———————————————————————-Page10910-1810/06/\100/頁/JCLSⅠ)術前の角膜内皮機能評価は十分か?Ⅱ)自己の手術侵襲についての評価はできているか?Ⅲ)角膜内皮減少例は手術をしてはいけないのか?Ⅳ)はじめから角膜移植を併用すべきか?の4点に的を絞り,慎重ながらも“適切な手術適応”の検討を考えてみた.I術前の角膜内皮機能評価は十分か?1.角膜内皮細胞スペキュラーマイクロスコープ所見角膜内皮スペキュラーマイクロスコープによる角膜内皮細胞の形態的評価が一般的に行われており,角膜細胞密度(cells/mm2),大小不同を示す変動係数(CV値:coe?cientofvariation),六角形細胞出現率(hexagonal-ity)などがパラメータとして使用される.なかでも角膜細胞密度は角膜の透明性の維持が可能か否かの最も重要かつ客観的なパラメータであり,加齢性の細胞減少に加えての角膜内皮をターゲットとした疾患,外傷,手術などのストレスにより細胞密度が400cells/mm2以下になると水疱性角膜症の転帰となる.いわば角膜が不可逆性変化をきたすまでの余剰能力を示す指標と考えられる.その一方,CV値や六角形細胞出現率などのパラメータは,実際に異常な細胞脱落が加齢性の減少を超えて急激に進行する際に連動して変化してくるため,ストレスへの不安定性と相関する指標として考えられている.はじめにこの10数年間におけるわが国の白内障手術+眼内レンズ挿入術の症例数は飛躍的に増加した.1990年代前半には年間手術件数が約20万件程度であったものが,2000年以降は年間80万~90万件の手術が施行されるようになってきた.近年の手術機器の発展,安全で効果的な手技の進化,多様な粘弾性物質の使用などにより,手術侵襲の大幅な軽減が得られたことはすべての白内障術者が体感していることであろうし,手術症例数の増加はそういった技術や機器の発展に対する信頼を表しているのかもしれない.一方,白内障手術後の水疱性角膜症がわれわれの最も避けなければいけない合併症の一つであることは20年前も今も変わらない.したがって“角膜内皮異常”を有する患者への白内障手術について慎重な対応が必要なことは誰しも異論のないところであろう.しかしその非可逆的な角膜内皮障害が術前の角膜内皮機能の脆弱性と,手術侵襲とのバランスがある閾値を超えれば発症するという明白な図式のうえに成り立っている定理であるならば,安全で確実な白内障手術および眼内レンズ挿入が可能になった現在,その図式がある程度客観的データとして示されリスクを回避できる可能性があれば,角膜内皮異常例への白内障手術適応について再考できる時期にきているのではないだろうか.今回,角膜内皮異常患者における白内障手術を行う際の一つの方向性として,(9)???*KazuhisaMiyamoto:住友別子病院眼科〔別刷請求先〕宮本和久:〒792-8543新居浜市王子町3-1住友別子病院眼科特集●眼内レンズの適応を再考証するあたらしい眼科23(2):147~152,2006角膜内皮障害例の白内障手術適応?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????宮本和久*———————————————————————-Page2???あたらしい眼科Vol.23,No.2,20062.角膜内皮スペキュラーマイクロスコープ所見からみた術前角膜機能評価(図1)CV値,六角形細胞出現率に異常はないが,内皮細胞数だけが減少している症例の角膜はどのような環境が考えられるのだろうか?こういった症例では,過去になんらかの理由があって角膜内皮細胞が大幅に脱落した経過の後に,現状の脱落速度が加齢範囲内にあることを示すものと考えられており,角膜移植後長期経過例や,過去の鈍的外傷後,陳旧性のぶどう膜炎後などがその具体例としてあげられる.つぎに,内皮細胞数は正常だが,CV値,六角形細胞出現率が異常値を示しているものは,現在まだ内皮細胞機能に余剰能力はあるものの,加齢を超える異常脱落を起こす可能性のある群と想定されており(図2),初期のFuchs角膜内皮変性,レーザー虹彩切開術後,一部の内眼手術後などがその実際例として該当する.そこで両指数が異常値の症例では余剰能力も少なく,ストレスにも弱い状態,すなわち何らかの最も危険な角膜障害の可能性をもつ最高レベルの警戒を要するグループと解釈することができる.このグループには表1に示すような病態が考えられ,(10)図2Fuchs角膜内皮変性の角膜内皮スペキュラーマイクロスコープ所見細胞数はまだ正常範囲にあるが,darkareaとともに細胞の大小不同が認められる.角膜内皮細胞密度CV値六角形細胞出現率正常正常内皮細胞数減少脱落速度は加齢範囲内角膜移植後長期経過過去の鈍的外傷初期のFuchs角膜内皮変性過去の内眼手術,LI後内皮細胞数正常加齢を超える異常脱落最も危険な進行性角膜障害の可能性異常低下図1角膜内皮スペキュラーマイクロスコープからみた術前角膜機能評価角膜内皮細胞密度,CV値,六角形細胞出現率のパラメータからみた病態を考察することが重要である.図3Fuchs角膜内皮変性の細隙灯顕微鏡所見角膜中央に細胞のモザイク様配列,滴状病変(guttata)を認め,角膜実質の軽度浮腫を認める.表1水疱性角膜症をきたしうる病態例レーザー虹彩切開術(LI)後Fuchs角膜内皮変性分娩時を含む外傷後梅毒実質炎後虹彩角膜内皮(ICE)症候群ヘルペスウイルスなどのぶどう膜炎Sato?sope,他の内眼手術後角膜スペキュラーマイクロスコープ所見で異常を認めた場合には,細隙灯顕微鏡所見での滴状病変,実質浮腫,炎症所見,異常Descemet膜所見,虹彩所見の確認,詳細な既往の問診により,これらの疾患を鑑別することが肝要である.———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.23,No.2,2006???角膜内皮スペキュラーマイクロスコープ所見で異常を認めた場合には,今いちど細隙灯顕微鏡検査での滴状病変(図3),実質浮腫,炎症所見,異常Descemet膜所見,虹彩所見の確認,詳細な既往の問診などを行い,角膜の再評価をしておくべきである.3.白内障手術後の水疱性角膜症の原因はどういったものが考えられるのか?非常にまれにしかないとはいえ,水疱性角膜症は白内障術者にとって最も回避したい合併症であることは絶対の事実であり,苦渋した難症例の手術後などではその懸念はいつまでもなくならない.手術そのものは何の問題もなく処理できたのに数年後,偶然角膜内皮スペキュラーマイクロスコープを行って内皮細胞数のあまりの減少に愕然とした術者も少なくないと思われる.そこで2002年10月から2005年7月までの間に,愛媛大学,愛媛労災病院で白内障手術後水疱性角膜症と診断された症例のうち,前医からの情報,僚眼の状況などから,その原因が追跡可能であったと思われた39眼のプロフィールの検討結果を表2に示す.手術侵襲が主と考えられたものが13眼33.3%と最も多く,前房レンズ7.7%,無水晶体眼12.8%の割合となっている.ここで強調しておくべき点は,残りの症例が,狭隅角眼に対する予防的レーザー虹彩切開術後,Fuchs角膜内皮変性,外傷後,梅毒実質炎後,過去の近視眼に対する屈折矯正手術であるSatoの手術後例であったことで,実にこれら46.2%の症例では,白内障手術をするしないにかかわらず,それだけでも水疱性角膜症の原因となりうる病態を併発していたということになる.もちろん手術前に角膜内皮評価を十分に検討したうえで手術に踏み切った症例もあると思われるが,実際に水疱性角膜症との診断に至った多くの患者が,白内障手術前に個々の角膜内皮機能が脆弱であることの説明を知らされていないことも事実であり,術後水疱性角膜症発症の要因の一つは角膜内皮機能不全の見落としあるいは過小評価なのかもしれない.II自己の手術侵襲は評価できているか?1.論文からみた白内障手術+眼内レンズ挿入術での角膜内皮細胞減少率白内障手術の進化とともに,角膜内皮細胞減少率に関する報告の内容も大きく変わってきている.各年代別に5~10本の白内障手術の角膜内皮細胞への影響を調べた論文をランダムに検索し,そこに示されていた角膜内皮細胞減少率を表3に示す.1980年ころには角膜内皮細胞減少率が30%を超えるといった論文も散見されるが,1990年以降は年を追うごとに白内障手術の角膜内皮へのリスクは確実に減ってきており,白内障手術の角膜内皮に対する安全性は本当に高まってきていることがわかる.2.自験例からみた白内障手術+眼内レンズ挿入術での角膜内皮細胞減少例の検討角膜内皮細胞減少に影響を与える重要な因子としては,核のグレード,瞳孔径,超音波発振時間,年齢,浅前房,破?などが文献的に広く知られるところである.今回,愛媛労災病院での白内障手術連続症例381眼の手術後1年での角膜内皮スペキュラーマイクロスコープ所見で25%以上の内皮細胞減少があった16眼に着目(11)表2白内障手術後の水疱性角膜症の原因手術侵襲が主?13眼(33.3%)前房レンズ3眼(7.7%)無水晶体眼5眼(12.8%)レーザー虹彩切開術後8眼(20.6%)Fuchs角膜内皮変性5眼(12.8%)外傷後2眼(5.1%)梅毒2眼(5.1%)Sato?sope後1眼(2.6%)愛媛大学,愛媛労災病院で水疱性角膜症と診断された39例のプロフィール.46.2%の症例で角膜内皮機能不全をきたしうる病態を白内障手術前に併発していた可能性がある.表3文献からみた白内障手術後の角膜内皮細胞減少率1978~1982年ECCE+IOL18.0~35.0%PEA+IOL15.3~62.6%1992~1996年6.7~17.6%1997~2000年5.0~12.5%2001~2004年1.5~10.0%1990年以降角膜内皮細胞減少率は低下し,白内障手術の角膜内皮への安全性が高まっていることが確認できる.ECCE:白内障?外摘出術.IOL:眼内レンズ,PEA:水晶体乳化吸引術.———————————————————————-Page4???あたらしい眼科Vol.23,No.2,2006(全症例での平均内皮細胞減少率は6.9%)した.図1に示した角膜内皮機能評価に従ってその傾向を検討してみた.ここでの異常値の策定にあたっては各患者の年齢から予想される角膜内皮細胞密度,六角形細胞出現率,CV値平均値を算出し,その値から標準偏差の±2SD以上ずれている症例を異常例として分類した.図4に示すように角膜内皮細胞のパラメータは角膜内皮細胞減少と密接に関係しており,とりわけ六角形細胞出現率とCV値に異常値をもつ症例では手術により侵襲を受けやすいという結果であった.そこでこれらのパラメータに異常を生じやすい疾患のなかで,通常の細隙灯顕微鏡所見から診断のつきやすいFuchs角膜内皮変性,レーザー虹彩切開術後の白内障症例の内皮細胞減少率平均を算出してみた(表4).症例数が少ないことと,あくまでも自験例の結果であることを前置きしておくが,両疾患群ともEmery分類のGradeⅣ,Ⅴに相当する水晶体核硬度の症例と同じ,あるいはそれ以上に角膜内皮細胞減少率が高く,バリアンスも非常に大きいことにはぜひ注目すべき点かと思われる.このことからもCV値や六角形細胞出現率が異常な症例では,自分の技量も考慮しながら慎重な症例選択をしたほうがよいという方向性を示唆するものであると考える.III角膜内皮減少例は手術をしてはいけないのか?ときに全層角膜移植眼において二次的に白内障手術が必要なことを経験する.移植眼での角膜内皮細胞密度はさまざまであり1,000/mm2以下しか残っていない場合も少なからず存在する.しかし角膜がすでに実質浮腫などの機能不全に陥っていなければ,ほとんどの症例で長期間にわたって白内障手術後の角膜の透明性維持は可能である.このような角膜移植術後と同じ状態,つまり内皮細胞数のみが減少していて他のパラメータは正常な症例では,先の検討からは手術侵襲の危険率が低いとの結果であったが,愛媛労災病院で術前から高度の角膜内皮細胞が減少していた症例の白内障手術結果を表5に示す.症例は11例で,術前平均内皮細胞数は880/mm2であった.全例で手術前後の自覚は良好に改善しており,今後とも慎重な経過観察が必要であるが,術後1年7カ月から3年6カ月の経過観察期間を経ても全例現在まで角膜は透明性を維持しており,致命的となるような内皮(12)表4Fuchs角膜内皮変性,レーザー虹彩切開術後の白内障症例の内皮細胞減少率レーザー虹彩切開術後(12眼)19.15±15.47%Fuchs角膜内皮変性(6眼)25.89±17.52%GradeIV,V(28眼)17.21±17.12%低リスク例(339眼)5.10±4.98%両疾患群とも有意に角膜内皮細胞減少率が高く,白内障手術後の内皮細胞減少には十分に留意しないといけない.表5角膜内皮障害例における白内障手術結果年齢内皮細胞密度視力術後期間症例(歳)術前術後術前術後1761,0741,0240.151.03年6カ月2889909250.020.63年3627625040.11.22年8カ月4731,0301,0300.30.92年7カ月5801,0228800.10.42年4カ月6625765230.31.22年1カ月7826245100.20.72年8881,0081,0000.10.92年9628206200.21.21年9カ月1079967920m.m.0.091年8カ月11757205500.080.81年7カ月患者のrisk-bene?tバランスを考慮し,十分なインフォームド・コンセントを得ていることが大前提であるが,safetyな手術を心がければ良好な術後経過が得られる可能性がある.もちろん術後の慎重な経過観察や対応にも責任をもつべきであるが….角膜内皮細胞密度CV値六角形細胞出現率正常1.7%(6眼/357眼)10.0%(1眼/10眼)44.4%(4眼/9眼)60.0%(3眼/5眼)異常低下図4自験例における白内障手術後の角膜内皮細胞減少例と角膜内皮スペキュラーマイクロスコープ所見角膜内皮細胞のパラメータは角膜内皮細胞減少と密接に関係しており,とりわけ六角形細胞出現率とCV値に異常値をもつ症例では手術により侵襲を受けやすいことがわかる.———————————————————————-Page5あたらしい眼科Vol.23,No.2,2006???細胞減少には至っていない.将来的にはさらなる角膜内皮細胞機能低下から水疱性角膜症になる可能性はないわけではないが,術前さらには術後経過のなかでそのリスクについては全員に理解いただいており,患者のrisk-bene?tバランスを考慮したうえで,十分なインフォームド・コンセントが得られているというのが大前提ではあるが,safetyな手術を心がければ手術を完遂し,患者にある程度の満足感をもった結果を与えることができるといえるのではないだろうか.IVはじめから角膜移植を併用すべきか?現状までのまとめとして,①角膜内皮機能を正しく診断・評価すること,②自己の手術侵襲を客観的に評価し,角膜内皮の余剰能力と損失予想から,術後の角膜が透明性を維持できるかどうかを数値として評価できるかということかと思われる.そうすればハイリスク眼において,患者に角膜内皮機能の潜在的な脆弱性を十分なインフォームド・コンセントをもった説明も可能で,万が一不幸にも水疱性角膜症の転帰となった場合においても患者の理解も得られやすいし,もしベストな治療を行ったとしても術後短期間で水疱性角膜症になってしまう可能性があるのなら,はじめから患者に白内障手術と角膜移植の同時手術を行うという選択肢を与えることができる.すなわち“機能の悪い角膜をいっそう悪くしてしまう前に同時に治療してしまう”という治療上の戦略を考慮することができる.角膜移植を同時に行ううえでのメリットとしては,水疱性角膜症の状態になって長期間不自由な生活をしないでよい,治療までの時差がないということ,あるいは患者の“いつ見えなくなってしまうのだろう”という心的ストレスの解消などがあげられ,さらに術者の側にとっても難易度の高い白内障単独手術での合併症を回避できるメリットもあるかと思われる.しかし一方,欠点としても多くの術者が,移植片の調達やコストの面が解決できるのか,実際の手術手技はむずかしくないのか,高度の角膜不整乱視が出現し十分な視力が得られないのではないか,などといった疑問や拒絶反応,感染や創口離開などの併発症管理の煩雑さに不安を有しているなどの面でハードルを感じている手術であることも事実であろう.しかし近年の角膜移植術後経過においては,確かに拒絶反応はある一定の割合で発症するものの,シクロスポリンなどの免疫抑制薬の併用などによりその後遺症は少ないものとなってきており,角膜形状解析結果をもとにした選択的な抜糸や連続縫合糸のrotationなどにより,乱視のコントロールもある程度可能になってきている.図5に,愛媛労災病院および愛媛大学眼科で定期観察している全層角膜移植術後症例の角膜形状解析データからみた角膜不整乱視度についてTMS-3を用いて調べた結果を示す.X軸のSRIとはsurfaceregularityindexの略で,角膜中心部の屈折力の局部的な変動値を表し,不整乱視度数を数値化することで裸眼視力,矯正視力などの潜在的最大視力が規定される.Y軸のSAIとはsurfaceasymmetryindexの略で,角膜表面上180?対称な部位の屈折差平均として対称性の指標であり,この値が高いと通常の眼鏡での十分な矯正ができないことを示唆するので,両者の組み合わせにより生活視力のおおよそが予想できることになる.筆者らの結果はSRI平均値が1.67,SAI平均値が1.61となっており,計算上は約50%の症例で0.4~0.5程度の術後視力が見込め,7割の症例でSRI,SAIがそれぞれ2.5以下の範囲内にあるため,少なくとも0.2~0.3くらいの矯正視力が望めるであろうということになる.もちろん本人の角膜を温存した白内障手術を心がける(13)012SRI34(n=46)平均SRI:1.67平均SAI:1.610.4~0.5程度が見込める可能性SAI43210図5全層角膜移植手術後の角膜形状解析結果愛媛大学,愛媛労災病院で施行された全層角膜移植手術施行患者の角膜形状と不整乱視度.近年の角膜移植後視力は乱視のコントロールもある程度可能になってきており,SRI,SAI平均からは角膜移植術後であっても,平均0.4~0.5程度の生活視力が獲得できることが予想できる.———————————————————————-Page6???あたらしい眼科Vol.23,No.2,2006ことが何よりも必要なことではあるが,ハイリスクの角膜内皮障害例においては,白内障手術によって患者の視力改善に必須であり,十分なインフォームド・コンセントが得られるのならば,角膜移植手術と白内障手術の併施プランを提示するというスタンスも考えられるのではないだろうか.文献1)WerblinTP:Long-termendothelialcelllossfollowingphacoemulsi?cation:modelforevaluatingendothelialdamageafterintraocularsurgery.????????????????????(14)9:29-35,19922)HayashiK,HayashiH,NakaoFetal:Riskfactorsforcornealendothelialinjuryduringphacoemulsi?cation.???????????????????????22:1079-1084,19963)BourneRA,DarwinC,JohnKGetal:Effectofcataractsurgeryonthecornealendothelium.?????????????111:679-685,20044)Al-YousufN,MavrikakisI,MavrikakisEetal:Penetrat-ingkeratoplasty:indicationsovera10yearperiod.???????????????88:998-1001,20045)SeitzmanGD,GottschJD,StarkWJ:CataractsurgeryinpatientswithFuchs?cornealdystrophy:expandingrec-ommendationsforcataractsurgerywithoutsimultaneouskeratoplasty.?????????????112:441-446,2005