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円錐角膜眼に対するミニスクレラルレンズ処方の有効性の検討

2022年10月31日 月曜日

《原著》あたらしい眼科39(10):1399.1402,2022c円錐角膜眼に対するミニスクレラルレンズ処方の有効性の検討荻瑳彩*1西田知也*1片岡嵩博*1片岡麻由香*1磯谷尚輝*1小島隆司*1,2吉田陽子*1中村友昭*1*1名古屋アイクリニック*2慶應義塾大学医学部眼科学教室CEvaluationoftheClinicalOutcomesofMini-ScleralLensWearinEyeswithKeratoconusSayaOgi1),TomoyaNishida1),TakahiroKataoka1),MayukaKataoka1),NaokiIsogai1),TakashiKojima1,2)C,YokoYoshida1)andTomoakiNakamura1)1)NagoyaEyeClinic,2)DepartmentofOphthalmology,KeioUniversitySchoolofMedicineC目的:円錐角膜眼に処方したミニスクレラルレンズの有効性の検討.方法:対象は円錐角膜眼に強膜レンズであるミニスクレラルレンズ(MSL)を処方したC23例C30眼.処方に至った経緯と処方成功率(処方後C3カ月以上装用と定義)を検討した.次に眼鏡とCMSL矯正視力を比較した.さらにC23例中のハードコンタクトレンズ(HCL)装用者C10例C13眼のCHCLとCMSLの矯正視力(logMAR)を比較した.結果:MSL処方経緯はCHCL装用困難がもっとも多く(63%),処方成功率はC93%であった.MSL矯正視力(0.01C±0.15)は眼鏡矯正視力(0.7C±0.53)より有意に良好であった(p<0.0001).HCLとCMSLの平均矯正視力はC0.02C±0.16,0.02C±0.15であり有意差はなかった(p=0.9721).結論:HCL装用困難な円錐角膜眼に対してCMSLは良好な矯正視力を得ることが可能で,有用な屈折矯正方法と思われる.CPurpose:Toevaluatetheclinicaloutcomesofmini-sclerallens(MSL)wearineyeswithkeratoconus.Meth-ods:ThisCstudyCinvolvedC30CeyesCofC23CkeratoconusCpatientsC.ttedCwithCanCMSL.CCorrectedCvisualacuity(VA)CwascomparedbetweenMSLwearandspectacleuse.Foreyes(n=13)wearingarigidgaspermeablecontactlens(RGP-CL)C,CcorrectedCVACwasCcomparedCbetweenCRGP-CLCuseCandCMSLCuse.CDataConCpatientCbackgroundCandCMSL-wearsuccess-rate(de.nedas3monthsofMSLwearwithoutcomplications)wasanalyzed.Results:AmongthereasonsforMSLprescription,hardCL-weardiscomfortwashighest(63%)C,andtheMSLsuccess-ratewas93%.MeancorrectedVA(logMAR)wassigni.cantlybetterintheMSL-useeyes(logMAR,0.01±0.15)thaninthespectacle-useeyes(0.7C±0.53)(p<0.0001)C.Nosigni.cantdi.erenceinmeancorrectedVAwasfoundbetweentheRGP-CL-useeyes(0.02C±0.16)andCMSL-useeyes(0.02C±0.15)(p=0.9721)C.CConclusion:ForCkeratoconusCeyesCwithRGP-CLintolerance,MSLusecanprovidegoodcorrectedVAandbeausefulmethodforrefractivecorrec-tion.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)C39(10):1399.1402,C2022〕Keywords:強膜レンズ,ミニスクレラルレンズ,円錐角膜.sclerallens,mini-sclerallens,keratoconus.はじめに円錐角膜(keratoconus:KC)は非炎症性の角膜脆弱性疾患であり,進行性の角膜菲薄化と角膜不正乱視を特徴とする.KCによる視力低下が進むと眼鏡矯正が困難となる場合が多く,その場合の矯正方法はハードコンタクトレンズ(hardcontactlens:HCL)が第一選択となる.しかしCHCLは屈折矯正効果は高いが,異物感や痛みなどを感じやすいというデメリットもある.KCの重症度が上がり角膜の突出や不正乱視が強くなると,異物感や痛みを強く感じやすく,さらにCHCLのフィッティング不良を生じることも多い.場合によってはCHCL装用困難となる場合も少なくない.強膜レンズはCHCLと比較して大きなレンズ径が特徴であり,強膜部分で支持するコンタクトレンズである.内部を人工涙液で満たし,レンズ内面までを架空角膜と想定することで,さまざまな不正角膜に対応できる矯正方法である1.6)(図1).さらに兎眼や重度のドライアイなどの眼表面障害の治療にも用いられる1,7.11).装用感の面ではCHCLと異なり,敏感な角膜にレンズが触れないため異物感や痛みを感じにくい.〔別刷請求先〕荻瑳彩:〒456-0003愛知県名古屋市熱田区波寄町C24-14COLLECTMARK金山C2F名古屋アイクリニックReprintrequests:SaayaOgi,NagoyaEyeClinic,COLLECTMARKKanayama2F,24-14Namiyose-cho,Atsuta-ku,Nagoya,Aichi456-0003,JAPANCレンズ(屈折率:1.442)図1ミニスクレラルレンズ装用時のレンズ,角膜および涙液の関係涙液層と角膜は屈折率が近いため,不正のある角膜が涙液で満たされることで,涙液層がレンズと接する面が仮想角膜表面と考えることが可能である.この効果によってミニスクレラルレンズの不正乱視が矯正される.強膜レンズをCKCに処方した場合は,異物感が少なく装用感がよいと報告されている12).不正乱視の矯正効果もあるため,KCやその他の角膜病変の不正乱視を合併する患者にとって有用な矯正方法であるとの報告がある12,13).さらに,膜レンズを処方することで角膜移植を行わなくても過ごせる患者がある程度存在するという報告もあり,強膜レンズの有用性は高いと考えられる14).強膜レンズは大きさによってミニスクレラルレンズ(minisclerallens:MSL)とフルスクレラルレンズ(fullsclerallens:FSL)に分類され,FSLのCPros-theticCReplacementCofCtheCOcularCSurfaceCEcosystem(PROSE)については小島らがCKC眼に有効であると報告している.しかし,日本のCMSLの既報では,不正乱視眼への安定した矯正効果があることが報告されている15)が,少数例の報告でまとまった報告は筆者らの知る限りない.今回筆者らはCKC患者に処方したCMSL装用者の矯正視力および処方経緯,処方成功率を後方視的に検討した.CI対象および方法対象はC2018年C3月.2020年C7月に名古屋アイクリニックのCKC外来を受診し,角膜専門医にCKCと診断され,MSLのCi-sight(GPSpecialist社)を処方し,3カ月以上経過観察が可能であった症例C23例C30眼(男性C22名,女性C1名,平均年齢C34.1C±11.2歳)である.平均角膜屈折力C55.80C±8.55D,平均角膜乱視C4.61C±2.72D.KCの重症度はCStage1がC5眼,Stage2がC11眼,Stage3がC2眼,Stage4がC12眼である(表1).i-sightのベースカーブ規格はC10段階(No.1.10)あり,円錐角膜の重症度に基づきメーカー推奨に応じてCStage1ならCNo.4もしくは5,Stage2はCNo.3もしくは4,Stage3はNo.2もしくはC3,Stage4はCNo.1もしくはC2を選択した.レンズ後面と角膜前面の距離がC400Cμm程度のレンズを最終決定とした.度数はトライアルレンズにてベースカーブ決定表1患者背景項目結果症例数23例30眼年齢C34.2±11.1歳性別男性C22名女性C1名平均角膜屈折力C55.57±8.50D平均角膜乱視C4.60±2.67D円錐角膜重症度Stage15眼Stage21C1眼Stage32眼Stage41C2眼後にオーバーレフを測定し,レフの値を参考に度数決定を行った.検討方法は,①眼鏡矯正視力とCMCL矯正視力を比較した.②CMSLを処方したC23例中,HCL装用者でありCHCL矯正視力が測定可能であったC10例C13眼において,HCL矯正視力とCMSL矯正視力を比較した.MSL視力は処方直後の視力を使用した.③CMSL処方に至った経緯を検討した.④使用後約C3カ月時点でのアンケート結果を検討.アンケート内容はCMSL装用時の乾燥感,痛み,異物感についてCVisualCanalogscaleを行い,0がなし,10が耐えられないほどひどいとしてC10段階評価をし,さらに満足度について大変満足,満足,どちらでもない,やや不満,不満のC5段階で評価した.⑤C3カ月以上問題なく装用できる状態を処方成功と定義し,処方成功率を求めた.なお,統計学的解析はCWilcoxon検定を用い有意水準を5%未満とした.i-sightは厚生労働省未承認のコンタクトレンズであるため,患者に起こりうる危険性を含め十分にインフォームド・コンセントを行った後に処方した.今回の研究は院内倫理委員会の承認後に調査を行った.臨床研究法を遵守し,世界医師会ヘルシンキ宣言(1964年C6月)に則り行われた.後ろ向き研究のため,同意書に代わってオプトアウト法が院内倫理委員会に承認された.CII結果患者背景は,アレルギー性結膜炎C6例,アトピー性皮膚炎5例,喘息C4例,春季カタルC3例であった.手術歴は角膜内リングがC1例であった.処方したCMSL(i-sight)の規格は平均度数.8.33±3.99D,レンズナンバーはCNo.1が5眼,No.2が5眼,No.3が9眼,No.4が8眼,No.5が1眼,No.6が2眼,サイズはすべてC16.4Cmmであった.また,11例(37%)が初回CMSL処方後に度数などの規格を変更した.眼鏡矯正視力(logMAR)0.67C±0.53(小数視力C0.4),MSL矯正視力C0.01C±0.15(1.0)であり,MSL矯正視力が有意に良好であった(p<0.0001)(図2a).HCL装用者であったC10例C13眼のCHCL矯正視力はC0.02C±0.16(1.0),MCL矯正視力はC0.02C±0.15(1.0)であり,有意差は認めなかった(p=0.9721)(図2b).HCL矯正視力と比較したCMCL矯正視力の視力変化は,1段階向上がC1眼,2段階向上がC4眼,変化なしがC3眼,1段階低下がC4眼,2段階低下がC1眼であった.MCL処方に至った経緯はC63%(19眼)がCHCL装用困難,27%(8眼)が別の快適なレンズを試したい,3%(1眼)がスポーツ時にはずれにくいコンタクトレンズを希望するため,その他がC7%(2眼)であった.HCL装用困難の理由としては,53%(10眼)が装用中の痛み,16%(3眼)がフィッティング不良,11%(2眼)が乾燥感,11%(2眼)がはずれやすい,5%(1眼)が異物感,5%(1眼)が視力不良という内訳であった.アンケートの結果は,19例が過去にCHCL,2例がソフトコンタクトレンズ(SCL),1例がCFSLを使用していた.アンケート内容のうちのCMSL装用時の乾燥感,痛み,異物感についてCVisualCanalogscaleの結果は,乾燥感の平均点数はC1.5点,痛みは平均C0.7点,異物感は平均C0.8点であった.MCLの満足度は,大変満足C4例,満足C16例,どちらでもないC2例,未回答C1例であった.処方成功率はC93%であり,角膜障害や角膜感染を引き起こした症例はなかった.CIII考按今回の結果では,眼鏡矯正視力よりCMSL矯正視力のほうが優れていた.レンズと角膜の間の涙液レンズによって不正乱視が矯正され,MSL矯正視力が良好になったと考えられる.HCLとCMSLの矯正視力には有意差はなかったが,logMAR視力評価でC1段階向上がC1眼,2段階向上がC4眼,変化なしがC3眼,1段階低下がC4眼,2段階低下がC1眼と個人差を認めた.この視機能の結果はCKCに対してCPROSEを処方した既報と同等と思われた12).MSLで矯正視力がCHCLより改善した症例は,HCLのフィッティング不良が改善された症例であった.HCLはレンズ面で角膜頂点を押さえることで角膜不正乱視が改善され,よって視力が向上するという特徴をもつが,MSLにはその特性がない.角膜を変形させる特性がない分,HCLよりも視機能は劣る場合があると考えられる12).MSL矯正視力がCHCL矯正視力よりも低下した症例の原因でもあると考えられる.今後多数例でどのようなケースでCHCL視力より低下するのかの検討が必要である.強膜レンズの問題点として,過去の報告では強度の角膜不正乱視による矯正視力不良,費用の問題が指摘されている5,12).今回の検討の対象となったCKC患者の重症度はCStage3がC2眼,Stage4がC12眼であり,危惧されていた重症例の角膜不正乱視に対しての処方にも成功した.a2.01.51.00.50.0-0.5b0.20.0-0.2logMARlogMARHCL矯正MSL矯正図2眼鏡矯正視力とミニスクレラルレンズ矯正視力の比較および,ハードコンタクトレンズ矯正視力とミニスクレラルレンズ矯正視力の比較ミニスクレラルレンズ矯正視力は眼鏡矯正視力より有意に良好であった(Ca).ハードコンタクトレンズ矯正視力とミニスクレラルレンズ矯正視力とでは有意差はなかった(b).***:p<0.0001ns:有意差なし.アンケート結果では,乾燥感の平均点数はC1.5点,痛みは平均C0.7点,異物感は平均C0.8点であり,乾燥感や異物感,痛みもほぼ認めなかった.処方成功率も高く,満足と回答した症例はC23例中C20例であった.HCL装用時に問題となるフィッティング不良やドライアイ,痛み,はずれやすいなどの問題もCMSLの場合はほぼ取り除かれるため,処方成功率も満足度も高いと考えられる.MSL装用中の大きな合併症はなく,安全に処方が可能であることも示唆された.乾燥感の平均点のみ他の項目よりも点数が高かったのは,涙液が角膜面を覆っているため,眼表面から感じるドライアイについては改善が見込めるが,MSLは眼瞼との接触面積も大きく,瞼結膜との摩擦でドライアイ症状を呈しているからと思われた.しかし,乾燥感のスコアはC1.5と低く,問題となることは少ないと考えられる.今回,HCLを使用していたときの装用感についてはアンケートを行っていないため比較できないが,今後CHCLからCMSLへ変更したときに症状がどのように変化するか調査が必要である.小島らの報告にあるように,強膜レンズの欠点としてレンズ装用時に起こる霧視があげられる12).分泌物が多い患者では,レンズと角膜の間の涙液層にデブリスが貯留し霧視を起こす.装用時間が長いほど起こりやすい.とくにアレルギー性疾患を有する患者はこの症状が起こりやすいといわれており12),その場合はC1日に数回ほどCMSLをはずして装用し直す必要がある.HCL処方も同様であるが,MSL処方においてもアレルギー性結膜炎のコントロールが重要となる.点眼薬などで治療を続けながらの装用が必要である.今回の研究の限界としては,研究の対象者はCMSLを処方した患者のみを検討した点である.実際にはCMSLを試すのみで処方に至らないケースも多く存在する.重症のCKCでは形状によってはCMSL矯正視力が期待よりも向上せず,処方に至らない場合もあるため,見きわめが重要である.今後は前向き研究で,試すのみで処方に至らなかった症例も含めて検討をすることで,どのような患者にCMCLが適するのか明確になると思われる.今回の検討でCMSLはCKC眼に対して良好な装用感と矯正視力を得ることが可能で,とくにCHCL装用困難なCKC眼に対して有用な屈折矯正方法であることが示唆された.謝辞:本論文執筆にあたり,英訳のご協力をいただいた鈴木奈央様に深謝いたします.文献1)JacobsCDS,CRosenthalP:BostonCscleralClensCprostheticCdeviceCforCtreatmentCofCsevereCdryCeyeCinCchronicCgraft-versus-hostdisease.CorneaC26:1195-1199,C20072)RosenthalP,CotterJM,BaumJ:TreatmentofpersistentcornealCepithelialCdefectCwithCextendedCwearCofCaC.uid-ventilatedCgas-permeableCscleralCcontactClens.CAmCJCOph-thalmolC130:33-41,C20003)SegaICO,CBarkanaCY,CHourovitzCDCetal:ScleralCcontactClensesCmayChelpCwhereCotherCmodalitiesCfail.CCorneaC22:C308-310,C2003C4)HeurCM,CBachCD,CTheophanousCCCetal:ProstheticCreplacementCofCtheCocularCsurfaceCecosystemCscleralClensCtherapyforpatientswithocularsymptomsofchronicSte-vens-JohnsonCsyndrome.CAmCJCOphthalmolC158:49-54,C20145)SchornackCMM,CPateISV:ScleralClensesCinCtheCmanage-mentofkeratoconus.EyeContactLensC36:39-44,C20106)吉野健一:円錐角膜や強度不正乱視に対する強膜レンズ.あたらしい眼科33:50-60,C20107)WeynsM,KoppenC,TassignonMJ:Scleralcontactlens-esCasCanCalternativeCtoCtarsorrhaphyCforCtheClong-termCmanagementCofCcombinedCexposureCandCneurotrophicCkeratopathy.CorneaC32:359-361,C20138)PortelinhaCJ,CPassarinhoCMP,CCostaJM:Neuro-ophthal-mologicalapproachtofacialnervepalsy.SaudiJOphthal-molC29:39-47,C20159)ChahalCJS,CHeurCM,CChiuGB:ProstheticCreplacementCofCtheCocularCsurfaceCecosystemCscleralClensCtherapyCforCexposureCkeratopathy.CEyeCContactCLensC43:240-244,C201710)TakahideCK,CParkerCPM,CWuCMCetal:UseCofC.uid-ventilated,Cgas-permeableCscleralClensCforCmanagementCofCsevereCkeratoconjunctivitisCsiccaCsecondaryCtoCchronicCgraft-versus-hostCdisease.CBiolCBloodCMarrowCTransplantC13:1016-1021,C200711)YeP,SunA,WeissmanBA:Roleofmini-scleralgas-perC-meableClensesCinCtheCtreatmentCofCcornealCdisorders.CEyeCContactLensC33:111-113,C200712)小島隆司,片岡嵩博,磯谷尚輝ほか:円錐角膜に対して強膜レンズCProstheticCReplacementCofCtheCOcularCSurfaceCEcosystem(PROSE)を処方した症例の検討.日コレ誌C59:128-132,C201713)OttenCHM,CvanCderCLindenCBJJJ,CVisserES:ClinicalCper-formanceCofCaCnewCbitangentialCmini-scleralClens.COptomCVisSciC95:515-522,C201814)KoppenCC,CKrepsCEO,CAnthonissenCLCetCalCScleralClensesCreducetheneedforcornealtransplantsinseverekerato-conus.AmJOphthalmolC185:43-47,C201815)松原正男,武田桜子:KCなどの患者におけるミニスクレラルレンズ処方の検討.日コレ誌53:267-273,C2011***