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線維柱帯切除術後の脈絡膜剝離に関する臨床経過の検討

2010年12月31日 金曜日

0910-1810/10/\100/頁/JCOPY(99)1731《原著》あたらしい眼科27(12):1731.1735,2010cはじめに緑内障手術後早期に低眼圧や浅前房に伴い脈絡膜.離がしばしば出現する.緑内障手術,特に線維柱帯切除術後の脈絡膜.離の発症原因として,過剰濾過や房水漏出による低眼圧,眼内炎症が関与すると報告されている1~5).脈絡膜.離が持続すると,低眼圧のため濾過創からの房水流出が低下し,その間に結膜下の癒着が進み,術後の眼圧コントロールが不良になる可能性が懸念される.今回,線維柱帯切除術単独もしくは白内障との同時手術を行った症例で,術後3週間以内に脈絡膜.離が出現した眼の臨床経過と術6カ月後の眼圧コントロールについて検討した.I対象および方法1.対象2006年1月1日.2007年12月31日までの2年間に産業医科大学病院で,緑内障に対しマイトマイシンC(MMC)併〔別刷請求先〕新田憲和:〒807-8555北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1産業医科大学眼科学教室Reprintrequests:NorikazuNitta,M.D.,DepartmentofOphthalmology,UniversityofOccupationalandEnvironmentalHealth,Japan,1-1Iseigaoka,Yahatanishi-ku,Kitakyusyu807-8555,JAPAN線維柱帯切除術後の脈絡膜.離に関する臨床経過の検討新田憲和田原昭彦岩崎常人藤紀彦久保田敏昭産業医科大学眼科学教室InfluenceofEarlyOnsetChoroidalDetachmentonOcularClinicalCourseafterTrabeculectomyNorikazuNitta,AkihikoTawara,TunehitoIwasaki,NorihikoTouandToshiakiKubotaDepartmentofOphthalmology,UniversityofOccupationalandEnvironmentalHealth,Japan緑内障に対する線維柱帯切除術後3週間以内に脈絡膜.離をきたした眼について臨床経過を検討する.2006年1月1日.2007年12月31日までの2年間に産業医科大学病院で,緑内障に対し線維柱帯切除術単独もしくは白内障との同時手術を行った眼で,術後3週間以内に脈絡膜.離を生じた眼を対象に以下の項目について調べた.すなわち,上記の期間に同様の手術を行い脈絡膜.離を生じなかった眼を対照として,脈絡膜.離の発症に関係する要因,脈絡膜.離に対する処置,脈絡膜.離消失までの期間,脈絡膜.離消失後の眼圧経過と緑内障点眼薬数の変化について調べた.線維柱帯切除術を行った122例128眼中,術後3週間以内に脈絡膜.離が出現したのは12例12眼(9.4%)であった.水晶体再建術既往眼で非既往眼に比べ脈絡膜.離が有意に多かった.術6カ月後の平均眼圧は14.9±5.6mmHgで,術前平均眼圧(29.6±10.3mmHg)に比べ有意に低かった(p<0.01).また,術6カ月後の平均眼圧と緑内障点眼数に関して,脈絡膜.離発症眼と脈絡膜.離非発症眼の間に有意差はなかった.線維柱帯切除術後における脈絡膜.離発症の有無は,術後6カ月の眼圧コントロールに影響しない.ThesubjectsofthisstudycomprisedpatientswhounderwenteithertrabeculectomyorcombinedsurgeryoftrabeculectomyandlensreconstructionattheUniversityofOccupationalandEnvironmentalHealthHospitalduringthetwoyearsfromJanuary1,2006toDecember31,2007.Weexaminedfactorsrelatingtothedevelopmentofpostoperativechoroidaldetachment(CD),treatmentsforthedisease,periodrequiredforCDdisappearance,timecourseofintraocularpressure(IOP)andchangeofmedicationineyeswithCD,ascomparedwitheyesthathadundergonethesameoperationbuthadnotexperiencedCD.Of128eyesof122patients,12eyes(9.4%)of12patientsmanifestedCDwithin3weekspostsurgery.Thereweresignificantlymorechoroidaldetachmentsineyeswithahistoryoflensreconstructionthanineyeswithoutsuchhistory.IOPat6monthspostoperatively(14.9±5.6mmHg)wassignificantlylowerthanthepreoperativelevel(29.6±10.3mmHg)(p<0.01).TherewasnosignificantdifferenceineitherIOPoranti-glaucomaeyedropdosagebetweeneyeswithandwithoutCD.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)27(12):1731.1735,2010〕Keywords:線維柱帯切除術,脈絡膜.離,低眼圧.trabeculectomy,choroidaldetachment,hypotony.1732あたらしい眼科Vol.27,No.12,2010(100)用線維柱帯切除術単独あるいは白内障との同時手術を行った症例122例128眼である.術後3週間以内に検眼鏡的に脈絡膜.離が確認された眼について検討した.同期間に線維柱帯切除術を行い,術後3週間以内に脈絡膜.離を生じなかった眼を対照として,下記の項目について調べた.2.検討項目脈絡膜.離の発症に関係する要因として年齢,性別,術眼(左右),水晶体再建術の既往,緑内障の病型,結膜切開部位について検討し,さらに脈絡膜.離に対する処置,脈絡膜.離消失までの期間,脈絡膜.離眼の眼圧経過,術6カ月後の眼圧と緑内障点眼薬数を調べた.術6カ月後の眼圧と緑内障点眼薬数に関しては,術後6カ月経過観察できた脈絡膜.離非発症眼と脈絡膜.離発症眼との間で平均眼圧と緑内障点眼薬数を比較検討した.3.統計学的解析統計学的解析は,年齢と眼圧についてはStudentのt検定を,性別,術眼(左右),結膜切開部位,水晶体再建術の既往,緑内障の病型についてはc2検定を,脈絡膜.離消失後の緑内障点眼治療薬の数についてはMann-Whitney’sUtestを用いた.脈絡膜.離消失後眼圧について,術前,脈絡膜.離出現時,脈絡膜.離消失時,脈絡膜.離消失後1カ月,2カ月,3カ月,6カ月の平均眼圧をそれぞれ多重比較した(Bonferroni/Dunn).危険率5%以下を有意水準とした.4.術式手術は,複数の術者によって行われた.線維柱帯切除術の術式は,結膜弁(輪部基底あるいは円蓋部基底)を作製し,結膜下組織を.離した.つぎに四角形の強膜半層フラップを作製し,結膜下と強膜半層フラップ下にMMCを塗布(0.04%,3分間)した後,生理食塩水250mlで洗浄した.線維柱帯を含む強角膜片を切除して,周辺虹彩切除を行った.強膜フラップを10-0ナイロン糸で5糸縫合した後,結膜を縫合して手術を終了した.II結果線維柱帯切除術後3週間以内に脈絡膜.離をきたした症例は12例12眼(9.4%)であり,脈絡膜.離非発症眼は110例116眼であった.脈絡膜.離消失後6カ月以上経過観察できたのは101例106眼(脈絡膜.離発症眼12眼と脈絡膜.離非発症眼94眼)であった.脈絡膜.離発症眼12例12眼と脈絡膜.離非発症眼110例116眼の患者背景を表1に示す.平均年齢,性別,術眼,眼圧下降薬,術前平均眼圧は脈絡膜.離発症眼と脈絡膜.離非発症眼との間で有意差はなかった.脈絡膜.離発症眼では輪部基底結膜切開は4眼,円蓋部基底結膜切開は8眼で,脈絡膜.離非発症眼では輪部基底結膜は42眼,円蓋部基底結膜切開は74眼であった.結膜切開の方法の違いによって脈絡膜.離の発症頻度に有意差はなかった.緑内障の病型では,続発緑内障で脈絡膜.離発症の割合が高かった(13.0%).しかし,統計学的には緑内障病型によって脈絡膜.離発症に差はなかった(p値=0.56).水晶体再建術既往眼で非既往眼よりも有意に多く(p値=0.037)脈絡膜.離が発症していた.脈絡膜.離発症直前と脈絡膜.離発症時の平均眼圧は,それぞれ4.7±2.3mmHgと4.5±2.3mmHg(図1)で,全例9mmHg以下であった.低眼圧の原因は,術後の過剰濾過(9表1患者背景非脈絡膜.離眼(110例116眼)脈絡膜.離眼(12例12眼)p値年齢(歳)66.4±15.569.9±16.30.42**性別0.22*男性67例(60.9%)5例(41.7%)女性43例(39.1%)7例(58.3%)術眼0.45*右眼56眼(48.3%)5眼(41.7%)左眼60眼(51.7%)7眼(58.3%)平均眼圧(mmHg)27.4±9.629.6±10.30.45**緑内障病型別0.56*原発開放隅角緑内障36眼(31.0%)1眼(8.3%)原発閉塞隅角緑内障10眼(8.6%)1眼(8.3%)発達緑内障10眼(8.6%)1眼(8.3%)続発緑内障60眼(51.7%)9眼(75.0%)水晶体再建術既往0.037*なし87眼(75.0%)5眼(41.7%)あり29眼(25.0%)7眼(58.3%)結膜切開部位0.56*輪部基底切開42眼(36.2%)4眼(33.3%)円蓋部基底切開74眼(63.8%)8眼(66.7%)*:c2検定,**:Studentのt検定.35302520151050術前CD発症時CD消失時1カ月後2カ月後3カ月後6カ月後眼圧(mmHg)******図1脈絡膜.離眼の眼圧の経過脈絡膜.離発症時眼圧は,4.5±2.3mmHgである.また脈絡膜.離発症眼の術6カ月後平均眼圧(14.9±5.7mmHg)は,術前平均眼圧(29.6±10.3mmHg)に比べて有意に低下している.:脈絡膜.離発症眼,:脈絡膜.離非発症眼.*:p<0.01(Bonferroni/Dunn法).(101)あたらしい眼科Vol.27,No.12,20101733眼)と濾過胞からの房水漏出(3眼)で,過剰濾過ではレーザー切糸後に起こったものが3眼あった(表2).過剰濾過によるものでは,ほぼ全例(8眼/9眼)で一時的に浅前房がみられたが,脈絡膜.離の軽快とともに浅前房は改善した.脈絡膜.離に対し表3に示す処置を行い,全例23日以内に脈絡膜.離は消失した.全例アトロピン点眼を行っており,脈絡膜.離消失までの平均日数は9.2±5.7日(4~23日)であった.このうちアトロピン点眼のみを行った眼や,さらに圧迫眼帯や副腎皮質ステロイド薬の内服を併用したが外科的処置を行わなかった眼は12眼中9眼(75%)で,脈絡膜.離消失までの期間が外科的処置を行った眼に対して比較的長かった.濾過胞周辺の結膜癒着による房水漏出に対して,ニードリングと同時に結膜縫合を行った.脈絡膜.離発症眼の6カ月間の眼圧の経過を図1に示す.術前の平均眼圧(29.6±10.3mmHg)に比較して,脈絡膜.離消失6カ月後の平均眼圧(14.9±5.7mmHg)は有意に低かった.また,脈絡膜.離消失6カ月後の眼圧は,脈絡膜.離発症眼では14.9±5.7mmHgであり,脈絡膜.離非発症眼13.6±6.0mmHgに比べてやや高値であったが,統計学的に有意差はなかった(p値=0.76)(表4).術6カ月後の緑内障点眼薬数に関しても,両群間に有意差はなかった(p値=0.37)(表4).III考按緑内障手術後の脈絡膜.離発症と患者背景との関係について,Berkeら6)は,慢性かつ再発性の術後脈絡膜.離は,高齢,高血圧,動脈硬化性心疾患,高度近視,房水産生抑制薬の使用や眼内炎症,全層性濾過手術の既往を有する患者で多くみられたと報告している.Altanら7)は,年齢,性別,高血圧,糖尿病,術前の眼圧,術前の緑内障点眼薬の数,MMC併用の有無において脈絡膜.離発症に有意な差はなかったが,視神経乳頭の陥凹が大きい眼,術前視力不良眼,落屑緑内障眼において統計学的に脈絡膜.離が多くみられたと報告している.落屑緑内障眼で脈絡膜.離が多かった理由として,血液房水関門の破綻による術後炎症の悪化をあげている.今回の検討では,年齢,性別,術眼(左右),術前平均眼圧,緑内障病型,結膜切開部位による違いで,脈絡膜.離の発症に差はなかったが,水晶体再建術既往眼で非既往眼に比較して脈絡膜.離が有意に多かった.水晶体再建術既往眼で脈絡膜.離が多い理由は不明であるが,水晶体再建術時にZinn小帯を通じて毛様体に外力が及び,それが脈絡膜上腔の接着などに影響して線維柱帯切除術後に脈絡膜.離発症を起こしやすくした可能性が推測される.線維柱帯切除術後の脈絡膜.離発症には,過剰濾過や房水漏出などによる術後低眼圧あるいは眼内炎症が関与すると考えられている1~5).眼内炎症や毛様体.離があると房水産生機能が低下し低眼圧になることで,脈絡膜上腔ヘの水分の滲表2脈絡膜.離を起こした低眼圧の発症要因①過剰濾過(線維柱帯切除術後(レーザー切糸後9眼6眼)3眼)②房水漏出3眼表3脈絡膜.離に対する処置処置の組み合わせ眼CD消失までの日数①アトロピン3眼11.3日②アトロピン+圧迫眼帯3眼11.6日③アトロピン+ステロイド内服2眼6.5日④アトロピン+圧迫眼帯+副腎皮質ステロイド内服1眼10日⑤アトロピン+圧迫眼帯+濾過胞圧迫縫合1眼4日⑥アトロピン+圧迫眼帯+自己血結膜下注射1眼7日⑦アトロピン+結膜縫合+ニードリング1眼7日CD:脈絡膜.離.表4術6カ月後の平均眼圧と緑内障点眼数脈絡膜.離非発症眼(94眼)脈絡膜.離発症眼(12眼)p値眼圧(眼圧±SDmmHg)13.6±6.0mmHg14.9±5.7mmHg0.76*緑内障点眼薬数0.37**0剤58眼6眼1剤17眼2眼2剤13眼3眼3剤5眼1眼4剤1眼0眼*Studentのt検定,**Mann-Whitney’sUtest.1734あたらしい眼科Vol.27,No.12,2010(102)出が促進される.炎症でも脈絡膜上腔への蛋白質の蓄積が増えて,脈絡膜上腔への水分滲出を促進し,結果として脈絡膜.離の発生が助長される4).今回の症例において,脈絡膜.離発症時の平均眼圧は4.5±2.3mmHg,脈絡膜.離発症直前の平均眼圧は4.7±2.4mmHgであり,脈絡膜.離発症前後の平均眼圧はともに低眼圧であった.このことから,脈絡膜.離発症の原因の一つに低眼圧が関与していると考えられる.大黒ら4)は,線維柱帯切除後に重篤な脈絡膜.離をきたした続発緑内障の2症例を報告し,脈絡膜.離発症の原因の一つに,術後炎症で促される毛様体機能低下による低眼圧をあげている.ぶどう膜炎による続発緑内障眼に関して,Jasonら8)は,線維柱帯切除術を行ったぶどう膜炎眼と非ぶどう膜炎眼とで術後の低眼圧,脈絡膜出血,眼内炎の発症率に有意差はなかったと報告している.Kaburakiら9)も,線維柱帯切除術を行ったぶどう膜炎眼(53眼)と原発開放隅角緑内障眼(80眼)において,長期の術後低眼圧と低眼圧黄斑症はぶどう膜炎眼に多くみられたが,脈絡膜.離発症率に関して差はなかったとしている.ぶどう膜炎眼において長期の低眼圧や低眼圧黄斑症が多くみられた理由として,術後炎症による房水産生機能低下をあげている.今回,緑内障の病型(表1)では,脈絡膜.離眼において続発緑内障が12眼中9眼で比較的多かったが,非.離眼との間で統計学的有意差はなかった.続発緑内障眼を含め脈絡膜上腔ドレナージを必要とする重篤な脈絡膜.離はなかった.Shiratoら10)は線維柱帯切除術後の脈絡膜.離の大部分(40眼/41眼)は,薬物治療(副腎皮質ステロイド薬内服など)や圧迫眼帯などの保存的加療で3週間以内に消失すると報告している.今回の検討では,薬物治療(副腎皮質ステロイド薬内服点眼,アトロピン点眼)や圧迫眼帯で脈絡膜.離が消失したものが12眼中9眼(75%)で,過去の報告と同様に保存的加療が多くの症例に有効であった.今回過剰濾過に対する外科的処置として自己血結膜下注射(1眼)と濾過胞圧迫縫合(1眼)を行い,短期間に眼圧上昇し脈絡膜.離は消失した.過去の報告においても遷延する過剰濾過による低眼圧に対して,自己血結膜下注射や濾過胞圧迫縫合は短期間に眼圧上昇させ脈絡膜.離を改善する有効な外科的手段と報告されている12,13).線維柱帯切除後の脈絡膜.離は一過性であり,脈絡膜.離の改善は眼圧の正常化と炎症の沈静化により得られると報告されている14).今回の検討においても脈絡膜.離消失までの期間(図2)は平均9.8日(最短4日,最長23日)と比較的短期間であり,全例眼圧が上昇するとともに,脈絡膜.離は消失した.脈絡膜.離発症眼の術6カ月後の眼圧は術前に比べ有意に低下していた(図1).術6カ月後の眼圧と緑内障点眼薬数に関しても,脈絡膜.離発症眼(12眼)と脈絡膜.離未発症眼(94眼)とで有意差はなかった.このことから,脈絡膜.離の発症は,術6カ月の時点において線維柱帯切除術の眼圧下降効果に影響はないと考えられる.Stewartら15)は術後3カ月以内に生じた脈絡膜.離発症眼18眼の臨床経過を検討し,脈絡膜.離非発症眼18眼と比較し,1年後の平均眼圧および緑内障点眼数において,両群間で統計学的な有意な差はなかったと報告しており,今回の結果と同様である.今回の検討から,線維柱帯切除術後早期に発症した脈絡膜.離は,術後6カ月において線維柱帯切除術の眼圧下降効果に影響しないと考えられる.文献1)PedersonJE,GaasterlandDE,MacLellanHM:Experimentalciliochoroidaldetachment:Effectonintraocularpressureandaqueoushumorflow.ArchOphthalmol97:536-541,19792)BrubakerRF,PedersonJE:Ciliochoroidaldetachment.SurvOphthalmol27:281-289,19833)CapperSA,LeopoldIH:Mechanismofserouschoroidaldetachment:Areviewandexperimentalstudy.ArchOphthalmol55:101-113,19564)大黒幾代,大黒浩,中澤満ほか:緑内障濾過手術後に重篤な脈絡膜.離を来した続発緑内障の2症例.眼紀55:575-578,20045)VladislavP:Earlychoroidaldetachmentaftertrabeculectomy.ActaOphthalmolScand76:361-371,19986)BerkeSJ,BellowsR,ShingletonBJetal:Chronicandrecurrentchoroidaldetachmentafterglaucomafilteringsurgery.Ophthalmology94:154-162,19877)AltanC,OzturkerC,BayraktarSetal:Post-trabeculectomychoroidaldetachment:notanadverseprognosticsignforeithervisualacuityorsurgicalsuccess.EurJOphthalmol18:771-777,20088)JasonN,LarissaDD,TheodoreRetal:OutcomeoftrabeculectomywithintraoperativemitomycinCforuveiticglaucoma.CanJOphthalmol42:89-94,20079)KaburakiT,SiratoS,AraieMetal:InitialtrabeculectomywithmitomycinCineyeswithuveiticglaucomawith76543210~4日5~8日9~12日13~16日17~20日21日~眼数脈絡膜.離消失までの日数図2脈絡膜.離消失までの日数脈絡膜.離消失までの平均日数は,9.2±5.7日である.(103)あたらしい眼科Vol.27,No.12,20101735inactiveuveitis.Eye23:1509-1517,200910)ShiratoS,KitazawaY,MishimaS:Acriticalanalysisofthetrabeculectomyresultsbyaprospectivefollow-updesign.JpnJOphthalmol26:468-480,198211)KuWC,LinYH,ChuangLHetal:Choroidaldetachmentafterfilteringsurgery.ChangGungMedJ28:151-158,200512)OkadaK,TsukamotoH,MishimaHetal:AutologousbloodinjectionformarkedoverfiltrationearlyaftertrabeculectomywithmitomycinC.ActaOphthalmolScand79:305-308,200113)HaynesWL,AlwardWL:Combinationofautologousbloodinjectionandblebcompressionsuturestotreathypotonymaculopathy.JGlaucoma8:384-387,199914)ObuchowskaI,MariakZ:Choroidaldetachment-pathogenesis,etiologyandclinicalfeatures.KlinOczna107:529-532,200515)StewartWC,CrinkleyCM:Influenceofseroussuprachoroidaldetachmentsontheresultsoftrabeculectomysurgery.ActaOphthalmolScand72:309-314,1994***