———————————————————————-Page1あたらしい眼科Vol.26,No.5,20096530910-1810/09/\100/頁/JCLSはじめに眼科の失明原因となる代表疾患にぶどう膜炎や感染性眼内炎があります.またこれらの疾患と鑑別がむずかしい眼内リンパ腫は生命予後に直結する疾患です.近年,ウイルス学や分子生物学の進歩により眼科領域でも原因不明の疾患に外来性抗原(ウイルス,細菌,寄生虫,腫瘍など)が関与していることが判明してきています.筆者らの施設では,眼の微量な検体を用いて,これらの難治性眼炎症疾患の病因となる多様な外来抗原を網羅的にスクリーニングし診断する検査システムを開発し,正確な診断とそれに合う適切な治療を行うことを検討しています.眼感染症は失明,眼内リンパ腫は生命予後にかかわるので正確で,かつ迅速な診断システムの開発が必要であると考えます.新しいpolymerasechainreaction(PCR)検査はルスウイルスの性(ルス)ルタイムをた検査システムをしの効性にいのをいした)ではのウイルスで効でた検査システムを用しウイルスではな眼炎症すにしいるれる性のんすを網羅でる検査システムをするを検しいすの具体的なですルスはを用いれれの特的イーをしでをいすイイーシーのをしをいウイルスなのの検をいすれは()なないにしたーにのをしすの性ではルのでしいしたれはなでしすた性で性でたにしのをいすを用いしすしを用いでをいす性をる的でイーーはルスはなるにしす新しいPCR検査システムの特徴ルスのは性いいでるですルにるはでにはの性に性性のでスー検査し用されすののは眼炎症性疾患(炎炎な)の検体はの性検される可能性のは用れすではでの眼検体を用いたは眼の体の性たは検査のでの検査のにをにに眼の検体はんなされいんルタイムのは治に眼のーをでるために治のの用タイのになすさにの難治性眼炎症疾患の検体の性のをスーでるので症で症にはステイの炎症をるになす具体的なPCR検査の流れ具体的な検査の流れは図1にまとめました.ぶどう膜炎,眼内炎など活動性眼内炎症を有する患者からインフォームド・コンセントを得て前房水,硝子体,虹彩などの眼内組織を採取します.眼表面炎症性疾患では,角膜擦過物や涙液,結膜組織などを採取します.検体の処理ですが,検体を遠心,分離し,沈渣の細胞成分は自動核酸抽出装置とDNA抽出キットを使用し核酸DNAを抽出します.検体の上清はPCR以外の検査(サイトカイン測定,特異抗体測定,培養など)に使用します.(1)細菌性眼内炎の診断には,一般的な培養,グラム染色,ギムザ染色に加えて,Broad-range定量PCR(細(73)◆シリーズ第101回◆眼科医のための先端医療=坂本泰二山下英俊杉田直(東京医科歯科大学大学院歯学総合研究科眼科学)難治性眼炎症性疾患に対する網羅的PCR診断システムの可能性———————————————————————-Page2654あたらしい眼科Vol.26,No.5,2009菌全般保存領域の増幅:16SリボゾームRNA領域)を行います.このPCR陽性検体は,16SリボゾームRNA領域を増幅させて,直接シークエンスして,その結果をGeneBankでブラスト解析を行い,菌の同定までを行います.眼科の遅発性眼内炎の代表細菌,Propionibacte-riumacnesは別に定量PCR検査を行います.(2)真菌が疑われる場合,真菌培養およびBroad-range定量PCR(真菌全般保存領域の増幅:18SリボゾームRNA領域)も行います.その他,眼科関連性が高いと思われるカンジダ,アスペルギルス,フザリウム,アカントアメーバのそれぞれの定量PCRも行います.(3)ウイルスの診断は,ヘルペスウイルス属1型から8型(HSV-1,HSV-2,VZV,EBV,CMV,HHV6,HHV7,HHV8)までとレトロウイルスでぶどう膜炎の原因のHTLV-1(proviralDNA)の検索を行います.また,眼科関連性は不明のBKV,JCV,パルボウイルスB19に関しても検討します.上記ウイルスはいずれもマルチプレックス定性PCRおよびリアルタイム定量PCRを用いてゲノムの同定を行います.(4)眼内寄生虫の診断には,代表的なトキソプラズマとトキソカラのPCRを行います.トキソプラズマは定性・定量PCRを用いて眼内ゲノムの同定を,トキソカラはトキソカラチェック(簡易定性検査)を用いて眼内特異抗体の同定および定性および定量PCRも行います.その他ぶどう膜炎の原因となる病原体で,結核,梅毒トレポネーマ,バルトネラ菌(ネコひっかき病),クラミジアがあります.これらの外来性抗原の定性および定量PCRを用いてゲノムの同定を行います.(5)眼内腫瘍の診断として,仮面症候群を呈する眼内リンパ腫と白血病眼内浸潤の診断システムを確立させます.一般的な病理診断以外に,眼内液を利用した定性PCRでT細胞受容体(TCR)再構築(T細胞系)とIgH(免疫グロブリンH)再構築(B細胞系)を行います.PCRで陽性の検体はサザンブロットで二重解析を行います.同時に検体の上清を使用してELISA法(酵素免(74)PCR検査症例:検体採取DNA抽出①細菌全般定量②真菌全般定量③ウイルスmultiplex細菌16SrRNA領域真菌18SrRNA領域HHV1-8,HTLV-1BKV,JCVParvoB19GeneBank(ブラスト解析)各種真菌定量PCR各種ウイルス定量PCRカンジダアスペルギルスフザリウムアカントアメーバ⑤眼内リンパ腫B細胞IgH遺伝子再構成T細胞TCR遺伝子再構成④ぶどう膜炎multiplex結核,梅毒,バルトネラクラミジア,トキソカラトキソプラズマ各種定量PCR検体処理細胞成分液体成分抗体測定サイトカイン測定細菌培養真菌培養一部の細胞成分病理検査検サザンブロット図1眼炎症性疾患に対する網羅的PCR診断システムの検査の流れ①細菌全般定量PCR,②真菌全般定量PCR,③ウイルスmultiplexPCR,④ぶどう膜炎multiplexPCR,⑤眼内リンパ腫PCRの5種類のPCR検査は迅速(24時間以内)に行う.その後の検査も48時間以内を目標とする.———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.26,No.5,2009655(75)疫測定法)によるサイトカイン測定も行います.期待される効果の新しい検査システムの期待される効果し眼炎症のなる性をにでするで期治なすた眼ののをい治ののなすたの眼炎症性疾患新しい性のされる可能性すさには特に性疾患性疾患をするでるのでな検査なる期待されす[本稿で用いたウイルスの略語のフルターム]BKV:BKvirus,CMV:cytomegalovirus,EBV:Epstein-Berrvirus,HHV:humanherpesvirus,HSV:her-pessimplexvirus,HTLV-1:humanT-lymphotropicvirus1,JCV:JCvirus,VZV:varicella-zostervirus.文献1)杉田直,岩永洋一,川口龍史ほか:急性網膜壊死患者眼内液の多項目迅速ウイルスPCRおよびリアルタイムPCR法によるヘルペスウイルス遺伝子同定.日眼会誌112:30-38,20082)SugitaS,ShimizuN,WatanabeKetal:UseofmultiplexPCRandreal-timePCRtodetecthumanherpesvirusgenomeinocularuidsofpatientswithuveitis.BrJOph-thalmol92:928-932,20083)SugitaS,ShimizuN,KawaguchiTetal:Identicationofhumanherpesvirus6inapatientwithsevereunilateralpanuveitis.ArchOphthalmol125:1426-1427,2007「難治性眼炎症性疾患にする網羅的PCR診断システムの可能性」を読んで本稿でされいる()はのしたのですはに的をたししたれでのでのしでんでしたはにするしいでれではをしれいしたのをるは「い体にいのでた」るなのでのをするためのなのをにめしたのしのにののをにい()をたししたの本的なは杉田直れいるにいのイーをに用いをさるいのですのはを効さるでな検体の網羅的な可能でるのでなる検し診断の性になをする期待されしたししに用するなるはにしる検体のされいるのにはした検体のになる検体のには性のる果をんでした本稿ではのにいんれれいん検査に用可能なルのをするでには杉田たのなたはですのにはをするで患のに診断でるいした眼でのルにいいるのですたし眼をるで眼坂本泰二☆☆☆