNationalQualityForumに認められ,CMSからPQRSに用いることの承認を受けた.2007年にはさらに五つの指標を作成し,そのうち二つの白内障手術アウトカム指標が承認されている.これらの指標はPQRS開始当初から承認されていたため,AAOメンバーはこれらの指標を報告することにより,プログラムの開始当初からインセンティブを受けることができた.そしてその後もワーキンググループは活動を続け,さらに29のサブスペシャリティーアウトカム指標と二つの適正使用指標を作成している.AAOは2012年秋に,ITを利用した臨床データ登録および学習する医療システム(LearningHealthSystem,医療を実施しながら臨床データから知識を獲得し,医療を改善するシステム)についての検討を開始した.これがIRISregistryの萌芽である.評議員会はこのシステムの目的,構造,ガバナンスの原則について議論し,適切なベンダーを選定するためのタスクフォースを作成した.この時にタスクフォースが設定した主要な目的は,①AAOメンバー個人の医療の質の改善のための土台として,アウトカム改善につながったプロセスや手順の特定を促進すること,②個々の眼科医療の質の改善および人口カバー率の格差の特定により,社会レベルで健康を改善すること,そして,③エビデンスに基づく臨床医学の発展や新しい診断・治療に必要不可欠な科学的発見を生み出すこと,の3つであった.そして,IRISregistryは,PQRSにペナルティが設定されるタイミングである2013年から12カ月のパイロット期間を経て,上述の通り2014年3月24日に正式に開始された.このように医療保険制度と密接に結びついていたIRISregistryは,開始直後から順調に契約数・データ数を増やすことに成功した.2016年1月1日の時点で,米国に拠点を置く3,888の眼科診療所から合計11,739人の医師らがIRISregistryと契約し,2,050万人の患者の7,205万回の受診データが収集されており,その後,2017年7月1日の時点では13,199人の契約を得て,3,730万人の患者の1億4,800万回の受診データが蓄積されている.2019年に診療報酬請求にMIPSが導入されてからはMIPSの報告にも対応している.MIPS報告に成功しなかった場合,眼科医1人当たり平均して約2万ドルのペナルティが生じることから,IRISregistryを使用して簡便にMIPS報告ができることは眼科医にとって大きなインセンティブとなっている.IVIRISregistryの特徴次に,IRISregistryの特徴について説明する.(5)あたらしい眼科Vol.38,No.2,20211211.管理原則IRISregistryの管理原則には次のようなものがある.①眼科医は,患者に関連してレジストリーに入力されたすべてのデータを所有する.②すべてのデータの保護措置が講じられている(HIPAA遵守など).③個人の患者を特定できるデータはレジストリーの外部に配付されない.これらのデータは,個々の品質改善のための業務でのみアクセス可能である.④眼科医は,自身の医師が特定した個人データを他の事業体(例:CMS,米国眼科学会など)に配布することを許可しなければならない.⑤医療行為のクレームや訴訟における医師固有のデータの法的発見は,米国の登録機関では一度も発生したことがなく,今後も発生するとは予想されていない.⑥データ入力は,個々の医師とその診療にできるだけ負担がかからないようにする必要がある.C2.電子カルテからの自動データ抽出AAOが最初のCNationalEyecareOutcomesNetworkで学んだことは,診療所による手作業でのデータ入力は継続性に欠けるということだった.このため,IRISregistryのデータ戦略は,EHRデータベースを含む診療所のサーバーにシステムインテグレーター・ソフトウェアをインストールし,データを自動で抽出する方針となった.CIRISregistryのシステムインテグレーター・ソフトウェアは,ほとんどのクライアント・サーバー型CEHRに対応しており,2017年時点ではC41種類のCEHRシステムとの統合に成功している.このソフトウェアが診療所のCEHRデータベースサーバーにインストールされると,医師の手を煩わせることなく,診療所が診察を行っていない時間帯に定期的(毎日または毎週)にCIRISreg-istryへとデータを送信する.データはセキュアなクラウドサーバー(アマゾンウェブサービスのCAWSCGovCloud)にアップロードされ,そこでは保護されたデータを保管し,匿名加工されたデータがCIRISregistryデータベースに保存される(図2).クラウドベースのEHRでは,ファイルをCIRISregistryへ送信するか,IRISregistryのベンダーがアクセス可能な別サーバーにファイルを保存することで連携可能である.これらのファイルは,HL7ClinicalDataArchitectureStandardとして知られる標準化されたフォーマットで送信され,IRISregistryに保存される.データには,表1に示すような項目が含まれている.診療管理システムがCEHRと分離されている場合は,診療報酬請求の正確な情報を得るために,診療管理システムも統合することができる.また,患者が複数の診療所を受診した場合のダブルカウントを防ぐために,IRISregistryは各患者に固有の識別子を割り当てている.これらのデータは署名された診療記録から収集されており,その他のソースは参照していない.外れ値などは,分析目的では除外するよう設定されているが,IRISregistryがカルテ情報の変更や追加を要求することはできないようになっている.HealthInsurancePortabilityandAccountabilityAct(HIPAA)のCStandardsforPri-vacyofIndividuallyIdenti.ableHealthInformationによると臨床データレジストリーで集約された匿名加工情報を使用するにあたっては,患者の個人の同意は不要となっている(匿名加工された情報は個人情報ではないため).C3.自動パフォーマンス測定上述の通り,現在,米国の公的医療保険であるメディケアとメディケイドの対象となる患者に医療を提供する米国の医師は,ClinicalCQualityMeasureを満たしていることを証明する必要がある.IRISregistryのデータはC2017年時点でC15個の関連するCClinicalQualityMea-sureを計算するために抽出されている.これらは白内障手術,糖尿病網膜症,原発開放隅角緑内障(primaryCopenangleCglaucoma:POAG)に関連する五つの眼科医療指標と,タバコ使用のスクリーニング,タバコ使用者の禁煙カウンセリング,現在服用しているすべての薬の文書化,高齢者への高リスク薬の処方など,10個の一般的な予防および患者の安全性の指標からなる.たとえば,POAGの視神経評価に関するCClinicalCQualityMeasureであれば,IRISregistryは,年齢・診断などの要件を満たす患者について,C/D比と視神経乳頭所122あたらしい眼科Vol.38,No.2,2021(6)図2IRISregistryのデータ抽出のしくみ(文献C4より引用)表1IRISregistryの項目患者の人口統計出生年,死亡年,性別,人種,民族など保険者保険プランに関する情報など:プライベート,メディケアでき高払い,メディケアマネージドケア,メディケイド,ミリタリー,その他,無保険,発効日アレルギー・副反応予防接種,アレルギーの記載,状態など社会歴喫煙歴やその他の観察など受診課金された訪問と課金されていない受診など.通常はCCPT[CurrentProceduralTerminology]コードで記載結果すべての眼の検査の,左右や,視力,CC/D比,眼圧,視神経所見,眼底検査所見などの値プロブレム診断など.眼球性と全身性の両方.通常はCICDコードで記載処置実施され請求された処置や眼の左右.通常はCCPTまたはCHCPCS[HealthcareCommonProcedureCodingSystem]コードで記載薬物薬名,コード,用量,経路など見が,臨床診断に用いられる検査値基準と合致することが文書として記載されていることを確認している.さらに,糖尿病黄斑浮腫,網膜.離,前部ぶどう膜炎,角膜移植,弱視,斜視手術など,サブスペシャリティのためのC22のアウトカム指標も収集しており,患者集団に対してもっとも関連性の高い指標を評価のために提出できるようになっている.さらに,データが集積されればされるほど,IRISregistryは重症度や併存疾患のリスクを調整することなどによりこの指標を改善し,その特異性・価値・有用性を高めていくことができる.最終的には,このような質の評価指標は,臨床ガイドラインに基づくのではなく,Creal-worlddataから生み出され,組み込まれるようになっていくだろう.また,ここで得られたCreal-worlddataは,ランダム化比較試験から得られたエビデンスを劇的に拡張し,とくにランダム化比較試験の対象とならなかった患者集団における効果評価に大いに役立つだろう.適切な場所に文書化された記載が見当たらなかったり,古い用語が使われていて捕捉できなかったりすると評価指標は悪くなってしまうが,IRISregistryは評価指標の良い群と悪い群の患者リストを表示することができるため,原因がどこにあるかの調査が可能である.これらの原因で評価指標が悪く算出されてしまっているようであれば,医師はCIRISregistryのスタッフと議論し,記載がある文書を指定し直したり,用語をCupdateしたりして指標を再計算してもらうことができる.C4.ダッシュボードIRISregistryの参加者は,ウェブベースのダッシュボードにアクセスできるようになっている.自宅でもオフィスでも,IRISregistryのウェブサイトにログインすることで,個々のパフォーマンスと患者の転帰をリアルタイムで追跡することができる.また,自分の患者集団について任意の条件で検索を行うことができ,どの患者がCClinicalCQualityMeasureの基準を満たしていないかを特定し,特定の患者または患者集団に対するアウトリーチやフォローアップの目標を設定することができる.そのほか,リスク調整後の異なった患者集団と比較したり,国のベンチマークと比較したりといったことも可能である.このようにアクセスしやすく実用的なパフォーマンス情報は数カ月後や数年後という単位ではなくタイムリーに提供されるという点もポイントで,医師はこのフィードバックに応えて,患者のフォローアップの緊密化など診療パターンを急速に変化させ,より完全な文書化を実現している.このように参加者がCIRISregistryのダッシュボードを使用してパフォーマンスを向上させていることは,MIPSの評価項目の一つである質の改善活動の一環と考えられる.CVIRISregistryが急速に広がった理由ここまで解説したことでおおむねCIRISregistryの普及の原因がわかったと思うが,ここでまとめておく.まず,最大の要因は,IRISregistryを使用することで眼科医が手動でデータを入力する必要がなくなり,品質報告に関する規制上の複雑な要件が大幅に簡素化されたことである.そしてこれにより,平均で年間C200万円ともいわれる診療報酬償還の大幅なマイナス調整を圧倒的に回避しやすくなる.次に,このCIRISregistryのサービスは会員に対して無償で提供されていることである.これは医師のみならず検眼士などにも拡大されている.第三に,EHRからのデータ収集とビッグデータ分析が可能なツールとプラットフォームを提供していることがある.そして最後に,この大規模データを抽出可能とするだけのCITの進歩があったことである.CVIIRISregistryの限界多くは今後徐々に改善していくことが期待されるが,現時点での限界についても触れておく.データベースの限界を知ることは,そのデータベースから得られた結果を解釈するうえできわめて重要である.C1.登録患者の代表性IRISregistryに登録されている患者の年齢構成は,CNationalAmbulatoryMedicalCareSurveyで報告されている年齢構成と同程度であり,眼科医受診患者をある程度は代表していると考えられるが,これは当然ながら124あたらしい眼科Vol.38,No.2,2021(8)米国の一般人口とは異なっている.このため,登録者を母数とした場合の割合には意味がないと考えられる.また,EHRを導入していない診療所が参加していないことや,医学部附属病院があまり含まれていないことも限界である.具体的には,医学部附属病院は米国の診療施設のC11%を占めるにもかかわらず,IRISCregistryに登録されている医学部附属病院の割合はC1%にすぎない.このため,IRISregistryは眼科受診患者を代表しているとはいえず,とくに医学部附属病院でみられるような重症患者や希少疾患患者が少ない.徐々に改善していくことが期待されている.C2.情報の欠如診療所のCEHRには一般に手術室データは含まれておらず,外来手術センターにはCEHRがないことが多いため,麻酔の内容や使用された補助器具(眼内レンズを含む)などの手術室情報はCIRISregistryに含まれていない.また,EHRには画像の解釈や所見が入力されているが,画像そのものやその測定値は入力されていないことが多いため,ぶどう膜炎の際の前房内の細胞や,網膜.離後の網膜復位の情報などの情報を集めることができない.CVIIIRISregistryのデータを用いた研究IRISregistryは貴重なデータソースであるが,需要が高く解析の実行が複雑であるため,現在のところオープンアクセスでの利用はできない.IRISregistryデータにアクセスして外部資金を用いて独自のプロジェクトを実施するだけの経験と専門性をもつチームのために,研究提案プロセスがホームページで公開されている.たとえば今年度はC2021年C1月C19日が締切となっている.第C4回CIRISregistryresearchawardに選ばれた研究テーマは,子どもが白内障手術術後に白内障手術を要する割合の評価,白内障手術だけで眼圧を下げることができるような患者集団の特定に関する研究,強膜炎の最適な治療法に関する研究,白内障手術後の.胞性黄斑浮腫の発生率やそれに関連する因子の研究,の四つである.各研究にはC35,000ドルの研究費が支給され,各研究代表者はC10,000ドルの直接研究費を受け取ることができる.受賞者はCIRISregistryのデータについて学ぶためにサンフランシスコのCAAOのオフィスを訪問し,ほかの受賞者とともにトレーニングを受ける.そして,研究デザインに基づきCIRISregistryのスタッフから研究用のデータサブセットを受け取ることができ,2年間の授与期間中,電話での質問,web会議,サポートが得られる.申請するための要件としては,研究期間で働いており,関連する分析経験(統計学的バックグラウンド,ビッグデータ解析の経験,SASやそのほかの統計プログラム知識)があることと,研究課題の臨床的意義である.これに加えて,研究の仮説と具体的な目的・背景・根拠・臨床的意義,AAOの使命との整合性,研究期間などを申請書に記載して送信する.これまでCIRISregistryを使用した論文は多数上梓されている.おわりにIRISregistryは,公的保険の償還のインセンティブを受けるための作業を大幅に簡略化することでその価値をアピールし,全米で受け入れられ拡大しつつある.現在,日本では米国のようなCpayforperformanceは行われていないが,膨張する日本の医療費を鑑みると,米国の後を追ってこういった制度が導入されてくる可能性は否定できない.また,医師のパフォーマンスの「見える化」もCIRISregistryの重要な機能の一つである.このようなレジストリーは一朝一夕では実装できないため,将来を見越してわが国でも早急にプロジェクトを進めていくことが望まれる.文献1)ParkeCDWC2nd,CRichCWLC3rd,CSommerCACetal:TheCAmericanCAcademyCofCOphthalmology’sCIRISRCRegistry(IntelligentCResearchCinCSightCClinicalData):ACLookCBackCandCaCLookCtoCtheCFuture.COphthalmologyC124:C1572-1574,C20172)ParkeCIiCDW,CLumCF,CRichWL:TheCIRISRRegistry:CPurposeandperspectives.OphthalmologeC114(Suppl1):C1-6,C20173)RichCWLC3rd,CChiangCMF,CLumCFCetal:PerformanceCratesmeasuredintheAmericanAcademyofOphthalmol-(9)あたらしい眼科Vol.38,No.2,2021C125-略語集AAO:AmericanAcademyofOphthalmologyHIPAA:HealthInsurancePortabilityandAccountabilityActAMED:JapanAgencyforMedicalResearchandDevelopmentIRISregistry:IntelligentResearchinSightregistryCMS:CenterforMedicare&MedicaidServicesJOIregistry:JapanOcularImagingRegistryCPT:CurrentProceduralTerminologyMIPS:Merit-basedIncentivePaymentSystemEUREQUO:EuropeanRegistryofQualityOutcomesforP4P:payforperformanceCCataractandRefractiveSurgeryPQRI:PhysicianQualityReportingInitiativeprogramHER:ElectronicHealthRecordsPQRS:PhysicianQualityReportingSystemHCPCS:HealthcareCommonProcedureCodingSystemVM:PhysicianValueBasedPaymentModi.erprogramHHS:DepartmentofHealthandHumanServices