———————————————————————-Page10910-1810/10/\100/頁/JCOPYの意味が病態を客観的に表せるか,どうか,確認できない点にある.「痙攣」,「衰弱」,「緊張」,あるいは「強直」など,いずれも対象組織,状況証拠,実測ができない表現が病名とされている.これらの表現は1970年を過ぎてもまったく変わっておらず,検査・実測手法がIT時代となった現在でも疑義をはさむ眼科医が皆無に近いということは不思議でならない.さて,調節機能を問題とする場合,基本的手法として提示される幾つかの要素があり,IT技術などを駆使した測定手法が開発され,それらの成果が報告されてきているが,上記の表現に対応する「診断的意義」としてのクライテリアは?となると明白な説明がなされていない.ところで,調節力とは本来自覚的な視標の明視領域に対応させて名付けられたものであり,加齢に伴う調節力(幅)〔amplitude(range)ofaccommodation〕としてDonders,Duane,あるいは石原ら多くの識者により報告されてきており,臨床医の診断・治療に供せられてきている.1988年山本ら7)は,パターン視覚誘発電位(PVECP)を用いた調節反応量に対して,他覚的調節力として従来の自覚的な調節力と比較した報告を行っている.その結果,加齢による相関は認めているものの自覚的測定結果(近点計による)と比較し3D程度大きい結果が得られたと結論付けている.PVECPによる成果を云々するものではないが,これらの結果は相互に比較対象とすべき群ではなくterminologyとして再考すべき内はじめに眼の疲れに関与する因子として,臨床の場において初めに想定するのは屈折・調節機能の異常であろう.これらのなかで,調節機能は年齢,内外の環境の影響を受けやすいが,その解析は必ずしも容易ではない.屈折条件を含めた老視は生理的加齢変化として除外し,本稿ではそれ以外の調節動態の異常について文献的考察を行い,私見を加えてみたい.なお,本論の内容は平成6年「第98回日本眼科学会総会」の宿題報告の一部を中心に眼疲労の実態を再構築してみようと試みたものであることをお断りしておきたい1).I調節異常とterminologyについて昭和9年に発刊された大日本眼科全書の「調節及其ノ障碍」2)によると,ドイツを中心とした欧州の眼科医療を導入,調節に関わる日本語訳が作られた経緯が理解できる(表1).その後,Duke-Elderの成書3),Cooperら4),わが国では加藤静一5),鈴村昭弘ら6)により異常調節動態について解説が加えられてきているが,必ずしも明白な定義(denition)がなされているとは言い難く,「老視」,および神経系麻痺に起因する病態である「調節麻痺」以外は臨床診断に苦慮する場合が多いのが実情かと思われる.表1は当初の邦訳が現在も採用され,臨床の場に引き継がれてきている幾つかの病態をあげたものであり,この辺の実態が理解されるものと考える.わが国のterminologyが不十分な大きな理由は,言葉(15)293eiiiroato900591特集●眼の疲れあたらしい眼科27(3):293298,2010調節障害と眼の疲れEyeFatigueRelatedtoAccommodativeDysfunction加藤桂一郎*———————————————————————-Page2294あたらしい眼科Vol.27,No.3,2010(16)臨床像をあげてみたものである.すなわち,1)調節時間2)調節反応量3)視標明視(の程度)などである.これらのなかで,1),2)は自覚的判断が困難な事項であり何らかの客観的(他覚的)手法に頼らざるえない評価項目であるが,3)は自覚的判断に依存する事象が主であり,客観的(他覚的)手法がとられることはあっても,その信憑性には乏しい場合も少なくない.容が含まれているともいえよう.いうなれば,明視域の別用語ともいえる調節力・幅(amplitudeofaccommo-dation)と,PVECPを用いた(明視の有無を問わない)調節反応量とは異なる位置付けをもつ対象である.「他覚的」という表現は医療レベルでは「より正確な」の意味で把握される傾向が強く,安易に使うべきではないものと愚考する.ちなみに,眼鏡処方,AC/Aratio(調整性輻湊対調節比)など,臨床で常時使われている調節力という用語が混乱する場合も想定され,ときには断り書きも必要となろう.強いて比較をするのであれば,調節力と調節反応量の相関であろうかと推察したい.II調節機能とその測定法調節機能はいくつかの動的過程(dynamicprocess)から構成されている.また,それらを評価する際に,臨床の場では自覚的・他覚的所見を部分的に取り出し結論付けられる傾向が強く,調節機能の全体像を見失っている場合が多いようにも思われる.図1は調節機能の評価において,おもな標的とされる表1調節異常の病名とその定義日本語訳英語独・羅語定義調節accommodationAkkommodation遠点内の任意の目標を明視するため,一時的に眼の屈折力を増加させる機能調節力調節幅amplitudeofaccommodationAmplitudoaccomodations調節休止(遠点明視)の位置から,近点明視の状態に至るまでに増加する眼の屈折力調節領調節域rangeofaccommodationRegioaccommodations遠点と近点との間の距離的範囲調節麻痺paralysis,accommodativepalsyParalysisetParesis動眼神経,または毛様筋自体が麻痺し,調節困難となる事象調節不全accommodativeinsuciecy調節力が年齢に相応した最低限より弱いもの(原による)調節不全麻痺paresisofaccommodation調節麻痺に準ずる調節衰弱ill-sustainedaccommodationAkkommodations-schwaeche,Astheniaaccommodations調節機能が衰弱し,疲労をきたしやすいものをいう石原式近点計により近点の延長を示すもの(石原による)調節痙攣spasmofaccommodationAkkommodations-krampf毛様筋の病的収縮状態をさす輻湊,縮瞳の有無については諸説あり(不定)調節緊張accommodativeconstrictionHypertonusaccommodations調節機が生理的範囲を超えて緊張状態を持続するもので,遠視に際し,毛様筋がまったく弛緩せず視力障害を生ずる調節強直(調節緊張症)inertiaofaccommodationAkkommodatonie,TonischeAkkommodation調節筋の収縮,ならびに弛緩の時間延長がみられ,幾分強直状態を呈するものをいう調節時間(A,C)視標明視(B)調節反応量(C,D)A:アコモドポリレコーダB:諸種近点計C:赤外線オプトメータD:パターンリバーサルVECP図1調節機能の評価———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.27,No.3,2010295(17)の位置を制御して調節反応を解析するために,2つの方法が採られている8).すなわち,1)準静的応答(連続刺激系)2)ステップ応答(非連続刺激系,遠・近,および近・遠)である.2.赤外線オプトメータによる調節反応の解析赤外線オプトメータ(現:アコモドメータ)は調節機能における眼内光学系の変化(調節反応時間)を経時的に記録できる装置であり,新たに多くの知見をもたらした.しかし本器の欠点は再現性が乏しい点にある.被検者に固視意欲がない場合においても,瞳孔反応によりある程度代償されること,あるいはpoor-responseとして処理されることはしばしば散見される.数回の反応形態で判断するか,VEP(視覚誘発電位)に準じた加算処理が行えれば検査結果の解析を誤ることも減らせるものとも考える.さて,反応形態のなかで,準静的応答は日常視では経験しにくい刺激・反応型であり,臨床的解釈・対応はむずかしい.一方,ステップ応答は日常視そのものともいえるので臨床的意義は大きい.赤外線オプトメータにおいて,遠方視を0.2D,近方視を3.2Dに置いた調節刺激条件でステップ応答を課した場合,一般に図2のような反応波形が得られる.すなわち,調節弛緩状態から仮に3Dの調節刺激を負荷すると,0.5sec前後までの急速な反応形態をとり,これら相互間に得てして乖離があるが故に調節機能の評価をむずかしくさせているとも考える.現在,調節機能検査として頻用されている2,3の検査法と課題について以下に述べてみたい.1.近点計視標明視領域の範囲を自覚的に計測する機種である近点計には,石原式近点計(等速度型)と両眼開放式定屈折近点計(ワック)がある.近点と遠点の明視限界を求め調節力(幅)を算出するもので,近用眼鏡の処方に際し基本的資料を提供する場合に使用される.これらのなかで,現在では視標の移動において誤差が少ない後者が頻用され,眼科臨床における評価も高い.2.アコモドポリレコーダ(accommodo-polyrecord-er)内部視標系を一定時間点灯させ,被検者の応答により遠・近方視標を反転させ,調節緊張・弛緩時間を測定する装置であり,手動により近点・遠点の測定も可能である.鈴村らによる詳細な報告がなされてきており,調節緊張・弛緩時間を量的に測定できる装置として臨床に頻用されてきたが,明視状態の確認がとれない欠点をもつのが課題といえよう6).3.赤外線オプトメータ(infra-redoptometer)眼球内光学系(調節・瞳孔反応)の動態が他覚的に確認できるため,アコモドポリレコーダに変わりうる装置として脚光を浴びてきている.本装置についての概念と,臨床における位置づけなどについては次項で述べたい.III調節異常の臨床1.赤外線オプトメータの概念赤外線オプトメータは眼底に投影された2個の赤外線スリット反射像を捉え,電圧の変化量として水晶体の屈折力に対応させて量定する装置で,光学系の動的実態を推察できる.現在アコモドメータ(NIDEK,AA-2000)として市販され,臨床の場で使用されるようになった.赤外線オプトメータの内部視標をレンズ系で刺激,視標0.50-3-2-101.201.5時間(sec)調節刺激量調節緊張調節ラグ調節(D)緩徐反応急速反応急速反応緩徐反応←?←?????調節弛緩←?図2調節反応の模式図———————————————————————-Page4296あたらしい眼科Vol.27,No.3,2010(18)3はフリー・スタート法の模式図を示したものであり,調節安静位の概念を示すものとして非常に理解しやすいものといえよう.すなわち,1.0D前後に最短のピークをもち+側に急峻で側に緩徐なカーブを描くものである.前者はnegativeaccommodation,後者は通常のpositiveaccommodationの反応型であり,1D前後を安静位とした調節反応を想定させるものである.「器具を覗く」という行為は予測調節が必然的に加味されるため,「調節安静位」の量定は困難となる.この問題について山野13)は「VDT作業前後の調節反ついで緩徐なスロープを描きピークに達する(調節緊張).調節弛緩刺激においても類似の反応波形を描くが,前者よりわずかに長い傾向がみられる.これを視標の明視レベルでみると,緊張・弛緩反応ともに急速・緩徐の移行時期に対応し,個人差はあるものの調節刺激量に対して調節ラグを残す.換言すれば,それぞれの急速・緩徐反応の角度を分析できれば,調節機能の本体に迫れるのではないかとも推察されよう.3.調節安静位の考え方と,VDT(visualdisplayterminal)作業前後における調節機能本器を用いた報告は多々あるが,「調節安静位」については疑義が多い.調節安静位はemptyeld,darkfocus(または夜間近視),instrumentmyopia(器械近視)に準ずる環境といわれるが,定量へのプロセスについては論じられてはおらず動的値として処理されているようにも思われる.赤外線オプトメータによる定量も論外ではなく,器械近視の量,そのもので対応させようとしているのであろうが,個々人における解釈はまちまちで定義は明瞭ではない.古い文献ではあるが,中林正雄9),山崎秀樹10,11),大橋利和12)らも安静位を,ある程度の幅を有する領域にあり,視環境の変化に応じて変動する可能性があることを示唆している.中林らのアコモドメータは,a)暗黒から視標設定距離(フリー・スタート法),およびb)視標提示距離が異なる2点を設定し,それぞれの明視可能な時間を制御し調節時間を測定する試みを行っている.図12345sec+10-1-2-3-4-5-6-7-8-9(D)図3アコモドメータによる明視時間(中林ら9)による模式図を改変)オプトメータミラーコントローラー回転式ミラーパコンレコーダ被検眼近視標遠視標図4外部視標を利用した赤外線オプトメータの模式図1D-0.2D-3.2D0DMyopicchangePre-workPre-workPost-workPost-workHyperopicchange図5VDT作業前後の調節反応量(赤外線オプトメータによる)表2VDT作業前後の調節反応量(赤外線オプトメータによる)調節刺激(D)調節反応量(D)作業前作業後Myopic-changeGroup3.21.902.410.2+0.220.37Range2.122.04Hyperopic-changeGroup3.21.971.510.20.09+0.41Range1.881.92———————————————————————-Page5あたらしい眼科Vol.27,No.3,2010297(19)初期老視期(3545歳)である.生活環境において一般人が最も視機能を頻用する領域は中・近方,あるいは近・近方の距離であり,必要となればその距離に適した眼鏡を常用するのが快適な視機能をカバーすることにもなる.Sloaneらは個人が有する調節機能の1/2を残し,視距離に応じた不足分を眼鏡により補充するとする考え方を示しており,参考となる(表3)15).さて,VDT作業には側方視への配慮も重要であり,累進屈折度レンズは加入度が1D以内の近・近用デザインが好ましいと考える.個人的には遠用度数(5.5D)を1.5D程度弱めた単焦点レンズを常用し,生活環境の日常視として用い十分目的が達せられている(中・近明視野の確保,および収差の除去)ので重宝している.試みても良い方法かと考える.また,遠視眼の累進屈折度レンズによる矯正は側方の収差が非常に大きくなり,視空間の歪曲を起こし好まれない場合が多い.このような例では,上記と同様,作業距離に応じた専用の単焦点レンズで対応したほうが無難な選択であるともいえる.b.遠視,または学童期の眼鏡矯正小児期の屈折異常は調節性輻湊の関与が眼位異常を誘発する可能性があるので注意が必要である.遠視がベースとなり発症する調節性内斜視,あるいはその予防は早期に屈折矯正を行えば良く,過剰な調節性輻湊が避けられる.おわりに編集部の依頼内容は「調節緊張による眼の疲れ」であったが,調節緊張が何を意味するものかが明白でない現応」(赤外線オプトメータによるステップ応答)の小実験を行っているので簡単に紹介したい.VDT作業者13名(26眼)について作業前後の外部視標系(器械近視の除去を企図)を用いたステップ応答(0.2D⇔3.2D)について記録している(図4).表2,図5はそれらの結果を模式化したものである.興味のあることに,大部分の例は反応幅(amplitude)には変化がみられないにもかかわらず,作業後において遠方,あるいは近方にシフトする様子がうかがえる.これらを仮にHyperopic,およびMyopicchange群と名づけて考察を加えると,調節衰弱といわれるものが前者,調節緊張(あるいは,その一部)といわれるものが後者とすれば整合性が得られるのではとも思考している.ちなみに,この問題とvergenceを含めたdark-focusの動きをオプトメータを用いて精力的に追跡した米国の研究者にOwensDA14),AmosJFあるいはCooperJ4)らがおり,「Diagnosisandmanagementinvisioncare,Butter-worths,Boston1988」として纏められている.眼の疲れを「調節安静位の動的変化」として捉えようとした試みでもあろう.OwensDAらは若年者におけるVDT作業前後のdark-focusおよびvergenceが近視側に0.5D程度シフトし,遠方視力も低下すると述べている.眼鏡も含めた視環境の重要性を示唆したものとして興味深い.4.眼鏡レンズによる,いわゆる調節異常の矯正「調節障害による眼の疲れ」への対応は適切な眼鏡矯正が不可欠であり,作業環境に適したレンズの選択が必要となる.また,常に近方視における眼位の調整を念頭におくことも重要となる.ここでは上記で言及した,いわゆるaccommodativespasm(調節痙攣,あるいは強直),その亜型ともいわれるtonicaccommodation(調節緊張)を想定し,眼鏡矯正の要点を記してみたい.a.VDT作業と眼鏡矯正感染性疾患,あるいは脳内病変に伴う稀有な調節痙攣状態はさておき,日常頻用される機会の多い「VDT作業に伴う眼の疲れ(調節緊張状態)」について,中・近用眼鏡矯正に留意する必要があろう.調節反応が円滑な若年者はともあれ,問題となるのは表3快適な近方視のための調節区分(Sloane15)による)調節筋力残余調節力(総調節筋力×1/2)必要加入度(作業距離と必要調節力)25cm,4D33cm,3D40cm,2.5D50cm,2D6.0D3.0D1.0D5.0D2.5D1.5D0.5D4.0D2.0D2.0D1.0D0.5D3.0D1.5D2.5D1.5D1.0D0.5D2.0D1.0D3.0D2.0D1.5D1.0D1.0D0.5D3.5D2.5D2.0D1.5D———————————————————————-Page6298あたらしい眼科Vol.27,No.3,2010(20)5)加藤静一:調節及び調節障害.日本眼科全書7,眼機能(5),金原出版,19556)鈴村昭弘,谷口正子,三輪武次:Accommodo-Polyrecorder(HS-9B)による屈折異常者の調節機能について.眼紀23:150-157,19727)山本修一,安達恵美子,黒田紀子:パターン視覚誘発電位による調節力の他覚的検討,正常人における加齢による変化.日眼会誌92:981-986,19888)鵜飼一彦,石川哲:調節の準静的測定.日眼会誌87:1428-1434,19839)中林正雄,眞鍋禮三,片野隆正:調節機能の研究(VII).フリースタート法の簡易化について.眼紀14:257-261,196310)山崎秀樹:調節安静位の臨床的研究その1正常眼における調節安静位の生理的変化について.日眼会誌80:1668-1681,197611)山崎秀樹:調節安静位の臨床的研究その2屈折異常眼の調節安静位について.日眼会誌81:577-589,197712)大橋利和:器械近視に関する研究,日眼会誌71:1000-1009,196713)山野智敬:VisualDisplayTerminals(VDT)作業と調節反応の変化赤外線オプトメーターを用いた外部視標による検討.福島医学雑誌39:221-226,198914)OwensDA,Wolf-KellyK:Nearwork,visualfatigue,andvariationsofoculomotortonus.InvestOphthalmolVisSci28:743-749,198715)SloaneAE:ManualofRefraction2-nded,Little&BrownCo.,Boston,1970状にあり本題のようなタイトルとし,眼疲労を惹起する調節異常の全体像を眺めてみることとさせていただいた.ある程度の幅を有し,作業環境により変化しうる調節安静位(1D前後)を考慮に入れた適切な眼鏡を選択するのも,眼疲労を軽減するうえで重要かと考える.ダイナミックな調節機能をいかに評価すべきかは今後の課題とし,眼科医が調節機能を念頭におく際に,筆者の拙い経験ではあるがぜひ知っておいて欲しい実態(調節衰弱と調節緊張)を記してみた次第である.多少なりとも参考にしていただければ幸いに思う.文献1)加藤桂一郎:調節機能とその臨床評価.日眼会誌98:1238-1255,19942)畑文平:調節及其ノ障碍.大日本眼科全書6,眼機能学(第三冊),金原商店,19343)Duke-Elder:Anomaliesofaccommodation,SystemofOphthalmologyVol.V,OphthalmicOpticsRefraction,HenryKimpton,London,19704)CooperJ:Accommodativedysfunction,DiagnosisandManagementinVisionCare(edbyAmos,JF),p431-454,Butterworths,Boston,1988