———————————————————————- Page 1(81)ツꀀ 12390910-1810/09/\100/頁/JCOPYツꀀ 19回 日本緑内障学会 原著》 あたらしい眼科 26(9):1239 1243,2009cはじめに体位による眼圧変動があることが知られており1,2),仰臥位眼圧が上昇する緑内障症例では夜間眼圧上昇が危惧され る3 14).今回,治療前後の緑内障症例に対し,座位,仰臥位眼圧を測定し,各種点眼薬の効果についても体位による差がないか調査した.I対象および方法治療前の緑内障症例,男性 24 人,女性 70 人,計 94 人160 眼,平均年齢 68.0±14.1 歳に対し降眼圧点眼薬 1 剤を投与し,投与前,投与 2 週間以後に仰臥位眼圧を測定した.Goldmann 眼圧計で起座位眼圧を測定後,Tono-PenRを用い起座位,仰臥 5 分後の仰臥位眼圧を測定した.投与点眼薬の割付は主治医の判断で行いラタノプロストは起座位眼圧がおもに 15 mmHg 以上の比較的高眼圧,あるいは眼圧下降目標圧が大きいと思われた症例 59 人(男性 18 人,女性 41 人,平均年齢 66.6±14.6 歳)104 眼,ウノプロストンはおもに眼圧が 15 mmHg 前後,あるいはb遮断薬が適さない低眼圧症例 13 人(男性 1 人,女性 12 人,平均年齢 71.0±11.4 歳)18眼,ベタキソロールはおもに眼圧 15 mmHg 以下の低眼圧症例 22 人(男性 5 人,女性 17 人,平均年齢 70.0±11.1 歳)38眼に投与した.〔別刷請求先〕市岡伊久子:〒690-0003 松江市朝日町 476-7市岡眼科Reprint requests:Ikuko Ichioka, M.D., Ichioka Eye Clinic, 476-7 Asahi-Machi, Matsue 690-0003, JAPAN緑内障点眼薬の仰臥位眼圧下降効果市岡伊久子市岡眼科E ect of Ocular Hypotensive Eyedrops on Supine Intraocular Pressure in GlaucomaIkuko IchiokaIchioka Eye Clinic緑内障患者 94 人 160 眼においてラタノプロスト(104 眼),ベタキソロール(38 眼),ウノプロストン(18 眼)を開始し,点眼薬開始前と開始後 2 週間以降にトノペンRを用い起座位眼圧と仰臥 5 分後の仰臥位眼圧を測定した.座位では平均眼圧下降がラタノプロスト 2.9 mmHg,ベタキソロール 0.9 mmHg,ウノプロストン 1.8 mmHg,仰臥位ではラタノプロスト 3.1 mmHg,ベタキソロール 0.9 mmHg,ウノプロストン 2.7 mmHg 低下し各点眼薬により起座位と同様に仰臥位眼圧が低下した.全症例では点眼薬治療後仰臥位眼圧上昇に差を認めなかったが,仰臥位による変動眼圧と点眼後仰臥位眼圧上昇抑制に相関を認めた.特にプロスタグランジン製剤が仰臥位眼圧が著明に上昇する症例で有効であると思われた.To investigate the reductive e ect of various ocular hypotensive eyedrops on supine position intraocular pres-sure(IOP), 160 eyes of 94 glaucoma patients were treated with latanoprost(104 eyes), betaxolol(38 eyes), isopro-pyl unoprostone(18 eyes). Before and after at least 2-week period of treatment, sitting position IOP was measured usingツꀀ aツꀀ Tono-PenR;5ツꀀ minutesツꀀ later,ツꀀ IOPツꀀ wasツꀀ masuredツꀀ inツꀀ theツꀀ supineツꀀ position.ツꀀ Inツꀀ theツꀀ sitting/supineツꀀ position,ツꀀ IOP wasツꀀ reducedツꀀ 2.9/3.1 mmHgツꀀ byツꀀ latanoprost,ツꀀ 0.9/0.9 mmHgツꀀ byツꀀ betaxololツꀀ andツꀀ 1.8/2.7 mmHgツꀀ byツꀀ unoprostone.ツꀀ The IOP lowering e ect of the postural change did not di erent among the eydrops. However, the IOP increase in the supine position with the IOP-lowering e ect of postural change. Prostaglandin analogues seemed to be e ective in lowering the supine IOP, especially in cases with signi cant postural change.〔Atarashii Ganka(Journal of the Eye)26(9):1239 1243, 2009〕Key words:開放隅角緑内障,正常眼圧緑内障,仰臥位,眼圧,体位変動,Tono-PenR.open-angleツꀀ glaucoma, normal tension glaucoma, supine, intraocular pressure, postural change, Tono-PenR.———————————————————————- Page 21240あたらしい眼科Vol. 26,No. 9,2009(82)II結果結果を表 1 に示す.ラタノプロスト点眼例 104 眼では平均眼圧 18.7±3.9 mmHg が仰臥位で 2.0±1.9 mmHg 上昇し20.7±3.8 mmHg となっていたが,ラタノプロスト投与により座位 2.9±3.1 mmHg,仰臥位 3.1±3.4 mmHg の眼圧低下を認めた.ベタキソロール点眼例 38 眼では投与前平均眼圧14.6±2.1 mmHg が仰臥位で 1.7±1.6 mmHg 上昇し 16.3±2.2 mmHg となリ,投与後座位 1.1±1.8 mmHg,仰臥位 0.9±2.2 mmHg の眼圧低下を認めた.ウノプロストン点眼例18 眼では投与前平均眼圧 15.4±2.6 mmHg が仰臥位で 2.6±2.0 mmHg 上昇し 18.0±2.3 mmHg となリ,投与後座位は 1.6±3.0 mmHg,仰臥位は 2.7±2.7 mmHg の眼圧低下を認めた.点眼薬別眼圧下降効果を座位,仰臥位別に図 1 に示す.座位では平均眼圧下降がラタノプロスト 2.9 mmHg,ベタキソロール 0.9 mmHg,ウノプロストン 1.6 mmHg でラタノプロスト,ベタキソロール間に有意差を認めた.仰臥位ではラタノプロスト 3.1 mmHg,ベタキソロール 0.9 mmHg,ウノプロストン 2.7 mmHg でラタノプロスト,ベタキソロール間とウノプロストン,ベタキソロール間に有意差を認めた.仰臥位時眼圧上昇抑制効果を点眼薬別に図 2 に示す.点眼前,点眼後ともに仰臥位で眼圧上昇を認め,ラタノプロスト,ウノプロストン点眼後にやや眼圧上昇が少なかったが有意差を認めなかった.図 3 5 にラタノプロスト,ベタキソロール,ウノプロストンの点眼前の仰臥位眼圧差(mmHg)と点眼薬投与後仰臥位眼圧上昇抑制効果(mmHg)を示す.仰臥位眼圧変動と点眼薬による仰臥位眼圧上昇抑制効果はどの点眼薬も有意な相関を認め(p<0.01),ウノプロストン(r=0.85),ラタノプロスト(r=0.67),ベタキソロール(r=0.61)の順に相関係数が高かった.**表 1点眼前後眼圧眼数点眼前起座位眼圧平均±SD(mmHg)点眼前仰臥位眼圧平均±SD(mmHg)点眼後起座位眼圧平均±SD(mmHg)点眼後仰臥位眼圧平均±SD(mmHg)ラタノプロスト10418.7±3.5 20.7±3.815.8±2.917.6±3.1ベタキソロール 3814.6±2.1 16.3±2.213.7±2.015.4±2.4ウノプロストン 1815.4±2.6 18.0±2.313.9±1.515.3±1.6 **:p<0.01. ラタノプロストは高眼圧症例,ベタキソロール・ウノプロストンは低眼圧症例に投与しており症例群間に有意差がある.**ツꀀツꀀ 2.9-0.9-1.6-12-10-8-6 -4-20246ラタノプロストベタキソロールウノプロストン**-3.1-0.9-2.7-16-14-12-10-8-6-4-20 2 4 6 ラタノプロストベタキソロールウノプロストン***ラタノプ ロスト(104 眼)ベタキソロール(38 眼)ウノプ ロストン(18 眼) 3.1ツꀀ **±3.3 0.9**,*±2.2 2.7*±2.7仰臥位ラタノプ ロスト(104 眼)ベタキソロール(38 眼)ウノプ ロストン(18 眼) 2.9**±3.0 0.9**±1.9 1.6±3.0座位**:p<0.01*:p<0.05図 1点眼薬別眼圧下降値(mmHg)平均眼圧下降は座位ではラタノプロスト,ベタキソロール間に有意差を認め,仰臥位ではラタノプロスト,ベタキソロール間とウノプロストン,ベタキソロール間に有意差を認めた.———————————————————————- Page 3あたらしい眼科Vol. 26,No. 9,20091241(83)III考察多治見スタディにより開放隅角緑内障の 92%は眼圧が21 mmHg 以下であったと報告されている15)が,日常診療中,実際に眼圧が低い症例に対しどの薬剤を選択すべきか苦慮するところである.眼圧が低いにもかかわらず進行傾向のある症例では夜間仰臥位眼圧上昇が原因となっている可能性がある.Barkanaら3)は眼圧コントロールの良い視野進行例で日中起座位,夜間仰臥位で一日の眼圧計測をしたところ,69%の症例で外来診察時以外の時間に最高眼圧があったと報告,また夜間就寝時間を仰臥位で眼圧日内変動を測定したところ最高眼圧は夜間に高くなるという数々の報告がみられる4 6).夜間眼圧上昇の危険がある症例では,特に夜間の眼圧下降効果がある薬剤の選択が重要となると思われる.しかし 24時間の眼圧を調査するには入院が必要となり,検者,患者ともに困難であることも多い.Mosaed ら6)は 24 時間眼圧を一日中仰臥位と日中起座位,夜間仰臥位の通常の生活様式の両方で計測し,緑内障症例では一日中仰臥位で測定するとピーク眼圧は午前中になるが通常の生活様式で測定すると夜間に眼圧のピークがあること,座位での日中の日内眼圧平均より1 回の仰臥位眼圧のほうが夜間ピーク眼圧とより相関することを報告している.Hirooka ら7)は座位から仰臥位への姿勢変換により緑内障患者のほうが正常者に比し眼圧が上昇し,緑内障悪化眼のほうが他眼に比しより眼圧が上昇したと報告し,Kiuchi ら8)は正常眼圧緑内障症例では仰臥位眼圧上昇と視野悪化が相関したと報告している.これらの報告より仰臥位眼圧上昇より夜間の眼圧上昇が推測される.筆者9)は以前,治療中の緑内障症例において仰臥位時眼圧が 20 mmHg 以上になった症例中眼圧が 5 mmHg 以上上昇した例は視野の進ラタノプロスト(104 眼)2.0±1.61.8±1.8ベタキソロール(3 8 眼)1.7±1.61.7±1.7ウノプロストン(18 眼)2.6±2.01.4±1.3 1012345IOP(mmHg)Δラタノプロスト点眼前ラタノプロスト点眼前点眼後点眼後点眼後点眼後点眼後点眼後ベタキソロール点眼前ベタキソロール点眼前ウノプロストン点眼前ウノプロストン点眼前図 2点眼前後仰臥位眼圧変動(ΔIOP)(mmHg)点眼開始前,後とも仰臥位で眼圧上昇を認め,各種点眼薬による有意な仰臥位眼圧上昇抑制効果は認められなかった. 10-8-6-4-20246810-6-4-200681012(mmHg)p<0.01r=0.67Δ仰臥位眼圧変動(IOP)(mmHg)点眼薬投与後IOP変化2244Δ図 3 ラタノプロスト(104 眼)の点眼前仰臥位眼圧変動(ΔIOP)(mmHg)と点眼薬投与後ΔIOP変化(mmHg)仰臥位眼圧上昇(ΔIOP)と点眼薬投与後ΔIOP 変化(仰臥位眼圧上昇抑制効果)に有意な相関を認め(p<0.01),相関係数は r=0.67 であった.(mmHg)p<0.01r=0.85Δ仰臥位眼圧変動(IOP)(mmHg)点眼薬投与後IOP変化-8-7-6-5-4-3-2-101230246810Δ図 5 ウノプロストン(18 眼)の点眼前仰臥位眼圧変動(ΔIOP)(mmHg)と点眼薬投与後ΔIOP変化(mmHg)仰臥位眼圧上昇(ΔIOP)と点眼薬投与後ΔIOP 変化(仰臥位眼圧上昇抑制効果)に有意な相関を認め(p<0.01),r=0.85 と最も相関係数が高かった. 5-4-3-2-1012345-4-20246p<0.01r=0.61Δ仰臥位眼圧変動(IOP)(mmHg)点眼薬投与後IOP変化(mmHg)Δ図 4 ベタキソロール(38 眼)の点眼前仰臥位眼圧変動(ΔIOP)(mmHg)と点眼薬投与後ΔIOP変化(mmHg)仰臥位眼圧上昇(ΔIOP)と点眼薬投与後ΔIOP 変化(仰臥位眼圧上昇抑制効果)に有意な相関を認め(p<0.01),相関係数は r=0.61 であった.———————————————————————- Page 41242あたらしい眼科Vol. 26,No. 9,2009(84)行傾向を認めることを報告した.Mardin ら10)は正常眼圧緑内障のなかで仰臥位眼圧を 22 mmHg で 2 群に分け,低い例は乳頭出血,偏頭痛などの血管攣縮症状が多く正常眼圧緑内障のタイプ分けができることを報告している.眼圧が低い正常眼圧緑内障では眼圧下降効果以外に循環改善,神経保護効果をもつ薬剤の投与が有効である可能性がある.しかし仰臥位眼圧が上昇する例では眼圧下降効果の優れた治療薬を選択することは重要だと思われる.ラタノプロストはプロスタグランジン F2a誘導体で眼圧下降作用が強く16,17),今回は投与前平均眼圧 18.7 mmHg と眼圧が高めの症例に用いた.ウノプロストンはプロストン系プロスタグランジン薬剤でラタノプロストに比し眼圧下降効 果は少ないが脈絡膜,網膜血流増加効果が報告されてい る18,19).今回は投与前平均眼圧 15.4 mmHg とおもに眼圧が低い正常眼圧緑内障症例に用いた.ベタキソロールはb1選択性b遮断薬で眼圧下降作用に加えて,Ca 拮抗作用を有しており,眼循環改善および神経保護作用に基づく視野の維持が報告されている20,21).今回は投与前平均眼圧 14.6 mmHgとおもに眼圧が低い正常眼圧緑内障症例に用いた.点眼薬効果を日中起座位,夜間仰臥位で眼圧測定し調査した報告では,ラタノプロストは一日を通して眼圧下降効果があり,チモロールはおもに日中眼圧下降効果があり,夜間には効果が半減すると報告11,12)されている.プロスタグランジン製剤は一日を通して房水排出促進による眼圧下降効果があるが,bブロッカーは日中房水産生を抑制するが夜間は房水循環が少ないため効果が少ないと考えられている.今回点眼薬投与によりそれぞれ座位,仰臥位とも眼圧は低下し,座位ではラタノプロストがベタキソロールに比し有意に眼圧が下降し,仰臥位ではラタノプロスト,ウノプロストンがベタキソロールに比し有意に眼圧が下降した.座位から仰臥位への体位変動による眼圧上昇抑制効果には点眼薬別有意差は認められなかった.Kiuchi らはチモロール,ラタノプロスト,ブリンゾラミドを 38 人に各々 1 カ月間投与し仰臥位眼圧上昇抑制効果を比較したところ 3 種に有意差を認めなかったと報告しており13),今回と同様の結果であった.しかし点眼薬による仰臥位眼圧上昇抑制効果は仰臥位眼圧変動と相関し,仰臥位で眼圧上昇が大きい症例ほど点眼薬による眼圧上昇抑制効果が高いことがわかった.また,仰臥位眼圧上昇抑制効果と仰臥位眼圧変動はウノプロストン,ラタノプロスト,ベタキソロールの順に有意に相関した.仰臥位時の眼圧上昇は上強膜静脈圧の上昇に起因すると考えられる2)が,仰臥位時眼圧著明上昇例はそれに対する局所,あるいは全身的な眼圧制御機構の障害1,6 8,11 13)が指摘されている.プロスタグランジン製剤はぶどう膜強膜流出増加により眼圧が下降するため体位変動による上強膜静脈圧上昇に影響なく眼圧下降効果があると思われる17).このことより仰臥位眼圧著明上昇例には今回の結果ではプロスタグランジン製剤の投与が有用だと思われた.しかし今回点眼薬は眼圧を考慮して選択しており無作為ではないこと,点眼薬別症例数に差があったことより点眼薬別効果の調査のためにはより多数症例における無作為前向き試験が必要だと思われる.眼圧がそれほど高くない正常眼圧緑内障であっても仰臥位眼圧著明上昇例は眼圧下降が重要であり,点眼薬選択時や点眼薬効果を確認,判定する際,点眼前後の仰臥位眼圧測定は,簡便で有用な検査であると思われた.文献 1) Tsukahara S, Sasaki T:Postural change of IOP in normal persons and in patients with primary wide open-angle glaucoma and low-tension glaucoma. 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