あたらしい眼科43(8):959.985,2026c第36回日本緑内障学会須田記念講演自分史からみた緑内障研究―これまでとこれからAdvancingGlaucomaResearchThroughPersonalExperience:Past,Present,andFuture柏木賢治*はじめに筆者が眼科医となり緑内障診療に携わって約C40年が経過した.この間,緑内障診療は大きく進歩し,多くの患者の視機能維持に寄与してきた(図1).1970年代以前は,緑内障治療は手術が主体であり,薬物療法は従的な位置づけであった.筆者が眼科医となったC1980年代以降,Cβ遮断薬の臨床使用が大きく拡大し,続いてプロスタグランジン(prostaglandin:PG)関連薬(現在ではプロスタノイド受容体関連薬と呼称)が登場し,治療に大きなインパクトをもたらした.その後も多くの薬剤が導入され,薬物療法は隆盛期を迎えた.しかし近年では,薬物療法に内在するさまざまな課題が明らかとなってきている.一方で,長らく大きな変化がみられなかった手術治療は,2010年頃に入ってから急速に進歩し,現在では低侵襲緑内障手術(MinimallyCInvasiveCGlau-comaSurgery:MIGS)が緑内障診療において重要な地位を占めるようになっている.レーザー治療についても選択的レーザー線維柱帯形成術の有用性に関する新たな知見(LiGTHstudy)1)が蓄積され,とくに早期治療における重要性が高まりつつある.これらの緑内障診療の進歩には,基礎研究,それに基づくトランスレーショナル研究,さらに臨床研究による有用性の検証,そして得られた臨床データを基にした新たな研究の推進という一連のサイクルを継続的に機能させることがきわめて重要である.この観点からみても,筆者が眼科医として過ごしてきた約C40年間は,緑内障の研究と診療が急速に変革してきた時代であったといえる.今後は,革新的な基礎研究の進展やデジタル化に伴う人工知能(arti.cialintelligence:AI)の活用により,この潮流がさらに加速することが期待される.本稿では,筆者がこれまでに携わってきた臨床および研究の経験を踏まえ,緑内障研究の進歩と課題について,自身の取り組みを一つの指標として振り返る.CI緑内障視神経障害の解明1.緑内障神経障害とは緑内障は,視神経乳頭部における軸索流障害を主因として,特徴的な視神経乳頭変化とそれに伴う視野障害を呈する疾患であると,緑内障診療ガイドラインにおいて定義されている2).緑内障では,視神経乳頭篩状板部における軸索流障害により,網膜神経節細胞(retinalgan-glioncell:RGC)が主としてアポトーシスを介して細胞死に至ると考えられている.軸索輸送には順行性および逆行性のC2種類が存在し,ミトコンドリアや神経栄養因子などの細胞内小器官が,微小管上をダイニンやキネシンといったモーター蛋白を介して輸送されている(図2).微小管はCαおよびCβチュブリンからなるヘテロ二量体が直線状に重合したプロトフィラメントがC13本集合することで形成される.ヒトの視神経乳頭篩板は約C10層から構成され,篩板孔の大きさや梁構造は部位によって異なることが知られている.図3には,ヒトと類似した構造を有するサルの視神経乳頭部の鋳型標本を示す.視神経軸索は視神経乳頭部で大きく屈曲しながら篩板内を通過するが,乳頭部*KenjiKashiwagi:山梨大学医学部眼科学教室〔別刷請求先〕柏木賢治:〒409-3898山梨県中央市下河東C1110山梨大学医学部眼科学教室C0910-1810/26/\100/頁/JCOPY(109)C959C課題出現期ラタノプロストセトン手術/MIGSβ遮断薬MMCレクトミーLiGTHstudySLTALT197019801990200020102020(年)図1近年の緑内障治療の経過Multi-vesicularbodies.ミトコンドリアや神経栄養因子などの顆粒が微小管上をmotorproteinにより移動.ニューロフィラメントは軸索骨格の支持と軸索流の維持に関与高速順行性高速逆行性低速逆行性速度200~400mm/日50~100mm/日0.1~6mm/日MitochondriaReuseproteinNeuro.lamentSubstrateSynapticvesicleGrowthfactorsSynapticvesicleGrowthfactorsActinCalmodulineEnzymeetal.Toxinetal.図2軸索流の模式図960あたらしい眼科Vol.43,No.8,2026(110)は強膜と比較して構造的に疎であり,外圧による変形を受けやすい.このため,篩板部において軸索流が障害され,結果としてCRGCの変性・脱落が生じる.視神経乳頭における軸索流障害については,Quigleyらの研究により詳細に検討されている3,4).篩板部に加わる機械的ストレスが軸索流障害の主因と考えられているが,微小循環障害や炎症反応の関与も指摘されている.いずれの機序においても,視神経乳頭部で軸索輸送障害が生じる点は共通しており,この部位における分子生物学的および構造学的変化の解明が重要である.C2.サル高眼圧モデルにおける軸索骨格蛋白(ニューロフィラメント)の変化軸索の主要な構造蛋白であるニューロフィラメント(neuro.lament:NF)は,中間径フィラメントに属し,分子量の異なるCNF-L,NF-M,NF-Hの三つのサブユニットから構成される.これらは軸索の構造的安定性の維持および機能調節に重要な役割を担っている5).また,その機能はリン酸化状態によって制御されることが知られている6).しかし,緑内障におけるニューロフィラメントのリン酸化状態の変化については十分に解明されていなかった.そこで本研究では,慢性的な眼圧上昇により視神経障害を誘導したサルの実験的緑内障モデルを用い,RGC軸索における機能調節に重要なCNF-Hのリン酸化状態を検討した7).緑内障モデルを作製したうえで,網膜から視神経乳頭,さらに視交叉に至る視覚伝導路全体にわたり解析を行った.その結果,正常眼ではすべての観察部位においてCNF-Hはほぼ完全にリン酸化されていたのに対し,緑内障眼では著明な脱リン酸化が認められた.この変化は網膜,視神経乳頭,さらに視交叉においても一貫して観察された.さらに,脱リン酸化の程度は均一ではなく,視神経乳頭の耳側や上下方向など,形態学的に障害が強い部位でより顕著であった.視交叉においても,視神経乳頭の障害部位に対応する線維群で強い脱リン酸化が認められ,軸索障害が視覚伝導路全体へ連続的に波及していることが示された(図4).これらの結果は,慢性高眼圧により誘導されるCNF-Hの脱リン酸化が軸索輸送障害を引き起こし,その結果としてCRGCの機能低下および変性に関与している可能性図3サル視神経乳頭部の鋳型標本を強く示唆するものである.NF-H脱リン酸化が軸索障害の原因であるのか,あるいは結果として生じる現象であるのかについては今後の検討が必要であるが,形態学的変化が軽度な段階でもすでに脱リン酸化が認められた点は,この分子変化が病態の比較的早期に出現することを示唆している.従来,緑内障の病態は眼圧上昇,血流障害,アポトーシスといった観点からおもに議論されてきたが,本研究により軸索細胞骨格の分子レベルでの変化が明らかとなった.この知見は緑内障の進行機序の理解を深化させるとともに,NF-Hのリン酸化制御を標的とした新たな神経保護戦略の開発につながる可能性を示している8.11).CII緑内障モデルの開発1.Invitroモデル緑内障の発症および進展機序の解明や新規治療法の開発には,適切な研究モデルの構築が不可欠である.研究モデルは大きくCinvivoとCinvitroに分類される.Invivoモデルはヒトの病態に近い変化を再現できるという利点がある.一方で,眼圧上昇の再現性が不安定,炎症などヒト緑内障とは異なる要因が関与する可能性,げっ歯類では視神経乳頭構造がヒトと大きく異なる,多数例での実験が困難,コストが高いことなどの課題がある.これに対し,invitroモデルは操作性および再現性に優れ,分子・細胞レベルの機序解明に適しており,コストも比較的安価である.緑内障における主たる障害細胞はCRGCであり,その障害機序を詳細に解析するためには高純度のCRGC単離培養系が有用である.筆者らは,コントロール眼実験緑内障眼aコントロール眼実験緑内障眼bコントロール眼実験緑内障眼cd外側内側内側外側緑内障側コントロール側図4高眼圧負荷によるニューロフィラメント重鎖のリン酸化状態の変化各部位におけるニューロフィラメント重鎖(NF-H)のリン酸化状態を示す.黄色の部分はリン酸化CNF-Hを赤色の部分は脱リン酸化CNF-Hを示す.耳側網膜においては実験緑内障眼において視神経線維の脱リン酸化が高度に認められているのに対して,コントロール眼ではリン酸化状態を示している(Ca).鼻側網膜ではコントロール眼においてはリン酸化部位がほとんどであるが,実験緑内障眼では一部に脱リン酸化が認められる(Cb).篩板部においては実験緑内障眼では脱リン酸化部分が多くみられるのに対してコントロール眼ではほとんどがリン酸化状態である(Cc).視交叉部においては,緑内障眼由来の耳側視神経に対応する線維の脱リン酸化が顕著であるのに対してコントロール側由来の視神経線維の脱リン酸化は目立たない.コントロール側では緑内障側由来の内側は脱リン酸化が中程度に認められるが,外側はほとんどがリン酸化状態である(Cd).(文献C7より許可を得て改変)asmallRGClargeRGC(%)*1009080706050403020100*16mmHg28mmHgcontrol16mmHg28mmHg換算加圧値Survivalrate図5過重負荷による網膜神経節細胞への影響大型のCRGC,小型のCRGCともに過重負荷によって生存率が低下する(Ca).荷重によってCRGCの形態は大きくことなり,加重されたRGCではコントロール(Cb)に比べ数珠状の神経突起が観察される(Cc).(文献C16より許可を得て改変)Barresらが開発した免疫学的手法12)を改変し,two-steppanning法により幼弱ラット網膜からCRGCを単離・培養するCinvitroモデルを構築した.この系を用いた検討では,RGCは脳由来神経栄養因子(brain-derivedCneurotrophicfactor:BDNF)投与により濃度依存的に生存率が有意に改善するが,NT-4の効果は限定的であり,その背景として網膜内における発現量の差やトロポミオシン関連チロシンキナーゼCB(trkB)受容体サブタイプの発現差が関与する可能性が示唆された13).さらに,RGCの生存に重要な役割を果たす網膜グリア細胞(おもにCMuller細胞)を単離培養し,RGCとの共培養系を構築して相互作用を解析した.その結果,成熟した網膜グリア細胞はCRGCに対して保護的に作用する一方,増殖期の網膜グリア細胞はCRGC生存率を低下させることが明らかとなり,網膜グリア細胞の機能が状態依存的に二面性を有することが示された.また,RGC死の主要因としてグルタミン酸および一酸化窒素の関与が確認された14,15).一方,緑内障の本質である眼圧による障害を再現するためには,力学的ストレスを付加したCinvitroモデルが必要である.そこで遠心力負荷を用いた培養モデルを構築した.このモデルでは,負荷強度に依存してCRGC生存率が有意に低下し,神経突起の減少やCdendriticbeadingとよばれる異常構造の出現が増加した(図5)16).これらの形態変化はヒト緑内障眼でも報告されており,圧負荷がCRGCに対して機能的・構造的障害を引き起こすことが示されている17).興味深いことに,網膜グリア細胞単独では遠心力負荷による生存率の低下は認められず,比較的高い耐性を示した.一方,RGCとの共培養条件下では,遠心力負荷に対するCRGC生存率が有意に改善し,グリア細胞が神経保護的に作用することが明らかとなった16).分子レベルの解析として,マイクロアレイおよびリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(real-timeCpolymeraseCchainreaction:real-timePCR)による遺伝子発現解析を行った結果,RGCでは顕著な発現変化は認められなかったのに対し,グリア細胞では代謝関連,サイトカイン関連,アポトーシス関連遺伝子を中心に多数の発現変動が認められた.この結果は,外的ストレスに対する応答がCRGC自体よりもむしろグリア細胞において顕著であることを示し,グリア細胞が分泌因子や代謝調節を介して神経細胞の生存を制御している可能性を示唆する14,16).以上より,RGCと網膜グリア細胞の相互作用は緑内障病態においてきわめて重要であり,とくに網膜グリア細胞は神経保護の有力な治療標的となり得る.実際に,網膜グリア細胞を標的とした新規治療戦略の研究が進展しており今後の成果が期待される18.23).C2.Invivoモデルa.Srcチロシンキナーゼ制御を用いた正常眼圧緑内障モデルわが国を含むアジア地域では,正常眼圧緑内障(nor-mal-tensionglaucoma:NTG)の頻度が高い24).従来の緑内障モデルの多くは眼圧上昇によりCRGC障害を誘導するものであり,眼圧が正常範囲内で進行するCNTGの病態を十分に再現できないという課題がある.これに対しHaradaらはグルタミン酸トランスポーターの遺伝子改変モデルがCNTGモデルとして有用であることを報告している25).本研究では,これとは異なる機序に基づくCNTGモデルの構築を目的として,Srcチロシンキナーゼのリン酸化制御に着目した26).Srcは細胞膜近傍に局在する非受容体型チロシンキナーゼであり,細胞増殖,分化,移動,生存など多様な生命現象に関与する.多数の分子と相互作用し,細胞内シグナル伝達のハブとして機能する27,28).また,複数のリン酸化部位により活性が厳密に制御されている.とくに重要な調節部位であるCSer75のリン酸化に着目し,恒常的リン酸化状態を模倣した変異(S75D:SD)およびリン酸化不能変異(S75A:SA)を導入した遺伝子改変マウスを作製し,加齢に伴うCRGCの変化を検討した.その結果,SDマウスでは加齢に伴いCRGC数が有意に減少したのに対し,野生型(WT)およびCSAマウスでは有意な減少は認められなかった.RGCの減少はとくに網膜周辺部で顕著(約C25%減)であり,後極部では有意差を認めなかった.RGC障害の機序を解析したところ,SDマウスでは加齢に伴いCRho-associatedkinase(ROCK)活性が有意に上昇し,その活性はCRGC数と逆相関を示した.この結果から,SrcのCSer75リン酸化はCCdk1/Cdk5依存的にSrcの安定性および分解制御に関与し,その異常がRhoA/ROCKシグナル経路の調節破綻を介して神経変性を促進する可能性が示唆された.本モデルでは眼圧の上昇は認められず,組織学的にも炎症などの明らかな異常は確認されなかった.眼圧非依存的にCRGC変性が進行する点が特徴であり,本モデルはCNTGの病態を反映する有用な実験モデルとなり得ると考えられる(図6).現在CSrcと緑内障に関する研究が進められており今後の応用が期待される29.32).Cb.プリン受容体を介した眼圧,緑内障モデル眼圧上昇モデルの作製にはさまざまな方法があるが前述したように課題も多い,このため自然発症型の眼圧上昇モデルであるマウスモデルの有用性が報告されている(DBA/2J)33,34).筆者らはプリン受容体に注目してCinvivo緑内障モデルの構築を行ってきた.プリン作動性(purinergic)受容体は,アデノシン三リン酸(adenos-inetriphosphate:ATP)やウリジン二リン酸(uridinediphosphate:UDP)などの細胞外ヌクレオチドを介して神経・血管,免疫,炎症などの幅広い領域の制御に関与する重要なシグナル系であり,房水動態にも関与するため,近年,緑内障の病態理解と治療標的として注目されている.そこで二つの眼圧上昇型緑内障モデルマウスの研究を行った.C1)P2Y6受容体遺伝子改変モデルP2Y6受容体欠損マウス(P2Y6Cknockout:P2Y6KO)を作製し,眼圧,房水動態,視神経およびCRGC障害,視機能を包括的に解析した35).P2Y6受容体の内因性アゴニストであるCUDPを点眼すると,野生型マウスでは濃度依存的に眼圧が低下し,最大で約C10%の下降が認められた.一方,P2Y6受容体拮抗薬CMRS2578は眼圧を上昇させ,UDPによる眼圧低下作用はCP2Y6KOマウスでは消失した.これらの結果から,P2Y6受容体が生理的な眼圧低下機構に関与していることが示された(図7a).発現解析により,P2Y6受容体は毛様体の無色素上皮細胞に局在し眼圧を下降させる方向に作用することが明らかとなった.P2Y6KOマウスはC18カ月齢まで持続的な眼圧上昇を示し,中年齢以降には視神経軸索の腫脹や軸索内小器官の蓄積,網膜内層の菲薄化,RGC数の減少が認められた(図7b,c).さらに,多局所網膜電位図(multifocalaWT/WTSD/SDbSDSAワイルドワイルド(個/画像)ヘテロ(個/画像)ヘテロ100**ホモ80ホモ9050506040403030202010100070806070RGC数後極周辺(N=8-10)後極周辺(N=6-8)(bar=SD,*repeatedANOVAp<0.05)c(mmHg)SASD1414121210108866442200図6SRC遺伝子配列図IntraocularpressureWT/WTWT/WTSDまたはCSAヘテロ接合体由来の同腹仔の遺伝子型配列図.SD/SDおよびCSA/SA変異マウスにおけるSer75コドンのCTCC→GACおよびCTCC→GCG変異の存在を示すクロマトグラム(Ca).11カ月齢マウスの網膜切片標本CSD/SD(SD)およびCSA/SA(SA)変異マウスにおけるCRGC数の測定結果(Cb).眼圧測定結果(c).(文献C26より許可を得て改変)abc図7P2Y6遺伝子改変型高眼圧型緑内障モデルP2Y6欠損(P2Y6KO)マウスに対してC4カ月間,ラタノプロストを毎日点眼投与したところ,基礎眼圧(IOP)は野生型(WT)マウスと同程度まで低下(Ca).6カ月齢CP2Y6KOマウスにおいてCOCTで観察された神経節細胞層および内網状層(GCL/IPL)の菲薄化は,ラタノプロストの毎日投与により改善された(Cb).ラタノプロストは,6カ月齢P2Y6KOマウスにおける網膜神経節細胞(RGC)数の減少を抑制した(Cc,d).(文献C36より引用)abIOPchanges(%ofcontroleye)100-10-20-30-40000-MRS2179-MRS2365-MRS2179図8P2Y1遺伝子改変型高眼圧型緑内障モデルの眼圧への影響3カ月齢の野生型(WT)マウスにおける選択的CP2Y1受容体作動薬CMRS2365の点眼は濃度依存的に眼圧を低下させた(Ca).WTマウスにおいてCMRS2365点眼は速やかに眼圧を低下させ,1.5時間で最大効果を示した(Cb).選択的CP2Y1受容体拮抗薬であるMRS2179点眼はCWTマウスの眼圧を有意に上昇させた(Cc).3カ月齢のCP2Y1KOマウスでは,MRS2365の効果は消失した(Cd).MRS2179点眼はCP2Y1KOマウスでは効果を示さなかった(Ce).(文献C36より引用)electroretinogram:mfERG)ではC13カ月齢のCP2Y6KOP2Y1受容体作動薬(MRS2365)の点眼により,野生型マウスにおいて反応低下が確認され,形態学的異常に加マウスでは眼圧低下が認められ,この効果はCP2Y1欠えて機能的障害も伴う高眼圧緑内障様表現型が示され損マウス(P2Y1KO)では消失した(図8).P2Y1受容た.体は毛様体,線維柱帯,Schlemm管に発現し,その活これらの病的変化は,PGF2Cα誘導体であるラタノプ性化は房水産生を抑制するとともに流出を促進し,そのロストの長期投与による眼圧低下によって改善したこと機序にはアクアポリンC4(aquaporin4:AQP4)およびから(図7d),本モデルにおけるCRGC障害は眼圧依存内皮型一酸化窒素合成酵素(endothelialCnitricCoxide的であることが示唆された.以上より,P2Y6受容体欠synthase:eNOS)が関与していた.P2Y1KOマウスで損マウスは,房水産生異常を基盤とした新規の高眼圧緑は年齢に依存した持続的な眼圧上昇が認められ,RGC内障モデルとして有用である可能性が示された.の減少や視機能低下など緑内障様変化を呈した.この変C2)P2Y1受容体遺伝子改変モデル化はラタノプロスト点眼による眼圧低下により改善され同様にCP2Y1受容体の眼圧に関する検討を行った36).た(図8,9).以上より,P2Y1受容体は房水動態を制b図9P2Y1遺伝子改変型高眼圧型緑内障モデルフルオロフォトメトリー法CA(Fph-A).腹腔内投与(i.p.)されたフルオレセインは前房内に集積した(Ca).前房内における蛍光変化の経時的推移.UDP(Cb)およびチモロール(Cc)はフルオレセイン流入速度を低下させたが,ラタノプロストは影響を示さなかった(Cd).30分時点における蛍光強度の定量データ(Ce),P2Y6ノックアウト(P2Y6KO)マウスではフルオレセイン流入が増加し(f),UDPの効果は認めなかった(Cg,h).御する重要な分子であり,その機能低下が緑内障発症に関与することが示唆された.今回,眼圧上昇型遺伝子改変モデルマウスをC2種開発した.これらのマウスは眼圧下降治療の有用性の検討や緑内障発症機序の解明に有用であると考えられる.緑内障の分子生物学的,遺伝学的手法を用いた解析は非常なスピードで進んでおり,新知見も多く報告されている.とくに有用なCinvitro,invivoの構築はより正確で詳細な緑内障の発症,増悪機序の解明,治療法の探求に必須であり,今後のさらなる進歩が期待される.(文献C36より転載)CIIIラタノプロストによる緑内障診療の衝撃緑内障の薬物治療の歴史についてはCPG関連点眼薬の出現は非常にエポックメイキングな出来事であった37).その先駆者であるラタノプロストにはそれまでの緑内障点眼薬にはない大きな特徴があった38).すなわち現在の緑内障治療薬の中でももっとも優れた眼圧下降能を有す薬剤の一つであり,かつC1日C1回点眼であること,また夜間も含めC24時間にわたり眼圧下降が得られること,さらに全身副作用がないことである.同時によくに薬理学的に注目されたことはそれまで眼房水の排出路としてacontrolblankPGF2α17phenyltriorPGF2α11-deoxy-PGE1PhXA85分子量(kDa)95-68-62-bc0.80.80.60.6Activity(Units±SE)0.40.40.200.20VehiciePGP2α11doPGE1PhXA85VehiciePGP2α11doPGE1PhXA85ゼラチン分解活性カゼイン分解活性図10PG関連剤によるSubstratezymographyとMMP活性変化ヒト毛様体平滑筋細胞の培養上清を用いたゼラチンザイモグラム.基材コントロール,200nMCPGF2α,17-フェニルトリノールCPGF2α,11-デオキシCPGEC2,またはCPhXA85によりC62kDa,68kDa,およびC95kDaの位置に強いバンドが認められた(Ca).62kDa,とC68kDaのバンドを定量するとCPG処理培養上清を含むレーンでは,コントロールに対してゼラチン分解活性(Cb)やカゼイン分解活性(Cc)を示すバンドの強度の増加が添加後C12時間,24時間,72時間と経時的に認められた.PhXA85はラタノプロストの活性体.はあまり注目されていなかったぶどう膜強膜路を介して眼圧を強力に下降させることであった.ラタノプロストは上市後すぐに第一選択薬となったが,作用機序は十分に解明されていなかった.筆者はまだ日本でラタノプロストが発売される前に米国に留学し,指導教授から薬物作用機序についての解明を課題とされたため,自身にも思い入れがある薬物となっている.(文献C42より許可を得て掲載)C1.PG関連剤の眼圧下降機序研究筆者が研究を始めた当時,PGF2Cαがプロトオンコジーンとして注目されていたCc-Fosによる転写に影響を与えることが報告されていた39,40).c-Fosは転写因子としてCactivatorprotein1(AP-1)を形成し,細胞増殖,分化関連遺伝子,細胞周期を制御すると報告されていたため,ラタノプロストが細胞増殖や細胞外マトリックス(extracellularmatrix:ECM)の代謝に関係する可能性が考えられた.そこで筆者はラタノプロストの活性体がヒト毛様体平滑筋細胞におけるマトリックスメタロプロテアーゼ(matrixmetalloprotease:MMP)の産生・分泌やCMMP活性に与える影響を検討し,緑内障治療における眼圧下降機序との関連を明らかにする研究を行った.PGF2α,11-deoxy-PGE1,およびラタノプロスト活性体(PhXA85)を添加して,MMP活性をザイモグラフィーおよびCWesternblotにより解析した.その結果,これらの細胞はCMMP-1,MMP-2,MMP-3,MMP-9を分泌し,とくに細胞間質のCECMの分解に関与するCMMPサブタイプの活性を増加させることを確認した.さらにCFP受容体のみならずCEP受容体を介するシグナルも関与しており,複数のシグナル経路がCMMP発現制御に関与することが示唆された.その結果毛様体の主要な細胞間のCECMであるコラーゲンC1型の分解を促進していた41.43)(図10).その他の研究成果と合わせて,PGによる眼圧下降作用の機序としてCPG刺激により誘導されたCMMPがコラーゲンやフィブロネクチンなどのCECMを分解し,ぶどう膜強膜流出路の通過性を高め眼圧低下を生じるという可能性が考えられた44.46)(図11).しかし,点眼後の迅速な眼圧下降がCECMの分解では十分に説明できないため,他の機序の存在もあると思われ,さらなる作用機序の解明が必要と考えられる.2.PG関連剤による内因性PGの誘導と臨床的意義イオンチャネル開口薬であるウノプロストンとラタノプロストの作用機序の違いを,とくに内因性プロスタグランジンCE2(PGE2)産生およびプロスタグランジントランスポーター(PGT)との関係から解析した47).その結果,ラタノプロストの活性体(acidoflatanoprost)およびCPGF2α誘導体は,有意にCPGE2産生を増加させたのに対し,ウノプロストンおよびその代謝産物(M1,M2)はCPGE2産生作用が弱い,あるいは非有意であった(図12).さらに,シクロオキシゲナーゼ(cyclooxy-genase:COX)阻害薬であるインドメタシンにより,ラタノプロスト誘導のCPGE2産生は完全に抑制されたが,ウノプロストンでは完全には抑制されなかった.この結果は,ラタノプロストがCCOX経路依存的にCPGE2産生を介して作用するのに対し,ウノプロストンは異なる経路を介する可能性を示唆する.PGTに対する親和性の検討では,ラタノプロスト活性体は比較的高い親和性を示したが,ウノプロストンおよびその代謝産物は低親和性であった.これらの結果はC2種の細胞内取り込みや作用発現機序の違いに関与すると可能性を示している.このようなCPG薬の内因性のCPGE2の誘導が臨床的にもつ意義についてヒトにラタノプロストを点眼した際に非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidalCanti-in.ammatoryCdrug:NSAID)点眼を併用使用するとラPGErelease(ng/tissuemg)28.07.06.05.04.03.02.01.00.00.1mM1mM0.1mM1mM0.1mM1mMPGF2aコントロールM1M2ラタノプロスト図12PG関連剤による内因性PGE2産生誘導高濃度のイソプロピルウノプロストンの眼内主要代謝物,ラタノプロストならびにCPGF2Cαはコントロールに対して内因性CPGE2を有意に誘導した.M1,M2:イソプロピルウノプロストン眼内主要代謝物.コントロールに対して*p,C0.01,C†p<0.05と有意なCPGE2の産生増加を示した.(文献C47より許可を得て掲載)CmmHg眼圧28262422201816141210G前P0W2W4W6W8W10W12W中止中止中止2W4W6W図13ラタノプロストによる眼圧下降に対するNSAIDの影響緑内障患者に対してラタノプロストとCNSAIDの併用を行うと,ラタノプロストによる眼圧下降作用をCNSAID群は有意に抑制した.*p<0.05,bar=SD.(文献C49より許可を得て掲載)タノプロスト点眼による眼圧下降効果の阻害作用が健常人48)でも緑内障患者49)でも確認されたことから(図IV緑内障診療における課題と対策13),PG関連薬による眼圧下降にはある程度内因性C1.閉塞隅角緑内障の課題PGE2が作用することが考えられた.この研究からC10閉塞隅角緑内障はわが国においては,有病率では開放数年経過してCPGE関連点眼薬が上市されたことは非常隅角に比べ少ないが24,50),失明率が開放隅角より高いこに興味深い.と,適切な治療により発症を予防することができるなど12111098765432(深い前房)SPACグレード(浅前房)140120100806040200眼数図145年間の前房深度の前向き調査2005年とC2010年のC5年間の中央市住民の前房深度の変化を示す.2005年の平均前房深度グレード(青いバー)はC7.9C±2.1であったのに対し,2010年(赤いバー)はC6.4C±2.0と有意な減少(=浅前房化)を示した.*Wilcoxonranked-signtest:p<0.0001.疾患の特徴を有する.狭隅角が発症の大きなリスクになるが,発症前は視神経障害を示さず,眼圧上昇も示さないケースも多いため見逃されやすい.隅角鏡による隅角評価が診断には必須であるが侵襲的検査,主観的な検査のため,正確な診断がむずかしい場合もある.また,有病率の高さなどから診療の中心が開放隅角型になっているため,研究開発についてもやや開放型に比べて遅れている状況があった.Ca.簡易式周辺前房深度評価系の開発と仕様前房深度は閉塞隅角眼の評価には重要だが,おもに瞳孔中心部において評価され,周辺はCvanHerickに代表される主観的評価法が主である.このため定量性が低く,しばしば閉塞隅角眼を見逃すことがあった.近年では超音波生体顕微鏡(ultrasoundCbiomicroscope:UBM)やCScheimp.ug検査機,前眼部光干渉断層計(anteriorCsegmentCopticalCcoherencetomography:AS-OCT)などが臨床で活用されるようになっていたが,それぞれ侵襲性,操作性,再現性,コストなどの課題があった.これらの課題の解決のため,周辺前房深度(peripheralCanteriorCchamberdepth)を非接触かつ定量的に測定可能な新規装置CscanningCperipheralCanteriorCchamberdepthanalyzer(SPAC)を開発し,その精度・再現性を検証した51,52).SPACは角膜中心から周辺までを約C0.5秒でスキャンし,0.4Cmm間隔でC21枚の画像を取得す(文献C56から許可を得て掲載)る.これらの画像から角膜および虹彩境界を自動検出し,前房深度(anteriorCchamberdepth:ACD),角膜厚,角膜曲率半径を計測することが可能である.また,患者データを活用して前房深度のC12分類と閉塞隅角眼の危険性に関する評価結果を示す.注意点としては細隙灯光を用いるため隅角の直接評価は不可能であることと耳側に限定した評価であることである.Cb.SPACを用いた閉塞隅角眼のスクリーニングSPACの閉塞隅角緑内障眼のスクリーニングにおける有用性について三つの非接触検査機器(PAC,IOLMasC-ter,AS-OCT)を用いてシンガポールのC50歳以上の無症候住民C2,052名を対象に検討を行った.隅角鏡で後部線維柱帯がC180°以上観察不能な場合を閉塞隅角と定義した.その結果,SPACおよびCIOLMasterはいずれもCAUC0.83と比較的良好な識別能を示し,AS-OCTはCAUC0.76とやや劣っていた.感度はCSPACでC90.0%,IOLMasterでC87.7%,AS-OCTでC88.4%といずれも高値であったが,特異度はそれぞれC76.6%,77.7%,62.9%と中等度にとどまった.これらの機器の陽性的中率は低く,陰性的中率が高いことから,閉塞隅角眼のスクリーニングとして有用な可能性が示された53,54).しかし,単体ではスクリーニング機器として十分なCAUCを示さなかったので,SPACと他の検査機器を段階的に用いることにより,より高い診断精度が得られた55).c.ACDの経時的評価と閉塞隅角眼の発症頻度閉塞隅角緑内障の発症パターンについては,閉塞隅角眼疑いから閉塞隅角眼,閉塞隅角緑内障と進行するが,時には閉塞隅角眼疑いから閉塞隅角緑内障発作を起こす症例も存在する.このためCACDの定量的評価による閉塞隅角緑内障の発症リスクを予見することは重要である.一般的に加齢で前房隅角は浅くなり閉塞隅角眼を発症する危険性が高くなる.山梨県中央市の地域住民を対象にC5年間の前向き研究を行った56).ACDは加齢に伴いとくに周辺部で有意に浅くなり,浅前房化を示すSPACのグレード判定は低下した(図14).本研究における隅角閉塞の発症率はC5.4%であった.隅角閉塞発症眼では,初回検査時の前房がより浅く,その後の前房浅化の進行も大きかった.一方,年齢や性別は有意な関連を示さなかった56).これらから定量的な前房隅角の評価が重要であることがわかった.Cd.開放隅角眼における前房深度の有用性前房隅角の評価はおもに閉塞隅角眼が対象となっているが,開放隅角眼においても重要である.たとえば予後が悪く眼圧の変動が大きいことで知られる.性緑内障の場合,しばしばCACDが浅くなり眼圧コントロールが悪化する.また,原田病57.59)や再発性多軟骨炎60)などの疾患では疾患の活動性とCACDが相関することも報告されている.低侵襲性で短時間の定量的なCACDの評価が可能な機器の有用性は高いと思われる.Ce.新しい閉塞隅角眼のバイオマーカーリスク要因閉塞隅角眼に関連する要因としては,浅前房,短眼軸,厚い虹彩,lensvaultなどが既に報告されている61).今回,黄斑部脈絡膜/眼軸比が閉塞隅角緑内障発作と関連の深いバイオマーカーの一つであることを明らかにした62).脈絡膜/眼軸比は急性緑内障発作眼や閉塞隅角疑い眼のほうがコントロールより有意に大きかった.今後比較的簡易な閉塞隅角眼の評価法として活用が可能となる可能性がある.C2.緑内障治療点眼薬の課題臨床的に使用可能な緑内障治療点眼薬は,1970年代にチモロールを代表とするCβ遮断薬が上市されて以降急速に拡大してきた.今日臨床的に使用可能な点眼薬を大別するとCβ遮断薬,PG関連薬(PGE受容体作動薬を含む),α2作動薬,炭酸脱水酵素阻害薬,ROCK阻害薬,コリン作動薬があり,さらに近年は各種配合剤が上市さ図15点眼支援器を用いた点眼の様子緑内障点眼薬を装填し,支援器の脚部と頬部と眉毛部に固定,軽い応力で握ることが可能なウイングをつまむとC1滴のみが滴下される.点眼の際に患者は点眼瓶挿入部のオレンジ色の部分を見つめる.れている.このように最近C50年間の間に緑内障点眼治療は急速に発展してきた.筆者らの調査では患者は平均2種の緑内障点眼を使用しており,治療開始後使用数は増加していた63).点眼治療の選択肢が増えると同時に多くの課題が明らかになった.Ca.点眼副作用緑内障治療点眼薬には主成分そのものによる副作用と含有物による副作用が認められている.たとえば第一選択薬であるCPG関連薬に関しては,全身副作用は少ないものの,睫毛伸長や上眼瞼深溝化(deepeningofuppereyelidsulcus:DEUS)などのプロスタグランジン関連眼窩周囲症(prostaglandinCassociatedCperiorbitopa-thy:PAP)などの副作用が知られている64).とくに筆者は虹彩色素沈着の発症機序65.68)やその不可逆性,ラタノプロスト点眼と黄斑浮腫の関連性などについて検討してきた69).β遮断薬は喘息症状や心不全症状の悪化など全身副作用が報告され禁忌とされているが,大規模データを用いた解析ではいまだ使用例が少なくないことが明らかになった70,71).現状多数種の緑内障点眼が多く使用されているが63,72),これにより角膜びらんや結膜充血などの眼表面への障害をきたし,時に視機能も悪化していることが明らかになった73).Cb.不適切点眼と対策1)緑内障点眼の成功と関連因子多くの緑内障患者において治療は点眼薬を主体として行われているが,実臨床では点眼手技の失敗が高頻度に認められることが報告されている74).そこで筆者らは,緑内障患者における点眼手技の失敗頻度と,それに関連(mmHg)2520151050control0.25μg/cm2LBNS2.5μg/cm2LBNS25μg/cm2LBNS貼布前1日2日4日7日9日図16ラタノプロスト担持バイオナノシート(LBNS)の眼圧下降効果ラタノプロストをC0.25,2.5,25Cμg/cmC2担持したC3種のCLBNSは貼付C1時間後にC3濃度とも同程度の最大眼圧下降能を示すが,3種の濃度間では眼圧下降維持時間が異なり,2.5とC25Cμg/cmC2のCLBNSはC7日間有効な眼圧下降を示した.する視機能および身体機能因子について検討した75).対象はC6カ月以上自己点眼を継続しているC103例とし,点眼液が結膜.に入らない場合,睫毛や眼表面へのボトルの接触,1回の点眼で複数滴が滴下される場合を点眼失敗と定義した.その結果,全体のC61.2%が少なくとも片眼で点眼失敗を認めた.もっとも多い失敗は結膜.外への滴下(76.2%)であり,次いでボトル先端の眼表面などへの接触(22.2%),複数滴滴下(11.1%)であった.点眼失敗の関連因子として,加齢に加え,頭部後屈角度の低下,ピンチ力低下,上肢機能障害,運動失調,視力低下および視野障害が有意に関連した.多変量解析では,運動失調,上肢機能障害,視力および視野障害が独立した関連因子として抽出された.以前から視機能低下や頭部後屈不足の関与が指摘されてきたが,本研究では臨床的に明らかでない軽度の運動失調も点眼失敗に関連することが示された点が重要である.さらに,点眼失敗を認める患者ではCNEI-VFQ-25における視覚関連QOLが低い傾向にあった.点眼手技の失敗は薬剤の有効性を著しく低下させるため,その改善が重要である.対策として,頭部後屈の指導や仰臥位での点眼に加え,点眼補助具の使用が有効と考えられた.そこで,汎用性の高い点眼補助器を開発した(図15).従来の補助具は(文献C79より許可を得て掲載)特定の点眼薬に限定されていたが,本装置は多くの緑内障点眼薬に対応可能である.本補助具の有用性を緑内障患者で検討したところ,通常の座位での点眼成功率は71.6%であったのに対し,補助具使用により約C97%まで有意に改善した.さらに仰臥位での使用により成功率は一層向上した76).また,小型で操作が困難なシングルユース点眼薬に対応した補助具も開発し,その有用性を検討した.通常の座位での点眼成功率は約C70%であり加齢とともに低下したが,補助具使用により約C90%まで有意に改善した.仰臥位では成功率はさらに高く,補助具使用によりC100%に達した77).緑内障患者の調査の結果,点眼手技の失敗は高頻度に存在し,適切な支援が必要であることが明らかとなった.点眼補助具の活用は,点眼成功率の向上および治療効果の最大化に寄与する有効な手段の一つとなる可能性が示唆された78).C3.緑内障治療点眼薬の発展点眼治療は患者の手技やアドヒアランスに依存するため,さまざまな工夫を行っても治療精度には課題が残るのが実情である.さらに,点眼薬の有効持続時間は最長でもC1日であり,患者は少なくともC1日C1回の点眼を継(%)治療継続率100806040200010203040506070(月)期間図17新規治療開始緑内障患者の治療継続率治療開始後の緑内障患者の治療継続率は早期から低下しC1年で約C40%が脱落していた.続する必要がある.このことが適切な治療継続の障害となっている.そのため,より長期間作用する新規ドラッグデリバリーシステム(drugCdeliveryCsystem:DDS)の開発が求められている.筆者らは,ラタノプロストを担持した生分解性ナノシート(latanoprost-loadedCbio-degradablenanosheet:LBNS)を開発し,その有効性および安全性を検討した79).本研究ではキトサンとアルギン酸ナトリウムからなる多層構造の極薄(約C40Cnm)ナノシートにラタノプロストを担持させ,角膜上に貼付することで持続的な薬物放出をめざした.異なる濃度(0.25,2.5,25Cμg/cmC2)のCLBNSを作製し,ラット角膜に適用して眼圧下降効果を経時的に評価した.その結果,2.5およびC25Cμg/cmC2のCLBNSは単回貼付で約C1週間にわたり有意な眼圧下降を示し,とくにC2.5Cμg/cmC2ではC1.7日目にかけて安定した効果が持続した(図16).一方,従来のC0.005%ラタノプロスト点眼は単回投与ではC1日のみ効果を示し,連日投与でも効果の持続は限定的であった.LBNSでは房水中にラタノプロスト代謝物が最大C6日間にわたり検出され,持続的な薬物供給が示唆された.安全性に関しては一過性の結膜充血が認められたものの,組織学的にも炎症や構造異常は確認されなかった.さらに実験動物の刺激反応の増加は認め(文献C88より許可を得て掲載)られず,高い生体適合性が示された.今回用いた超薄ナノシートはややハンドリングに課題はあるもののさまざまな物質を担持することができ,応用が期待された.今後新しいさまざまなタイプのCDDSの開発が緑内障分野でもさらに加速すると思われ,今後の臨床応用が期待される80,81).C4.診療脱落とアドヒアランス緑内障は自覚症状が少なく,点眼効果が自覚しにくいため,治療上の大きな課題の一つが不良なアドヒアランスと診療からの脱落である82,83).海外ではアドヒアランスが不良な症例が多いとされているが84,85),筆者が参加した全国規模の調査ではアドヒアランス不良例が多いことが確認された86).緑内障治療においてアドヒアランスの低下は非常に重要な問題であり,アドヒアランスの低下と障害の進行に関連性があることがわかってきた87).アドヒアランスと並んで重要な診療脱落についてはこれまでわが国のデータがほとんどなかったため,緑内障治療開始した患者のうちどの程度が診療を中断するかについて診療報酬データベースを用いて検討した88).その結果,治療継続率は時間経過とともに低下し,3カ月,6カ月,12カ月,3年後の継続率はそれぞれC73.2%,68.1ab図18インターネット活用型緑内障診療情報閲覧システムの表示代表例中央に眼圧と視野検査のCMD値の経時変化を示すグラフ,下方に投薬内容と主要検査処置内容や実施日情報などが提示される(Ca).静的視野検査については別ウインドウに検査結果が提示される.単回の結果に加え複数回の結果がある場合はそれらの比較も可能となる(Cb).0102030405060708090100(%)図19自己閲覧群と非自己閲覧群の緑内障治療点眼数の変化自己閲覧群は非自己閲覧群に比べ点眼数の増加や減少がみられ,2群間で点眼数の期間中の変化は有意に異なった(p=0.001,分割表分析).(文献C89より許可を得て掲載)%,60.9%,52.5%であった(図17).とくに治療開始するほど低下をすることもあきらかになった70).緑内障後C3カ月以内に多くの患者が中断しており,初期段階では生涯にわたり治療を要する慢性疾患であり,視機能維の対応の重要性が示された.診療継続率は点眼種が増加持のためには良好なアドヒアランスを保つことと,治療a(mmHg)経過月数(月)1.000.00-1.00-2.00-3.00-4.00b(mmHg)眼圧1086420-24-18-12-66121824図20インターネット活用型緑内障診療情報閲覧システムを用いた経過中の眼圧変化18161412同一治療薬でC4年間前向きに眼圧を調査した症例における眼圧変化を示す.閲覧群では前半のC2年間において眼圧は徐々に上昇傾向を示したが,GSSの情報を自己チェック可能となった後半のC2年間において眼圧は下降を示した(Ca).全経過中診察時のみ閲覧可能であった非自己閲覧群では期間中眼圧の変動はみられなかった(Cb).Bar=SD.(文献C89より許可を得て掲載)継続がきわめて重要であり,その対策は非常に重要であ要因の一つとしては,緑内障に対する理解不足である.る.このため患者やその保護者に患者の診療の状況を提供Ca.アドヒアランス改善,治療継続のための患者し,病態を把握してもらうこと,医師との良好なコミュリテラシーの向上ニケーションを図ることによってアドヒアランスや治療緑内障患者のアドヒアランスの不良,治療脱落が多いの脱落を防止するためにインターネット活用型緑内障診図21緑内障手術実施状況の地域差人口C10万人あたりの手術数を多いほうを暖色系,少ないほうを寒色系で示す.ジニ係数はC0.27と地域格差が強い.(文献C93より許可を得て修正掲載)療情報閲覧システム(glaucomaCcareCsupportsystem:GSS)を構築,これを運用して,患者が自身の治療状況を把握することが緑内障診療にどのように影響を与えるかについて前向き比較ランダム化試験を行った89).GSSでは患者も理解しやすいように眼圧や視野のCMD値の推移,治療薬などの状況が提示されるようになっている(図18).対象は山梨大学附属病院で治療を受けている緑内障患者で,GSSに登録後,インターネット上で自由閲覧が可能な群(IA群)と,診察時のみ閲覧可能な非自己閲覧群(NIA群)に無作為に割り付けられた.両群とも最初のC2年は診察時のみ閲覧可能とし,3年目からのC2年間についてはCIA群においては,自宅などから眼圧,視野,処方内容などの医療情報を随時確認できるのに対し,NIA群では医師同席時のみ閲覧可能とした.10050主要評価項目は点眼薬使用数の変化,眼圧,投薬状況の変化である.NIA群では期間中の点眼薬増加はC17.8%であったに対し,IA群はC8.6%,点眼薬減少はCNIA群がC3.3%であったの対しCIA群C13.6%であり,2群間には有意差を認めた(p=0.001,分割表分析)(図19).さらに期間前半に薬剤変更のない患者に限定した解析の結果,IA群ではインターネット閲覧開始前は眼圧が上昇傾向であったのに対し,閲覧開始後は低下傾向へと転じた(ANCOVA,Cp=0.002)(図20a).一方,NIA群では明確な変化は認められなかった(図20b).想定される点眼薬必要量に対する実際の処方量の比を示し,服薬アドヒアランスの指標となるCmedicationCpossessionCrate(MPR)は85)IA群で有意に改善(82.3%→C91.1%C,Cp=0.03)したが,NIA群では変化がなかった.これらの結1614121086420図22緑内障初診から手術施行までの期間分布初診C1年以内に手術加療を受けた患者は全体のC31.9%で受診患者のC1.1%を占めている.2年目以降は減少傾向,手術施行時期の中央値は初診後C3年目であった.(文献C94より許可を得て修正掲載)手術人数1年目2年目3年目4年目5年目6年目7年目8年目9年目眼科医側眼科医側:タブレット操作端末遠隔操作ロボットの濾過胞評価=対面評価Pwith一般医/NsAI-トリアージExpert:Pwith一般医/NsAI-トリアージ多サイト同時処理・・・・AI-トリアージ診療時間制限なし・・・・図23これからのオンライン眼科診療システム遠隔地からオンラインで患者の状況を眼科医が直接診察,もしくは画像を自動取得しCAIがトリアージを行う.その結果を参考に専門医が判断を下す.これによりC1名の眼科医が同時に複数の患者の診療が可能.(文献C95,96より許可を得て掲載)果は,患者が自身のデータを継続的に確認することで疾患理解(healthliteracy)が向上し,治療への積極的関CVこれからの緑内障研究・診療の方向与が促進された可能性を示唆すると考えられる.アドヒC1.人口統計学的にみた緑内障の課題アランスは緑内障診療において非常に重要であり,モニ筆者らの診療報酬データベースを用いた検討では高齢ター機器などを用いた研究やその他のさまざまな取り組社会においてC2020年代後半までは緑内障患者の絶対数みがこれまでなされてきたが,正確に捉えることが困難は増加するが,その後人口の減少に伴って絶対数は減少である90,91).今後患者や支援者のリテラシーの向上ととする,しかし,この場合でも患者に占める高齢者比率はもに技術的な革新,さらに患者に依存しない治療法の開今まで以上に上昇する63).世界的には患者数は今後増加発などさらなる発展が必要である.していくとされる92).したがって,今後の緑内障診療を撮影画像表1緑内障領域におけるAIの活用方法カテゴリー目的未発見・脱落患者スクリーニング診療支援診療データ整理・評価,検査法・治療法提案,希少疾患診断,手術支援,進行判定,予後判定予防医療,先制医療,個別化医療:遺伝子解析+個別ビッグデータ解析患者対策患者教育,点眼支援,リテラシー改善,受診勧奨,アドヒアランス向上,診療脱落防止社会貢献社会ニーズの把握,医療経済解析,社会的診断・治療法の意義評価研究臨床:研究計画,データ管理・整理・解析,未標準化データ収集,関連情報収集・整理基礎:研究計画,ビッグデータ解析,関連情報収集・整理Powertodetectslope=-0.5dB/yearPowervsDuration(3-monthintervals,α=0.05two-sided)1.00.80.60.40.2図24OCTを用いた予測視野の導入による視野障害の悪化検出シミュレーション測定再現性が良好になるほど視野進行判定は大幅に短縮する.考えるときこれらの社会的変化を念頭に置いた診療体制を構築することが求められる.近年,MIGSの普及により緑内障手術数は増加している.しかし,NDBオープンデータベースを用いた検討では,日本国内における緑内障手術数の分布は分散の程度を示すジニ係数がC0.257と地域格差が強いことが判明している.このことは手術を受けられる施設が偏在しており地域間格差が強いことを示している(図21)93).また,診療報酬データベースを用いて緑内障初回手術施行時期を検討すると,手術施行例全体のC31.9%は治療開始初年度に手術を施行されていた(図22).このことは緑内障の診療を始めて受けた際にはすでに手術が必要なほど障害が強くなっていることを示している可能性がある94).2.新しい緑内障診療体制のあり方現在の緑内障診療の課題に対応するためには,診療体制の大幅な変更が必要である.眼科診療は,優れた画像情報があれば,遠隔地からでもオンラインで診察が可能である.筆者らが開発した遠隔操作型眼科診療ロボットは線維柱帯切除術の濾過胞評価について検討したところ対面と同程度であることが判明した95,96).遠隔診療システムはデジタル画像を介して診療を行うため,多数の患者に対して同時に診察を行うこと,時差を越えて診療を行うことが可能である.また,AIを用いたトリアージやスクリーニングも可能となる可能性があり今後の普及が期待される(図23).Ca.AIを活用した新しい緑内障診療現在CAIの医学での利活用は急速に進んでいる.表1に示すように,緑内障においては診療支援,患者対策,図25これからの緑内障のあり方社会貢献,研究とあらゆる場面でのCAIの利活用が想定されている.すでに眼底写真から緑内障かどうかの診断については高いレベルで可能であることが筆者らの研究を含め報告されている97.99).最近の研究では緑内障による視野障害について三次元COCTを用いることで正確に評価できることが報告されている100).視野検査は緑内障診療においては非常に重要であるものの,自覚的検査であるため信頼性が高い結果が得られない場合がある.とくに高齢患者が増加すると進行判定などにおいて正確な視野検査ができない場合は治療方針の決定に悪影響を及ぼす可能性があり,AIを用いた推定視野は有効な可能性がある.新しい緑内障の治療薬の有効性を判断するために視野検査が重要であるがCOCTデータから視野が推定できることは,より高い精度と再現性をもって進行判定が可能となる可能性がある.図24に進行予測判定のシミュレーション結果を示す.検出力をC0.8とし,MDスロープが-0.5dB/年となった場合を進行とすると,3カ月ごとに視野を判定した際の進行判定に必要な期間を計算した.その結果,MD値の再現誤差がC0.2,1.0,2.0dBと不良になるほど進行判定には長期間が必要となる.OCT検査は患者への負担が少ないためより高頻度で施行が可能である.このためCOCTを用いた視野予測は大幅に進行の判定期間が短縮することが可能と思われる.このような事例を含め今後は緑内障診療の裏方としてCAIはすべての緑内障関連領域で利活用される時代が来ると考えられる.Cb.収集データを活用した新しい研究成果とその臨床還元デジタル化の推進により,緑内障診療に関する画像,検査,診療データ,さらにオンライン情報,遺伝子データなどの多くのデータの収集体制を進めることが可能となったが,データ収集をできるだけ負担なくかつ正確に収集,編集管理ができるためのシステム作りが今後重要になってくると思われる.日本眼科学会ではCJapanOcularImagingRegistry(JOIR)を介して包括的なデータ収集体制を構築している101).日本緑内障学会は日本眼科学会との協働を行いながら,他学会や自治体組織などを研究フィールドとしてCAIビッグデータ研究を推進することが重要である.収集されたデータやその成果を基に,生物,工学,製薬,コンピュータサイエンスの専門家と研究を進め,得られた成果をトランスレーショナル研究へと展開し,さらに臨床へ導出し,有用性等の評価を行うサイクルを繰り返し動かすことで,日本における緑内障研究を世界に通用するものへと発展させることが重要である(図25).おわりに緑内障はもっとも古い眼疾患の一つであり,近代眼科学が確立されたのはC19世紀中頃,現代眼科学が始まったのはC20世紀前半である.この約C200年の間に,緑内障の理解と治療は大きく進歩してきたが,筆者が眼科医として過ごしてきたこのC40年間における進歩は,科学的観点および臨床の両面において,きわめて顕著なものであったと実感している.このような時代に眼科医として携われたことは大きな幸運である.一方で,今後も科学の進歩はさらに加速すると考えられ,緑内障に対する眼科医の向き合い方も,従来の単に視機能を維持するという枠組みを超えたものへと変化していくであろう.筆者を含め,各々の眼科医が日々の診療および研究の中で,いかに緑内障と向き合うべきかをしっかりと考えることが重要であると感じている.謝辞:今回須田記念講演という名誉ある機会を与えていただいた第C36回日本緑内障学会会長の栗本康夫先生,日本緑内障学会理事長.庄司信行先生,日本緑内障学会の先生方に深謝いたします.今回の発表はもちろんその他の研究にもご指導,ご協力をいただいた多くの皆様に深謝いたします.卒業より今日までご指導,ご支援をいただいた山梨大学眼科学教室,山梨大学眼科学教室同窓会ならびに山梨県眼科医会の先生方にも深く感謝いたします.留学中にご指導いただいたカリフォルニア大学サンディエゴ校のCRNWeinreb教授にも深謝いたします.筆者を緑内障の世界に導き多くのご指導をいただき,残念ながら他界された故塚原重雄先生には心より深謝いたします.最後に日頃から筆者の研究活動を支えてくれた家族に感謝いたします.文献1)GazzardG,KonstantakopoulouE,Garway-HeathDetal:CSelectivelasertrabeculoplastyversuseyedropsfor.rst-lineCtreatmentCofCocularChypertensionCandCglaucoma(LiGHT):amulticentrerandomisedcontrolledtrial.Lan-cetC393:1505-1516,C20192)木内良明,井上俊,庄司信行ほか:緑内障診療ガイドライン(第C5版),解説/特集.日眼会誌126:85-177,C20223)PeaseCME,CMcKinnonCSJ,CQuigleyCHACetal:ObstructedCaxonaltransportofBDNFanditsreceptorTrkBinexper-imentalglaucoma.InvestOphthalmolVisSciC41:764-774,C20004)MartinCKR,CQuigleyCHA,CValentaCDCetal:OpticCnerveCdyneinCmotorCproteinCdistributionCchangesCwithCintraocu-larpressureelevationinaratmodelofglaucoma.ExpEyeResC83:255-262,C20065)LeeMK,ClevelandDW:Neuronalintermediate.laments.AnnRevNeurosciC19:187-217,C19966)KushkuleyJ,ChanWK,LeeSetal:Neuro.lamentcross-bridgingCcompetesCwithCkinesin-dependentCassociationCofCneuro.lamentsCwithCmicrotubules.CJCCellCSciC122:3579-3586,C20097)KashiwagiCK,COuCB,CNakamuraCSCetal:IncreaseCinCdephosphorylationCofCtheCheavyCneuro.lamentCsubunitCinCtheCmonkeyCchronicCglaucomaCmodel.CInvestCOphthalmolCVisSciC44:154-159,C20038)GuptaN,AngLC,NoeldeTillyLetal:Humanglaucomaandneuraldegenerationinintracranialopticnerve,lateralgeniculateCnucleus,CandCvisualCcortex.CBrCJCOphthalmolC90:674-678,C20069)BalaratnasingamCC,CMorganCWH,CBassCLCetal:Time-dependente.ectsofelevatedintraocularpressureonopticCnerveCheadCaxonalCtransportCandCcytoskeletonCproteins.CInvestOphthalmolVisSciC49:986-999,C200810)CrishCSD,CCalkinsDJ:NeurodegenerationCinglaucoma:CprogressionCandCcalcium-dependentCintracellularCmecha-nisms.NeuroscienceC176:1-11,C201111)NuschkeAC,FarrellSR,LevesqueJMetal:Assessmentofretinalganglioncelldamageinglaucomatousopticneu-ropathy:axonCtransport,CinjuryCandCsomaCloss.CExpCEyeCRes141:111-124,C201512)BarresCBA,CSilversteinCBE,CCoreyCDPCetal:Immunologi-cal,Cmorphological,CandCelectrophysiologicalCvariationCamongCretinalCganglionCcellsCpuri.edCbyCpanning.CNeuronC1:791-803,C198813)KashiwagiCF,CKashiwagiCK,CIizukaCYCetal:E.ectsCofCbrain-derivedCneurotrophicCfactorCandCneurotrophin-4Conisolatedculturedretinalganglioncells:evaluationby.owcytometry.CInvestCOphthalmolCVisCSciC41:2373-2377,C200014)KashiwagiCK,CIizukaCY,CAraieCMCetal:E.ectsCofCretinalCglialcellsonisolatedratretinalganglioncells.InvestOph-thalmolVisSci42:2686-2694,C200115)KashiwagiCK,CIizukaCY,CMochizukiCSCetal:Di.erencesCinCnitricCoxideproduction:CaCcomparisonCofCretinalCganglionCcellsCandCretinalCglialCcellsCculturedCunderChypoxicCcondi-tions.BrainResMolBrainResC112:126-134,C200316)KashiwagiCK,CIizukaCY,CTanakaCYCetal:MolecularCandCcellularCreactionsCofCretinalCganglionCcellsCandCretinalCglialCcellsCunderCcentrifugalCforceCloading.CInvestCOphthalmolCVisSciC45:3778-3786,C200417)PavlidisCM,CStuppCT,CNaskarCRCetal:RetinalCganglionCcellsCresistantCtoCadvancedglaucoma:CaCpostmortemCstudyCofChumanCretinasCwithCtheCcarbocyanineCdyeCDiI.CInvestOphthalmolVisSci44:5196-5205,C200318)NeufeldAH:MicrogliaCinCtheCopticCnerveCheadCandCtheCregionCofCparapapillaryCchorioretinalCatrophyCinCglaucoma.CArchOphthalmol117:1050-1056,C199919)NeufeldCAH,CLiuB:GlaucomatousopticCneuropathy:Cwhengliamisbehave.Neuroscientist9:485-495,C200320)LeeEJ,HanJC,ParkDYetal:Aneuroglia-basedinter-pretationofglaucomatousneuroretinalrimthinningintheopticnervehead.ProgRetinEyeResC77:100840,C202021)BoalCAM,CRisnerCML,CCooperCMLCetal:AstrocyteCnet-worksastherapeutictargetsinglaucomatousneurodegen-eration.Cells10:1368,C202122)ZhaoCX,CSunCR,CLuoCXCetal:TheCinteractionCbetweenCmicrogliaandmacrogliainglaucoma.FrontNeurosci15:C610788,C202123)ShinozakiCY,CNamekataCK,CGuoCXCetal:GlialCcellsCasCaCpromisingCtherapeuticCtargetCofglaucoma:CbeyondCtheIOP.FrontOphthalmol(Lausanne)C3:1310226,C202324)IwaseA,SuzukiY,AraieMetal:Theprevalenceofpri-maryCopen-angleCglaucomaCinJapanese:TheCTajimiCStudy.Ophthalmology111:1641-1648,C200425)HaradaT,HaradaC,WatanabeMetal:FunctionsofthetwoCglutamateCtransportersCGLASTCandCGLT-1CinCtheCretina.ProcNatlAcadSciUSAC95:4663-4666,C199826)KashiwagiK,ItoS,MaedaSetal:Aser75-to-aspphos-pho-mimickingmutationinSrcacceleratesageing-relatedlossCofCretinalCganglionCcellsCinCmice.CSciCRepC7:16779,C201727)SalterCMW,CKaliaLV:Srckinases:CaChubCforCNMDACreceptorregulation.NatRevNeurosci5:317-328,C200428)KatoG,MaedaS:Neuron-speci.cCdk5kinaseisrespon-sibleCforCmitosis-independentCphosphorylationCofCc-srcCatCser75inhumanY79retinoblastomacells.JBiochemC126:C957-961,C199929)BourkeCL,CO’BrienC:FibrosisCandCsrcCsignallingCinglaucoma:CfromCmolecularCpathwaysCtoCtherapeuticCpros-pects.IntJMolSci26:1009,C202530)XuLJ,GaoF,ChengSetal:ActivatedephrinA3/EphA4forwardsignalinginducesretinalganglioncellapoptosisinexperimentalCglaucoma.CNeuropharmacologyC178:108228,C202031)TsukamotoCT,CKajiwaraCK,CNadaCSCetal:SrcCmediatesCTGF-β-inducedCintraocularCpressureCelevationCinCglauco-ma.CJCellPhysiol234:1730-1744,C201932)ChitranshiN,DheerY,MirzaeiMetal:Lossofshp2res-cuesCBDNF/TrkBCsignalingCandCcontributesCtoCimprovedCretinalCganglionCcellCneuroprotection.CMolCtherC27:424-441,C201933)ChangCB,CSmithCRS,CHawesCNLCetal:InteractingClociCcauseCsevereCirisCatrophyCandCglaucomaCinCDBA/2JCmice.CNatGenetC21:405-409,C199934)AndersonCMG,CSmithCRS,CHawesCNLCetal:MutationsCinCgenesCencodingCmelanosomalCproteinsCcauseCpigmentaryCglaucomainDBA/2Jmice.NatGenetC30:81-85,C200235)ShinozakiCY,CKashiwagiCK,CNamekataCKCetal:PurinergicCdysregulationCcausesChypertensiveCglaucoma-likeCopticCneuropathy.CJCIInsightC2:93456,C201736)HamadaCK,CShinozakiCY,CNamekataCKCetal:LossCofCP2Y(1)receptorsCtriggersCglaucoma-likeCpathologyCinCmice.CBrJPharmacolC178:4552-4571,C202137)BitoLZ:Prostaglandins:CaCnewCapproachCtoCglaucomaCmanagementCwithCaCnew,CintriguingCsideCe.ect.CSurveyCofCOphthalmologyC41(Suppl2):S1-S14,199738)CamrasCB:ComparisonCofClatanoprostCandCtimololCinCpatientsCwithCocularChypertensionCandglaucoma:CaCsix-monthmasked,multicentertrialintheUnitedStates.TheUnitedCStatesCLatanoprostCStudyCGroup.COphthalmologyC103:138-147,C199639)LindseyCJD,CToCHD,CWeinrebRN:InductionCofCc-fosCbyCprostaglandinCF2CalphaCinChumanCciliaryCsmoothCmuscleCcells.InvestOphthalmolVisSciC35:242-250,C199440)LindseyCJD,CJonesCHL,CHewittCEGCetal:InductionCofCtyrosinasegenetranscriptioninhumanirisorganculturesexposedCtoClatanoprost.CArchCOphthalmolC119:853-860,C200141)LindseyCJD,CKashiwagiCK,CBoyleCDCetal:ProstaglandinsCincreaseCproMMP-1CandCproMMP-3CsecretionCbyChumanCciliaryCsmoothCmuscleCcells.CCurrCEyeCResC15:869-875,C199642)WeinrebRN,KashiwagiK,KashiwagiFetal:Prostaglan-dinsCincreaseCmatrixCmetalloproteinaseCreleaseCfromChumanciliarysmoothmusclecells.InvestOphthalmolVisSci38:2772-2780,C199743)WeinrebCRN,CLindseyJD:MetalloproteinaseCgeneCtran-scriptionCinChumanCciliaryCmuscleCcellsCwithClatanoprost.CInvestOphthalmolVisSciC43:716-722,C200244)WeinrebRN,TorisCB,GabeltBTetal:E.ectsofprosta-glandinsConCtheCaqueousChumorCout.owCpathways.CSurvCOphthalmol47(Suppl1):S53-S64,200245)LindseyCJD,CKashiwagiCK,CKashiwagiCFCetal:Prostaglan-dinCactionConCciliaryCsmoothCmuscleCextracellularCmatrixmetabolism:CimplicationsCforCuveoscleralCout.ow.CSurvCOphthalmol41(Suppl2):S53-S59,199746)LindseyCJD,CKashiwagiCK,CKashiwagiCFCetal:Prostaglan-dinsCalterCextracellularCmatrixCadjacentCtoChumanCciliaryCmusclecellsinvitro.InvestOphthalmolVisSciC38:2214-2223,C199747)KashiwagiCK,CKanaiCN,CTsuchidaCTCetal:ComparisonCbetweenisopropylunoprostoneandlatanoprostbyprosta-glandinE2induction,a.nitytoprostaglandintransporter,andCintra-ocularCmetabolism.CExperimentalCEyeCResearchC74:41-49,C200248)KashiwagiCK,CTsukaharaS:E.ectCofCnon-steroidalCanti-in.ammatoryCophthalmicCsolutionConCintraocularCpressureCreductionCbyClatanoprost.CBrCJCOphthalmolC87:297-301,C200349)ChibaT,KashiwagiK,ChibaNetal:E.ectofnon-steroiC-dalCanti-in.ammatoryCophthalmicCsolutionConCintraocularCpressurereductionbylatanoprostinpatientswithprima-ryopenangleglaucomaorocularhypertension.BrJOph-thalmol90:314-317,C200650)SawaguchiCS,CSakaiCH,CIwaseCACetal:PrevalenceCofCpri-maryCangleCclosureCandCprimaryCangle-closureCglaucomaCinasouthwesternruralpopulationofJapan:TheKumeji-mastudy.Ophthalmology119:1134-1142,C201251)KashiwagiK,KashiwagiF,TodaYetal:Anewlydevel-opedperipheralanteriorchamberdepthanalysissystem-principle,Caccuracy,CandCreproducibility.CBrCJCOphthalmolC88:1029-1034,C200452)KashiwagiCK,CAbeCK,CTsukaharaS:QuantitativeCevalua-tionofchangesinanteriorsegmentbiometrybyperipher-allaseriridotomyusingnewlydevelopedscanningperiph-eralCanteriorCchamberCdepthCanalyzer.CBrCJCOphthalmolC88:1035-1040,C200453)LavanyaCR,CTeoCL,CFriedmanCDSCetal:ComparisonCofCanteriorchamberdepthmeasurementsusingtheIOLMas-ter,scanningperipheralanteriorchamberdepthanalyser,andanteriorsegmentopticalcoherencetomography.BrJOphthalmolC91:1023-1026,C200754)LavanyaCR,CFosterCPJ,CSakataCLMCetal:ScreeningCforCnarrowCanglesCinCthesingaporeCpopulation:CevaluationCofCnewCnoncontactCscreeningCmethods.COphthalmologyC115:C1720-1727,C200855)ChangCDS,CSakataCLM,CAungCTCetal:SingleCversusCsequentialtestingwithscanningperipheralanteriorcham-berdepthanalyser,IOLMasterandanteriorsegmentopti-calCcoherenceCtomographyCforCtheCdetectionCofCnarrowCangles.BrJOphthalmol95:1410-1414,C201156)KashiwagiCK,CChibaCT,CMabuchiCFCetal:Five-yearCinci-denceCofCangleCclosureCamongCglaucomaChealthCexamina-tionparticipants.GraefesArchClinExpOphthalmolC251:C1219-1228,C201357)AhnJK:MorphologicchangesintheanteriorsegmentinpatientsCwithCinitial-onsetCorCrecurrentCVogt-Koyanagi-HaradaCdisease.COculCImmunolCIn.ammC18:314-318,C201058)OtsukiT,ShimizuK,IgarashiAetal:Usefulnessofante-riorCchamberCdepthCmeasurementCforCe.cacyCassessmentCofCsteroidCpulseCtherapyCinCpatientsCwithCVogt-Koyanagi-Haradadisease.JpnJOphthalmol54:396-400,C201059)MutoT,MachidaS:Chronologicalchangesoftheanteriorchamberstructure,axiallength,andrefractioninpatientswithCVogt-Koyanagi-HaradaCdisease.CEurCJCOphthalmolC31:491-496,C202160)KashiwagiK,FuruyaT,KashiwagiF:Changesinperiph-eralCanteriorCchamberCdepthCofCaCcaseCofCrelapsingCpoly-chondritiswithrecurrentsecondaryangleclosureglauco-masectionsign.OpenOphthalmolJC2:1-4,C200861)SngCC,FooLL,ChengCYetal:Determinantsofanteri-orCchamberdepth:theCSingaporeCChineseCEyeCStudy.COphthalmologyC119:1143-1150,C201262)SudaCM,CTsuruCDV,CKashiwagiK:TheCpotentialCroleCofCtheCchoroidalCthickness-to-axialClengthCratioCinCprimaryCangle-closureCdisease.CJpnCJCOphthalmolCAprC222026;doi:10.1007/s10384-026-01353-063)SakamotoM,KitamuraK,KashiwagiK:Changesinglau-comaCmedicationCduringCtheCpastCeightCyearsCandCfutureCdirectionsCinCJapanCbasedConCanCinsuranceCmedicalCclaimCdatabase.JOphthalmolC2017:7642049,C201764)IshidaA,MikiT,NaitoTetal:Surgicalresultsoftrabec-ulectomyamonggroupsstrati.edbyprostaglandin-associ-atedCperiorbitopathyCseverity.COphthalmologyC130:297-303,C202365)ChibaT,KashiwagiK,ChibaNetal:Comparisonofiridi-alCpigmentationCbetweenClatanoprostCandCisopropylunoprostone:alongtermprospectivecomparativestudy.BrJOphthalmol87:956-959,C200366)ChibaCT,CKashiwagiCK,CIshijimaCKCetal:ACprospectiveCstudyCofCiridialCpigmentationCandCeyelashCchangesCdueCtoCophthalmicCtreatmentCwithClatanoprost.CJpnCJCOphthalmolC48:141-147,C200467)ChibaCT,CKashiwagiCK,CKogureCSCetal:IridialCpigmenta-tionCinducedCbyClatanoprostCophthalmicCsolutionCinCJapa-neseglaucomapatients.CJGlaucomaC10:406-410,C200168)KashiwagiK,TsukamotoK,SuzukiM,etal.E.ectsofiso-propylCunoprostoneCandClatanoprostConCmelanogenesisCinCmouseCepidermalCmelanocytes.CJCGlaucomaC11:57-64,C200269)FuruichiCM,CChibaCT,CAbeCKCetal:CystoidCmacularCedemaassociatedwithtopicallatanoprostinglaucomatouseyesCwithCnormallyCfunctioningCblood-ocularCbarrier.CJGlaucoma10:233-236,C200170)KashiwagiK,ChonoE,KoestersSetal:Persistenceandtreatmentpatternsof.xedcombinationdrugsforglauco-ma:aretrospectiveclaimsdatabasestudyinJapan.BMCOphthalmolC20:223,C202071)KashiwagiCK,COuchiCK,CShibasakiCYCetal:PersistenceCofCtheCcarteololChydrochloride/latanoprostC.xed-combinationCophthalmicsolution,comparedwiththeotherβC-blocker/CprostanoidFPreceptoragonist.xed-combinationophthal-micsolutions.JpnJOphthalmolC67:658-667,C202372)FujitaCA,CHashimotoCY,COkadaCACetal:PracticeCpatternsCandCcostsCofCglaucomaCtreatmentCinCJapan.CJpnCJCOphthal-mol67:590-601,C202373)KashiwagiK,MatsubaraM:Reductioninocularhypoten-siveCeyedropsCbyCabCinternoCtrabeculotomyCimprovesCnotConlyCocularCsurfaceCconditionCbutCalsoCqualityCofCvision.CJOphthalmolC2018:8165476,C201874)NaitoCT,CNamiguchiCK,CYoshikawaCKCetal:FactorsCa.ectingCeyeCdropCinstillationCinCglaucomaCpatientsCwithCvisual.elddefect.PLoSOneC12:e0185874,C201775)KashiwagiCK,CMatsudaCY,CItoCYCetal:InvestigationCofCvisualCandCphysicalCfactorsCassociatedCwithCinadequateCinstillationCofCeyedropsCamongCpatientsCwithCglaucoma.CPLoSOneC16:e0251699,C202176)KasaiY,SakamotoM,MatsudaYetal:DevelopmentofanovelCeyeCdropCaidCandCevaluationCofCitsCe.cacy.CPLoSCOneC20:e0332533,C202577)TakahashiA,KasaiY,SakamotoMetal:E.ectivenessofanewlydevelopedinstillationaidforunit-doseophthalmicsolutions.JClinMedC14:4155243,C202578)DaviesCI,CWilliamsCAM,CMuirKW:AidsCforCeyeCdropCadministration.SurvOphthalmolC62:332-345,C201779)KashiwagiCK,CItoCK,CHaniudaCHCetal:DevelopmentCofClatanoprost-loadedCbiodegradableCnanosheetCasCaCnewCdrugdeliverysystemforglaucoma.InvestOphthalmolVisSci54:5629-5637,C201380)KompellaCUB,CHartmanCRR,CPatilMA:Extraocular,Cperi-ocular,CandCintraocularCroutesCforCsustainedCdrugCdeliveryCforglaucoma.ProgRetinEyeResC82:100901,C202181)RahiC.O,TucakA,Omerovi.Netal:NoveldrugdeliverysystemsC.ghtingCglaucoma:formulationCobstaclesCandCsolutions.PharmaceuticsC13:28,C202082)QuarantaCL,CNovellaCA,CTettamantiCMCetal:AdherenceCandpersistencetomedicaltherapyinglaucoma:anover-view.OphthalmolTher12:2227-2240,C202383)BaudouinCC,CMyersCJS,CVanCTasselCSHCetal:AdherenceCandpersistenceonprostaglandinanaloguesforglaucoma:asystematicreviewandmeta-analysis.AmJOphthalmolC275:99-113,C202584)NordstromCBL,CFriedmanCDS,CMoza.ariCECetal:PersisC-tenceandadherencewithtopicalglaucomatherapy.AmJOphthalmolC140:598-606,C200585)FriedmanDS,QuigleyHA,GelbLetal:Usingpharmacyclaimsdatatostudyadherencetoglaucomamedications:Cmethodologyand.ndingsoftheglaucomaadherenceandpersistencyCstudy(GAPS)C.CInvestCOphthalmolCVisCSciC48:5052-5057,C200786)TsumuraCT,CKashiwagiCK,CSuzukiCY,CetCal.CACnationwideCsurveyoffactorsin.uencingadherencetoocularhypoten-siveeyedropsinJapan.IntOphthalmolC39:375-383,C201987)Newman-CaseyCPA,CNiziolCLM,CGillespieCBWCetal:TheCassociationbetweenmedicationadherenceandvisual.eldprogressioninthecollaborativeinitialglaucomatreatmentstudy.OphthalmologyC127:477-483,C202088)KashiwagiCK,CFuruyaT:PersistenceCwithCtopicalCglauco-maCtherapyCamongCnewlyCdiagnosedCJapaneseCpatients.CJpnJOphthalmolC58:68-74,C201489)KashiwagiCK,CTsukaharaS:ImpactCofCpatientCaccessCtoCInternethealthrecordsonglaucomamedication:random-izedcontrolledtrial.JMedInternetC16:e15,C201490)AbaidooCB,CMashigeCKP,CGovender-PoonsamyCPCetal:CGlaucomaCdisease-speci.cCadherenceCmeasurementCtoolsCvalidatedCforCmeasuringCadherenceCtoCglaucomaCmedica-tions:aCsystematicCreview.CHealthCSciCRepC8:e70427,C202591)WatermanH,EvansJR,GrayTAetal:InterventionsforimprovingCadherenceCtoCocularChypotensiveCtherapy.CCochraneDatabaseSystRevC2013:Cd006132,C201392)ThamCYC,CLiCX,CWongCTYCetal:GlobalCprevalenceCofCglaucomaCandCprojectionsCofCglaucomaCburdenCthroughC2040:CaCsystematicCreviewCandCmeta-analysis.COphthal-mologyC121:2081-2090,C201493)ShigaT,TanakaA,FukudaYetal:Disparityofophthal-micsurgeriesinJapan.PLoSOneC21:e0347587,C202694)FukudaCY,CKumeCA,CKashiwagiK:MedicalCcostsCofCandCchangesCinCglaucomaCtreatmentCamongCpatientsCnewlyCstartingCglaucomaCcare.CCurrCEyeCResC46:1695-1702,C202195)KashiwagiCK,CTanabeCN,CGoCKCetal:ComparisonCofCaCremoteoperatingslit-lampmicroscopesystemwithacon-ventionalCslit-lampCmicroscopeCsystemCforCexaminationCofCtrabeculectomyeyes.JGlaucomaC22:278-283,C201396)TanabeCN,CGoCK,CSakuradaCYCetal:ACremoteCoperatingCslitClampCmicroscopeCsystem.CDevelopmentCandCitsCutilityCinCophthalmologicCexaminations.CMethodsCInfCMedC50:C427-434,C201197)PhanS,SatohSi,YodaY,etal.Evaluationofdeepconvo-lutionalCneuralCnetworksCforCglaucomaCdetection.CJpnJOphthalmol63:276-283,C201998)LiZ,HeY,KeelSetal:E.cacyofadeeplearningsys-temCforCdetectingCglaucomatousCopticCneuropathyCbasedConCcolorCfundusCphotographs.COphthalmologyC125:1199-1206,C201899)ZeppieriM,GardiniL,CuliersiCetal:NovelapproachesforCtheCearlyCdetectionCofCglaucomaCusingCarti.cialCintelli-gence.Life(Basel)C14:1386,C2024100)KoyamaCM,CUenoCY,CItoCYCetal:AutomatedClearningCofCglaucomatousvisual.eldsfromOCTimagesusingacom-prehensive,Csegmentation-freeC3DCconvolutionalCneuralCnetworkmodel.SciRepC15:13395,C2025101)MiyakeCM,CAkiyamaCM,CKashiwagiCKCetal:JapanCocularlmagingCregistry:CaCnationalCophthalmologyCreal-worldCdatabase.JpnJOphthalmolC66:499-503,C2022