———————————————————————-Page10910-1810/07/\100/頁/JCLS(settingsunsyndrome)13).そのため,眼窩内下壁減圧術の際に除去されていた上顎洞と篩骨洞の境界部の骨を温存する術式が考案された13).本術式では温存した骨が支えとなり,眼窩内組織の内下方への偏位が軽減され,術後複視の発症は減少した13).1989年Leoneらによって,眼窩内壁減圧術と眼窩外壁(深部)減圧術(balanceddecompression)が報告された15).それまでは,眼窩外壁(浅部)減圧術のみでの効果は限られたものとされていた16)が,眼窩外側壁の深部を構成する蝶形骨大翼,前頭骨,?骨および上顎骨を除去することで,眼窩外壁減圧でも十分な効果が得られることが明らかになった(deeplateralwalldecompres-sion)17).これらの術式は,眼窩下壁を温存し外側へ眼窩内容を脱出させることで,眼窩内組織の内下方への偏位を抑えることができ,その結果,術後複視の合併が大幅に減少した8~10,12,15).筆者らはこれらの知見を背景としてdeeplateralwalldecompression17)またはbalanceddecompression12)を症例に応じて選択している.II術前検査甲状腺眼症では,活動性と症状の評価が重要である21).これは,同程度の眼球突出であっても,活動性(炎症)の有無によって治療方針が異なるためである.活動性を認めた場合,まず,薬物治療や放射線治療が選択される22).活動性を認めなければ,症状の程度や種類I眼窩減圧術の変遷眼窩減圧術とは,文字通り,眼窩内圧を減少させる手術であるが,眼窩脂肪摘出1)や外眥靱帯切断2)など,眼窩内圧を減少させうるすべての術式を含む概念である.しかし,一般的には,眼窩容積を拡張し,その拡張した部分に眼窩内組織を脱出させる術式をさす3~20).甲状腺眼症によって生じる視神経症や眼球突出の治療として用いられることが多い3).眼窩減圧術の歴史は古く,1911年Dollingerによって眼窩外側壁(浅部)減圧術がはじめて報告された4).さらに,1957年,WalshとOguraによって経上顎洞アプローチによる眼窩内下壁減圧術が報告された5).この方法は,甲状腺視神経症や悪性眼球突出による角膜障害の改善に効果的であったため,広く用いられてきた6,7).1980年代まで,甲状腺眼症に対する眼窩減圧術は,視神経症や悪性眼球突出による角膜障害に対してのみ行われていた8).しかし,薬物治療や放射線治療の有効性が確立するにつれ,整容目的で眼窩減圧術が行われるようになった8).そのため,術後の合併症である複視が大きな問題となった8~11).術後複視は,眼窩内組織の偏位により,外眼筋運動が不均衡になるために生じる8~13).眼窩内下壁減圧術では,眼窩内組織が内下方へ大きく偏位するため,高率に複視を合併する14).また,眼球の位置が変化するため,瞳孔より下方の角膜が,下眼瞼で隠れてしまうこともある(73)???*HirohikoKakizaki&ShinsukeKinoshita:愛知医科大学眼科学教室〔別刷請求先〕柿崎裕彦:〒480-1195愛知県愛知郡長久手町岩作字雁又21愛知医科大学眼科学教室特集●眼科臨床医のための眼形成・眼窩外科あたらしい眼科24(5):611~617,2007甲状腺眼症─眼窩減圧術の適応および術式─?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????柿崎裕彦*木下慎介*———————————————————————-Page2???あたらしい眼科Vol.24,No.5,2007に応じた手術が考慮される23).III活動性の評価甲状腺眼症において,眼窩内炎症の程度を正確に知ることは困難である21).そのため,さまざまな指標を組み合わせて活動性の評価を行う24).Clinicalactivityscore25)(CAS)は,視診で眼窩内炎症の活動性の評価を行う方法である.CASは特別な検査機器を必要とせず,すぐに判定できるため世界中で広く用いられている.また,眼症の経過も重要な指標であり,6カ月以上症状の変化がない場合,活動性がないと判断できる22).Magneticresonanceimaging(MRI)では,画像的に炎症の程度を判断することができる26).MRIではT2強調像のみではなくT1強調像も必ず撮像しなければならない.これは,T2強調脂肪抑制像は画像が粗いこと,また,T1強調像とT2強調像ともに脂肪は高信号として描写されるので,T1強調像とT2強調像の外眼筋を比較することによって,炎症の有無を判断することができる24).外眼筋に炎症性変化を認める場合,T2強調像ではT1強調像と比べて水の分だけ高信号領域として描出される24,26).したがって,炎症が落ちついたら,T2強調像とT1強調像は同程度の信号として描出される26).IV症状の評価視神経症は甲状腺眼症の約10%に認められるが,自覚症状に乏しく診断は困難である21,27).乳頭浮腫を認めれば視神経症の確定診断となる21,27)が,甲状腺眼症における乳頭浮腫の出現率は20~50%であり,すべての視神経症に認められるわけではない14,28).視神経症の約80%が両側性であるため27),relativea?erentpupillarydefect(RAPD)が認められない場合,その評価は参考にとどめられるべきである.視神経乳頭に異常所見を認めなければ,視力検査,視野検査,色覚検査,RAPD,視覚誘発電位,コントラスト感度のうち2項目以上の変化をもって視神経症と診断する21).眼球突出はHertel眼球突出計を用いて測定する.眼球突出の程度によって術式を考慮するため必ず行わなくてはならない.日本人ではHertel眼球突出計で17mm以上あるもの,または左右差が2mm以上あれば眼球突出があるとする29).眼瞼の観察では,眼瞼後退の程度と内反症の有無を上下左右それぞれについて観察する.角膜では,軽度の点状表層角膜症が観察されることがある.これは眼瞼後退によることが多い21).診察の際は閉瞼時に角膜が眼瞼で覆われているかどうかを観察する.閉瞼は力を入れず,自然に行うように指示する.Bell現象を認めず,角膜が露出している場合,点状表層角膜症は角膜潰瘍となり角膜穿孔を生じる危険性がある21).上輪部角結膜炎もしばしば認められるため,上方球結膜と角膜輪部も観察しなければならない21).眼球運動の評価はHessチャートを用いて行い,複視の程度は両眼単一視野検査を用いて評価する.眼球運動障害の程度と複視の程度は,各個人によって異なるため必ず両方の検査を行う21).最近では4直筋,上斜筋のほかに30,31)下斜筋病変も明らかにされたので,下斜筋の動きにも留意する32).V眼窩減圧術の適応眼窩減圧術は,一般に6カ月以上症状に変化のない非活動期に行う23).非活動期における手術は,眼球突出を治療することが主目的であり,おもに兎眼に対して,または整容目的に行われる8~12,17,23).整容的,機能的改善を目的に眼瞼手術や斜視手術を予定する場合は,最初に眼窩減圧術を行い,その後,斜視手術,眼瞼手術の順に行う23).眼窩減圧術では,眼窩内組織の移動により外眼筋や眼瞼の状態に影響を与え,また,斜視手術は眼瞼の位置に影響するためである.しかし,活動期に手術せざるをえない場合もある.活動期における手術適応は,視神経症とBell現象を認めない兎眼である23).活動期では一般に薬物治療が有効であるが,薬物治療に抵抗する場合や薬物治療の副作用で治療が続行できない場合などが対象となる23).VI手術方針複視の発生を抑えるために,眼窩下壁を温存することを基本とする.術式はdeeplateralwalldecompres-sion17)またはbalanceddecompression12)を選択する.術前における術式の選択は眼球突出の程度を基準とす(74)———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.24,No.5,2007???る18).眼球突出が22mm未満ではdeeplateralwalldecompression,22~25mmではbalanceddecompres-sionを選択する.25mmを超える場合,内下壁および外壁を除去するthreewalldecompressionが選択されることがある18).Balanceddecompressionに眼窩内脂肪除去(fatdecompression)を併用した手術と,threewalldecompression19)との治療効果は同等とされる12).しかし,複視を生じる割合はthreewalldecompressionで圧倒的に大きいため12),眼球突出が25mmを超える場合はbalanceddecompressionに眼窩内脂肪除去(fatdecompression)を併用した術式12)を選択するほうがよい.なお,1m?の眼窩内脂肪除去に対して約0.7mmの眼球陥凹の効果が期待できる23).眼窩内組織の弾性は,活動期における治療内容によって差が生じる.眼窩内組織の弾性が小さい場合,すなわち,眼窩内の線維化が著しい場合,眼窩内組織が効果的に脱出しない場合がある8,17).そのため,眼球陥凹の効果を判定しながら手術を行い,必要があれば術式を変更する.VII手術手技1.眼窩外壁減圧術(deeplateralwalldecompression)眼窩外壁減圧術の際に除去する骨は,蝶形骨大翼,前頭骨,?骨および上顎骨である17).外眥切開を用いた方法を解説する(swingingeyelidprocedure)20).1%エピネフリン入りキシロカイン?を外眥部皮下,?骨(眼窩外側縁)の骨膜下に注入する.15番メスを用いて外眥部より耳側へ約15mmの切開を加える.切開部より電気メスを用いて?骨前面まで達し,また,剪刀を用いて外眥靱帯の下脚を切断する.外眥靱帯切断後に鑷子を用いて下眼瞼を牽引すると抵抗を感じるが,これはLockwood靱帯によるものである.したがって,Lockwood靱帯による抵抗が残存した状態では術野を広く展開できないため,Lockwood靱帯を切断する.Lockwood靱帯を切断すれば下眼瞼の抵抗がほぼ消失する.つぎに,眼輪筋下の?離を行う.?離の範囲は,上方は前頭?骨縫合,下方は?骨弓をそれぞれ少し越える範囲で行う.?離終了後,15番メスを用いて骨膜を切開し,骨膜?離子を用いて眼窩外側縁骨膜下の?離を行う.眼窩外側縁から側頭窩にかけては急峻な曲面となっているため,?離は骨の感触を確かめながら丁寧に行う.眼窩外側縁から眼窩内へ?離を進めると?骨顔面動脈,?骨側頭動脈が確認できる.ともに電気凝固を行い切断する.眼窩内への?離は,前頭蝶形骨縫合,前頭?骨縫合,?骨蝶形骨縫合を越えるように行う.眼窩外側縁の骨切りは前頭?骨縫合の5mm上方と?骨弓より5mm上方で行う.骨切りを行う前に,固定用のプレートの穴を開けておく.なお,プレートは術後のMRIによる経過観察も考慮して,吸収性のプレート(フィクソーブ?またはネオフィックス?)を用いる.ボーンソーを用いて骨切りを行うが,この際,誤って眼窩内容を損傷しないように脳ベラを用いて眼窩内容を保護しながら行う.骨切り終了後に,リュエルを用いて眼窩外側縁を把持し外側へ回転させ,眼窩外側壁を骨折させる.眼窩外側縁が動かなければ無理に回転させず,ノミを用いて骨切りを追加する.眼窩外側縁を外した後,computedtomography(CT)水平断で蝶形骨大翼の三角形に撮影される部分(sphe-noiddoorjamb,図1),前頭骨の涙腺窩(lacrimalkey-hole,図2)をドリル(またはソノペット?)を用いて削る.続いて,彫骨器を用いて?骨と上顎骨に囲まれた眼窩下裂下方の凹になった部分(basinoftheinferiororbital?ssure,図3)を除去する.特にsphenoiddoorjambは,本術式で得られる眼窩拡大容積の大半を占めるため重要な部分である17)(図4).予定した範囲の骨除去を終了したら,12番メスを用いて骨膜切開を行い,眼窩脂肪を十分に脱出させる.このとき,縦方向に数条の切開を入れ,横方向にも切開を加える.眼窩脂肪除去(fatdecompression)を追加する場合は,外直筋と下直筋の間に存在する眼窩脂肪を3m?程度除去する.外した眼窩外側縁をプレートで固定し,ドレーンを眼窩内に留置する.結膜をバイクリル?糸で縫合し,切断した外眥靱帯の下脚を上脚または骨膜に縫合する.上下眼瞼のgreylineが合うように,外眥部のcommissureを縫合する.この際,左右の外眥部の高さに差がないことを確認する.皮膚縫合を行い手術終了とする.(75)———————————————————————-Page4???あたらしい眼科Vol.24,No.5,20072.BalanceddecompressionBalanceddecompressionでは,眼窩外壁減圧術(deeplateralwalldecompression)と眼窩内壁減圧術を行う.先に,眼窩外壁減圧術について説明をしたので,ここでは眼窩内壁減圧術(経涙丘的アプローチ:transcaruncu-larapproach)を用いた方法を解説する.1%エピネフリン入りキシロカイン?を内側の眼球結膜と半月ひだに注入し,剪刀を用いて涙丘を切開する.切開の安全域は,滑車付近から6時の位置までであ(76)図1Sphenoiddoorjamb上:蝶形骨大翼の三角形に見える部分(矢印)がsphenoiddoorjambである.中:○囲みで示す部分の蝶形骨大翼を除去する(右眼窩内を正面から観察).下:術中所見.眼窩内容を保護しながらsphenoiddoorjambを除去する.図2Lacrimalkeyhole(右眼窩内を鼻下側から観察)涙腺窩の部分がlacrimalkeyholeである.図3Basinoftheinferiororbital?ssure(右眼窩内を上前方から観察,下方が頭蓋方向)?骨と上顎骨に囲まれた眼窩下裂下方の凹になった部分がbasinoftheinferiororbital?ssureである.———————————————————————-Page5あたらしい眼科Vol.24,No.5,2007???る33).同じく剪刀を用いて内壁方向へ鈍的?離を行い,内壁の骨膜を露出する.?離を行う際は,眼球および内直筋を損傷しないように,剪刀は眼球の接線方向に向ける.?離を進め,後涙?稜を確認し11番メスを用いて後涙?稜後端の骨膜を切開する.骨膜?離子を用いて,骨膜下の?離を眼窩側へ進めると前篩骨動脈が確認できる.前篩骨動脈は眼窩前縁から約20mmの部分に認められる30).前篩骨動脈を電気凝固した後,切断し,?離をさらに進めると,前篩骨動脈から後方約12mmの部分に後篩骨動脈が確認できる34).後方への?離は後篩骨動脈が確認できた部分で終了する.後篩骨動脈も前篩骨動脈と同様に電気凝固を行い切断する.この時点で篩骨のほぼ全体が露出したことになる.篩骨を除去する際に基準となるのが前篩骨動脈と後篩骨動脈である.前篩骨動脈と後篩骨動脈を結んだ線が前頭篩骨縫合に一致するため,前頭篩骨縫合より下方が篩骨となる.前頭篩骨縫合より上方への操作は,頭蓋底を損傷する可能性があるため行わない.頭蓋底の位置は個人差があるため,術前CTで確認しておく(図5).まず,篩骨紙様板に骨膜?離子を押し付け骨折させる.紙様板は薄いため容易に骨折が生じる.骨折箇所より鋭匙鉗子を用いて,上記した範囲の篩骨を除去する.この際,篩骨蜂巣や篩骨粘膜を確実に除去することが重要である.篩骨蜂巣や篩骨粘膜が存在すると眼窩脂肪が脱出せず十分な効果を得ることができないためである.後方への操作は,後篩骨動脈の位置までとする.これを越えた篩骨の除去は,視神経損傷の可能性があるため控(77)図5頭蓋底の位置篩骨洞天蓋の位置は個人差があるため,術前に確認することが重要である.図6眼窩内壁減圧術の際に除去する部分(右眼窩内を前外方から観察)上:前篩骨動脈と後篩骨動脈は,それぞれ前篩骨孔(黒矢印)と後篩骨孔(白矢印)を通過する.下:前篩骨動脈と後篩骨動脈を結んだ線が前頭篩骨縫合に一致する.前頭篩骨縫合より下方が篩骨である.前頭篩骨縫合より下方,後篩骨動脈より前方で篩骨を除去する.図4Deeplateralwalldecompression術後Sphenoiddoorjambを確実に処理することが重要である.———————————————————————-Page6???あたらしい眼科Vol.24,No.5,2007えたほうがよい(図6).すべての骨除去が終了し篩骨蜂巣をつぶしたら,12番メスを用いて骨膜切開を行い,眼窩脂肪を篩骨洞に脱出させる.7-0バイクリル?糸を用いて,結膜の切開部を縫合する(図7).VIII合併症1.髄液漏Sphenoiddoorjambを削る際に硬膜が露出することがある9,10,12,17).この際,硬膜を穿孔すると髄液漏が生じる.髄液漏が生じた場合は,フィブリン糊製剤(ボルフィール?,ベリプラスト?)を用いるか,硬膜を縫合して穿孔部を閉鎖する.硬膜を損傷することで,頭蓋内出血をきたす場合があるため,術後,CTの撮影を必ず行う17).2.知覚異常?部知覚鈍麻が生じることがある.これは,眼窩外側減圧術の際に,?骨顔面神経や?骨側頭神経を切断または圧排することによる17).知覚異常は術後1年ほどで慣れてくることが多い.3.複視術後に複視が生じた場合は,一過性の場合があるため,1年間は経過観察を行う11).一過性複視の場合,deeplateralwalldecompressionとbalanceddecom-pressionを比較すると,balanceddecompressionのほうが複視の回復までに時間がかかる傾向がある11).1年以上経過しても複視が残存している場合は斜視手術を行う.術前に複視を認める症例10,11)や活動期に眼窩減圧術を行った場合は,術後に複視が残存することが多い23).おわりに甲状腺眼症に対する手術では,視機能の改善が最優先される.しかし,眼球突出による顔貌の変化は“qualityoflife”を著しく低下させるため,整容的な改善も重要な要素となる.Deeplateralwalldecompressionやbal-anceddecompressionは,視機能と整容を十分に改善させうることができ,かつ,眼球運動障害などの合併症が他の眼窩減圧手術に比べて著しく小さいため,今後の普及が期待される.文献1)OlivariN:Transpalpebraldecompressionofendocrineophthalmopathy(Graves?disease)byremovalofintraor-bitalfat:experiencewith147operationsover5years.????????????????????87:627-641,19912)GoodallKL,BrahmaA,BatesAetal:Lateralcanthotomyandinferiorcantholysis:ane?ectivemethodofurgentorbitaldecompressionforsightthreateningacuteretrobul-barhaemorrhage.??????30:485-490,19993)GoldbergRA,HwangMM,GarbuttMVetal:Orbitaldecompressionfornon-Graves?orbitopathy:aconsider-ationofextendedindicationsfordecompression.???????????????????????????11:245-252,19954)AiperMG:Pioneersinthehistoryoforbitaldecompres-sionforGraves?ophthalmopathy.R.U.Kroenlein(1847-1910),O.Hirsch(1877-1965)andH.C.Na?ziger(1884-1961).??????????????89:163-171,19955)WalshTE,OguraJH:Transantralorbitaldecompressionformalignantexophthalmos.????????????67:544-568,19576)DeSantoLW:ThetotalrehabilitationofGraves?ophthal-mopathy.????????????90:1652-1678,19807)Sei?SR,TovillaJL,CarterSRetal:Modi?edorbitaldecompressionfordysthyroidorbitopathy.???????????????????????????16:62-66,20008)UnalM,IleriF,KonukOetal:Balancedorbitaldecom-pressioninGraves?orbitopathy:Uppereyelidcreaseinci-sionforextendedlateralwalldecompression.?????19:109-117,20009)GrahamSM,BrownCL,CarterKD:Medialandlateralorbitalwallsurgeryforbalanceddecompressioninthyroideyedisease.????????????113:1206-1209,200310)ShepardKG,LevinPS,TerrisDJ:BalancedorbitaldecompressionforGraves?ophthalmopathy.????????????108:1648-1653,1998(78)図7Balanceddecompression術後眼窩脂肪を篩骨洞に脱出させることが重要である.———————————————————————-Page7あたらしい眼科Vol.24,No.5,2007???11)GoldbergRA,PerryJD,HoratalezaV:Strabismusafterbalancedmedialpluslateralwallversuslateralwallonlyorbitaldecompressionfordysthyroidorbitopathy.???????????????????????????16:271-277,200012)UnalM,IleriF,KonukOetal:Balancedorbitaldecom-pressioncombinedwithfatremovalingravesophthal-mopathy.???????????????????????????19:112-118,200313)GoldbergRA,ShorrN,CohenMS:Themedialorbitalstrutinthepreventionofpostdecompressiondysthyroidophthalmopathy.????????????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