糖尿病網膜症・黄斑浮腫の疫学EpidemiologyofDiabeticRetinopathy川崎良*はじめに糖尿病網膜症の疫学というと,有病率や発症率,そして危険因子の探索と同定といった記述疫学や分析疫学をイメージされることが多い.確かにそれらの疫学的な知見は疾患の理解と予防法,治療法の開発に欠かせない要素である.その一方で,疫学の守備範囲は実に広く,予防医学から医療政策への提言,また社会への普及や実装をめざすことまで多岐にわたる.本稿では,五つの疫学的視点から糖尿病網膜症を考えてみた.I記述疫学の視点から──糖尿病網膜症の発症状況1.糖尿病の有病率:2040~2045年頃までは患者数は横ばいか糖尿病の有病者数の推計としては,厚生労働省が行う「国民健康・栄養調査」1)がある.この調査では,「糖尿病が強く疑われる者」を,「ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.5%以上(平成23年まではヘモグロビンA1c(JDS)値が6.1%以上)」または「糖尿病治療の有無に有と回答した者」と定義して毎年集計している.厚生労働省が公開する最新の調査結果は令和元年のものであり,糖尿病が強く疑われる者の割合は20歳以上の男性の19.7%,女性の10.8%であった.この割合の経時的な変化をみると,過去10年間で,平成21年時点での男性15.9%,女性9.4%から男女ともに上昇傾向にある.ここで,人口が高齢化していることなどの影響を取り除く年齢構成で調整した割合でみると,男性は約14%弱,女性は約8%弱で過去10年間横ばいである.このことが意味するのは,この10年間,同じ年齢であれば糖尿病の割合は変わっていないが,高齢者が増えていることから患者数はやはり増加している,ということである.現在,わが国の人口は減少しつつあるが,高齢者人口は2040~2045年頃までは増加していくことを考えると,その頃までは糖尿病患者数は現状を下回ることはないと予想される.2.糖尿病網膜症の有病率:糖尿病治療を受ける平均的な患者集団では4~5人に1人が糖尿病網膜症を有する糖尿病網膜症の有病率においては,重症度を問わない網膜症(anydiabeticretinopathy)の有病率に加えて,増殖糖尿病網膜症の有病率,そして,治療の対象となる増殖糖尿病網膜症と黄斑浮腫についていずれかもしくは両方を有する場合を合算し集計した「視力を脅かす網膜症(vision-threateningdiabeticretinopathy)」の有病率がしばしば用いられる(ここで,糖尿病網膜症は糖尿病と診断されたうえでつけられる診断なので,「糖尿病網膜症の有病率」という場合には,〔糖尿病網膜症を有する人〕/〔糖尿病を有する人〕として報告されることが多いが,人口全体における割合を示す場合もあるので,定義を確認することが重要である).糖尿病網膜症の有病率について過去の疫学調査をまと*RyoKawasaki:大阪大学医学部附属病院AI医療センター,大阪大学大学院医学系研究科視覚情報制御学・寄附講座〔別刷請求先〕川崎良:〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2大阪大学医学部附属病院AI医療センター0910-1810/21/\100/頁/JCOPY(3)241表1糖尿病網膜症の有病率研究名概要有病率2型糖尿病5)JDCS(n=1,631)調査年:1995~1996年平均年齢:58歳(対象40~70歳)平均ヘモグロビンA1c:8.4%平均罹病期間:10.6年25.1%30)JDDM(n=3,319)調査年:2004年平均年齢:58.3歳平均ヘモグロビンA1c:7.46%平均罹病期間:11年31.1%31)JDCP(n=5,489)調査年:2007年平均年齢:61歳(対象40~75歳)平均ヘモグロビンA1c:7.5%平均罹病期間:9.4年27.6%30)JDDM(n=3,932)調査年:2014年平均年齢:58.6歳平均ヘモグロビンA1c:7.0%平均罹病期間:12年23.5%1型糖尿病30)JDDM(n=286)調査年:2004年平均年齢:45.2歳平均ヘモグロビンA1c:7.91%平均罹病期間:14年32.2%31)JDCP(n=363)調査年:2007年平均年齢:56.4歳(対象40~75歳)平均ヘモグロビンA1c:7.8%平均罹病期間:9.5年22.8%30)JDDM(n=308)調査年:2014年平均年齢:43.6歳平均ヘモグロビンA1c:7.68%平均罹病期間:15年20.3%JDCS:JapanDiabetesComplicationsStudyJDDM:JapanDiabetesClinicalDataManagementstudyJDCP:JapanDiabetesComplicationanditsPreventionprospectivestudy表2糖尿病網膜症の国際重症度分類網膜症なし異常なし軽症非増殖網膜症毛細血管瘤のみ増殖糖尿病網膜症への進行リスク<5%中等症非増殖糖尿病網膜症毛細血管瘤以上の病変を認めるが重症非増殖糖尿病網膜症より軽症増殖糖尿病網膜症への進行リスク5~25%重症非増殖糖尿病網膜症以下の所見を一つ以上認め,かつ,増殖糖尿病網膜症の所見を認めない:1眼底の4象限のいずれにも20以上の網膜内出血がある2眼底の2象限以上に明らかな数珠状静脈がある3眼底の1象限以上に明らかな網膜内細小血管異常がある増殖糖尿病網膜症への進行リスク50%増殖糖尿病網膜症以下のいずれかの所見を認める:1網膜新生血管2硝子体/網膜前出血国際重症度分類は増殖糖尿病網膜症への進行リスクを基に作成された.II分析疫学の視点から──糖尿病網膜症と食事・運動・睡眠の関連糖尿病網膜症の発症予防や進行抑制には内科治療が有効である.糖尿病の治療の進歩と糖尿病網膜症の内科治療については本特集の別稿で取り上げられると思われるので,内科治療を前提に,それに付け加えることで糖尿病網膜症への関与が知られる生活習慣要因として,食事,運動,睡眠に関する知見を以下に概説する.1.食事:多価不飽和脂肪酸摂取や果物摂取の割合が多いことが糖尿病網膜症に保護的に関与している可能性があるSasakiら9)は血糖コントロールが良好な糖尿病患者に限定して,食事由来の多価不飽和脂肪酸の摂取が多い集団は糖尿病網膜症の有病率が少ない可能性があることを報告している.また,ビタミンD欠乏10)で糖尿病網膜症の発症が高まる可能性もメタ解析で示されている.Tanakaら11)はJDCS研究対象者において,総摂取カロリーで調整したうえで,果物摂取の割合が高い集団は糖尿病の新規発症のリスクが半減していたことを報告し,野菜・果物接種,ビタミンC,カロテン摂取も保護的に作用する可能性を示した.Horikawaら12)は,炭水化物摂取割合と糖尿病合併症に関するシステマティックレビューとメタ解析を行ったが,糖尿病網膜症含む合併症との関連は明らかではなかった.食事と糖尿病網膜症の関係を扱った疫学研究のメタ解析では,いわゆる地中海食,青魚,食物繊維の摂取が糖尿病網膜症の有病率,発症率が低いこととの関連していることが示されている13).2.運動:身体活動量が多いこと,身体的不活動を避けることは糖尿病網膜症に保護的に関与している可能性があるこれまで運動や身体活動と糖尿病網膜症との関連については複数の研究が報告されてきた.Renら14)は身体活動量や身体的不活動と糖尿病網膜症の関連について22研究を基にシステマティックレビューとメタ解析を行い,身体活動が糖尿病網膜症に保護的に,身体的不活動がリスクを増やす方向に関連していることを報告した.運動の内容や測定方法など調査における課題はあるが,運動が糖尿病網膜症の発症や重症化予防に寄与するとすれば,重要な知見であると考える.3.睡眠:睡眠呼吸障害は糖尿病網膜症の重症化に関与する可能性があるLeongら15)は睡眠呼吸障害と糖尿病網膜症の関連についての16研究のシステマティックレビューとメタ解析を行ったが,糖尿病網膜症や糖尿病黄斑症と睡眠呼吸障害との関連は確認できなかった.しかしながら,Shibaら16)は虹彩新生血管・血管新生緑内障を伴う増殖糖尿病網膜症患者の約50%に睡眠呼吸障害が認められたことを報告しており,重症化には睡眠呼吸障害が関連している可能性が示されている.III予防医学の視点から──スクリーニングにおける人工知能・自動診断の実装糖尿病網膜症はスクリーニングに適した疾患であるといわれる.それは,①失明原因となる重要な疾患である,②糖尿病患者という明確なハイリスク集団が存在する,③眼底検査という侵襲が低く簡便で正確な検査結果が提供される,④早期発見により網膜光凝固治療,抗血管内皮成長因子硝子体注射,硝子体手術などの治療法が確立されている,そして⑤早期発見とその後の治療が費用効果的であることが示されている,という条件を満たしているからである.糖尿病の発症から糖尿病網膜症の発症そして治療までのライフスパンを図1にまとめた.内科治療,眼科治療の進歩は著しく,糖尿病網膜症の発症予防,進展抑制,そして,抗血管内皮成長因子療法による黄斑浮腫治療,レーザー網膜光凝固や硝子体手術による増殖糖尿病網膜症への治療など,適切な時期に適切な治療を受けることで失明に至るリスクは大きく減少している.不可逆的な視機能障害をきたすことのないように治療するには,「早期発見」を可能にするスクリーニングが重要である.わが国では糖尿病患者に対する眼底検査は保険診療の中で行われ,おもに糖尿病の診療を担当する内科医から眼科医への紹介という形で行われる,糖尿病網膜症のスクリーニングを目的とした眼底検査はおもに眼科医が担244あたらしい眼科Vol.38,No.3,2021(6)図2「糖尿病網膜症のスクリーニング」の成功に向けての論点成功の鍵は必ずしも「精度の高いCAIプログラム」だけではない.図3新たに作成された糖尿病網膜症の診療ガイドライン(http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/diabetic_retinopathy.pdf)男性,若年者,内服処方なし,受診が一施設であることを報告した.また,Tanakaら25)はC2007~2015年にかけて同様に糖尿病患者において眼底検査を年C1回受けている人の割合の経時変化をみると,42.0%からC38.7%と有意に減少する傾向にあったことを示した.また,Sug-iyamaら26)は全国の保険診療レセプトを厚生労働省が取りまとめているCNationalDatabase(NDB)を用い,年C1回の眼底検査を受けた割合がC46.5%,2年にC1回まで範囲を拡大するとC56.2%となることを報告した.都道府県別にみると眼底検査の割合はC37.5~51.0%の開きがあり,人口が多い都道府県であるほどその割合が高い傾向を報告した.また,日本糖尿病学会の認定教育施設では約C60%と非認定施設のC40%より高かった.このように,年代や性別,受診する医療機関の条件によって眼底検査を定期的に受けているかどうかが規定されているとすれば,それに対する対策を講じる必要があると思われる.C3.行動経済学的視点から糖尿病網膜症の診療アドヒランス向上を考える健康にかかわる行動を決定づける選択においては認知バイアスの影響を受けるという理解のもとに,行動経済学的な見地から健康行動を考えるという動きもある.2002年にノーベル経済学賞を受賞したCDanielCKahne-manのプロスペクト理論,ヒューリスティクスと認知バイアスなどが話題となった行動経済学は,経済学と認知科学を統合し人間の行動や選択,意思決定を理解しようとする分野である.2017年にノーベル経済学賞を受賞したCRichardH.Thalerの理論は,種々の認知バイアスをナッジ(軽く肘でつつく)するようなちょっとしたきっかけで人間の行動をよりよい結果につなげる理論として予防医学にも大きな影響を与えた.糖尿病網膜症について行動経済学的な見地から調査した興味深い研究がある.Emotoら27)は糖尿病患者C219名を対象に,「学童期に宿題をすぐにやるほうだったかぎりぎりになってやるほうだったか」,あるいは「架空の宝くじを買うのにどれだけの金額をかけるか」といった認知バイアスを明らかにする研究を行った.その結果,リスク回避傾向を示した群では糖尿病網膜症を有する割合が低く,またC1型糖尿病群に比べC2型糖尿病群でリスク回避傾向を示す患者が少なかったことを明らかにした.さらにCEmotoら28)はC65歳未満の患者群では先延ばし傾向を有することと,教育歴が高校卒業までであることが経済状況と独立して糖尿病網膜症を有することに関連していることを報告している.先延ばし傾向は将来の利益の可能性よりも目の前の小さな利益を重視する傾向で,現在バイアスとよばれ,必要な事柄を後回しにしてしまいがちであるという.まさに糖尿病網膜症の診療の中で経験する患者反応ではないだろうか.このような認知バイアスを理解したうえで,先延ばし傾向を克服するための方策として,佐々木29)はナッジを①デフォルトの変更,②損失の協調,③他人との比較,④コミットメントに大別している.糖尿病網膜症を例にとれば,デフォルトの変更では「次回受診の明確な予約をとること」,損失の協調では「受診しないことで治療のタイミングを逃し本来失明を避けることができるのに失明してしまう可能性が上がることを明確に伝えること」,他人との比較では「多くの人が定期受診して失明を回避しており,きわめて少数派が定期受診せずに失明に至っていることを伝える」,コミットメントでは「糖尿病手帳に自ら所見と次回予約を記入してもらう」などが考えられる.このほかにもナッジを積極的に医療を含む政策に応用している英国CBehaviouralCInsightsTeamはCMINDSPACE(www.bi.team/publications/mindspace/)などのフレームワークに沿って考えるとわかりやすい.今後は,患者に向けたナッジだけでなく,医療者に対するナッジとして,とくに医療者が陥りやすい臨床的な惰性(clinicalinertia,治療目標が達成されていないにもかかわらず,治療が適切に強化されていない状態)への対策に有効である可能性がある.わが国でも日本版ナッジ・ユニットCBehavioralCSciencesTeam(BEST)が発足され,2017年からは健康医療分野でも健康づくりや検診受診率向上,新型コロナウイルス感染症対策におけるナッジの活用などが議論されている.今後,すでに明らかとなっているエビデンス・ガイドラインを広く社会や臨床現場に普及させる一つの方策として,行動経済学的なナッジを利用したよりよい臨床的判断と患者ケアの促しが重要かつ画期的な効果をもた248あたらしい眼科Vol.38,No.3,2021(10)らす可能性もあると考えている.おわりに本稿では,疫学のもつ多様な視点で糖尿病網膜症にまつわる概説を試みた.Morizaneら8)の報告にある通り,着実にわが国で糖尿病網膜症による視覚障害者は減少している.糖尿病網膜症は今や予防,早期発見と適切な治療で「避けることができる失明原因」である.日本疫学会によれば,疫学とは疾病や健康に関する事象の発生状況を把握し,その発生要因の解明,予防対策の計画,実行,評価,政策を含む社会制度の改変,整備などの幅広い分野を守備範囲とする学術領域である.そのため疫学は,医師をはじめとする医療従事者のみならず,広く心理学,社会学,経済学,政策学などの人材がかかわることで成り立つ分野横断的で実践的な学術領域である.しかし,糖尿病網膜症に関しては,このような広義の疫学研究が十分に行われているとはいえないのが現状ではないだろうか.近い将来,糖尿病網膜症による失明の撲滅も可能になる可能性は十分にある.そのために広義の疫学研究が貢献できる余地はまだ大きいと考える.本稿が今後,若い世代の眼科医が広義の疫学研究に興味をもつきっかけとなれば幸いである.文献1)厚生労働省.国民健康・栄養調査:[online].Availableat:Chttps://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html.Accessed1月C7日2)YauJW,RogersSL,KawasakiRetal:GlobalprevalenceandCmajorCriskCfactorsCofCdiabeticCretinopathy.CDiabetesCCareC35:556-564,C20123)WongTY,MwamburiM,KleinRetal:Ratesofprogres-sionCinCdiabeticCretinopathyCduringCdi.erentCtimeCperi-ods:aCsystematicCreviewCandCmeta-analysis.CDiabetesCCareC32:2307-2313,C20094)SasakiCA,CHoriuchiCN,CHasewgawaCKCetal:DevelopmentCofCdiabeticCretinopathyCandCitsCassociatedCriskCfactorsCinCtypeC2CdiabeticCpatientsCinCOsakadistrict,CJapan:aClong-termprospectivestudy.DiabetesResClinPractC10:257-263,C19905)KawasakiCR,CTanakaCS,CTanakaCSCetal:IncidenceCandCprogressionCofCdiabeticCretinopathyCinCJapaneseCadultswithtype2diabetes:8yearfollow-upstudyoftheJapanDiabetesComplicationsCStudy(JDCS)C.CDiabetologiaC54:C2288-2294,C2011C6)UekiCK,CSasakoCT,COkazakiCYCetal:E.ectCofCanCintensi.edCmultifactorialinterventiononcardiovascularoutcomesandmortalityCinCtypeC2diabetes(J-DOIT3):anCopen-label,CrandomisedCcontrolledCtrial.CLancetCDiabetesCEndocrinolC5:951-964,C20177)HashimotoY,MichihataN,MatsuiHetal:RecenttrendsinCvitreoretinalsurgery:aCnationwideCdatabaseCstudyCinCJapan,C2010-2017.CJpnJOphthalmolC65:54-62,C20218)MorizaneCY,CMorimotoCN,CFujiwaraCACetal:IncidenceCandCcausesCofCvisualCimpairmentCinJapan:theC.rstCnation-wideCcompleteCenumerationCsurveyCofCnewlyCcerti.edCvisuallyCimpairedCindividuals.CJpnCJCOphthalmolC63:26-33,C20199)SasakiM,KawasakiR,RogersSetal:Theassociationsofdietaryintakeofpolyunsaturatedfattyacidswithdiabeticretinopathyinwell-controlleddiabetes.InvestOphthalmolVisSciC56:7473-7479,C201510)ZhangCJ,CUpalaCS,CSanguankeoA:RelationshipCbetweenCvitaminCDCde.ciencyCandCdiabeticretinopathy:aCmeta-analysis.CanJOphthalmol52:219-224,C201711)TanakaCS,CYoshimuraCY,CKawasakiCRCetal:FruitCintakeCandCincidentCdiabeticCretinopathyCwithCtypeC2Cdiabetes.CEpidemiologyC24:204-211,C201312)HorikawaCC,CYoshimuraCY,CKamadaCCCetal:IsCtheCpro-portionCofCcarbohydrateCintakeCassociatedCwithCtheCinci-denceCofCdiabetesCcomplications?-anCanalysisCofCtheCJapanCDiabetesComplicationsStudy.NutrientsC9:113,C201713)WongMYZ,ManREK,FenwickEKetal:Dietaryintakeanddiabeticretinopathy:Asystematicreview.PLoSOneC13:e0186582,C201814)RenC,LiuW,LiJetal:Physicalactivityandriskofdia-beticretinopathy:asystematicreviewandmeta-analysis.ActaDiabetolC56:823-837,C201915)LeongCWB,CJadhakhanCF,CTaheriCSCetal:E.ectCofCobstructivesleepapnoeaondiabeticretinopathyandmac-ulopathy:aCsystematicCreviewCandCmeta-analysis.CDiabetCMedC33:158-168,C201616)ShibaT,TakahashiM,HoriYetal:Relationshipbetweensleep-disorderedCbreathingCandCirisCand/orCangleCneovas-cularizationinproliferativediabeticretinopathycases.AmJOphthalmol151:604-609,C201117)XieCY,CGunasekeranCDV,CBalaskasCKCetal:HealthCeco-nomicCandCsafetyCconsiderationsCforCarti.cialCintelligenceCapplicationsCinCdiabeticCretinopathyCscreening.CTranslCVisCSciTechnolC9:22,C202018)XieY,NguyenQD,HamzahHetal:Arti.cialintelligenceforCteleophthalmology-basedCdiabeticCretinopathyCscreen-inginanationalprogramme:aneconomicanalysismodel-lingstudy.LancetDigitalHealthC2:e240-e249,C202019)BeedeCE,CBaylorCE,CHerschCFCetal:AChuman-centeredCevaluationCofCaCdeepClearningCsystemCdeployedCinCclinicsCforCtheCdetectionCofCdiabeticCretinopathy.CProceedingsCofCtheC2020CCHICConferenceConCHumanCFactorsCinCComput-(11)あたらしい眼科Vol.38,No.3,2021C249-