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トラニラスト微粒子懸濁液を用いた硝子体可視化

2009年2月28日 土曜日

———————————————————————-Page1(125)2630910-1810/09/\100/頁/JCLSあたらしい眼科26(2):263267,2009cはじめにPeymanら1)が市販トリアムシノロン懸濁液による硝子体の可視化を報告して以来,市販トリアムシノロン懸濁液による硝子体の可視化を利用した多数の報告がされている.この方法により硝子体を容易に可視化できるようになり,従来よりはるかに多くの硝子体を切除することが可能となった2).しかし,市販トリアムシノロン懸濁液は副腎皮質ステロイド薬であるがゆえに,その副作用として,眼科領域では白内障,緑内障が問題となる3).そこで筆者らはラット斜視モデルの瘢痕抑制として開発したヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液が硝子体可視化に使用できるか4),さらにコンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液も作製し比較検討したので報告する.I対象および方法1.トラニラスト超微粒子懸濁液の調整と市販トリアムシノロン懸濁液の比較生理食塩水(大塚製薬)にヒアルロン酸ナトリウム(和光純薬)を溶解し0.5%ヒアルロン酸ナトリウム溶液調製後にトラニラスト(キッセイ薬品工業)(平均粒子径34.0μm)を混合し0.4%トラニラスト懸濁液を作製した.つぎに,生理食塩水(大塚製薬)にコンドロイチン硫酸ナトリウム(和光純薬)を溶解し1%コンドロイチン硫酸ナトリウム溶液調製後にトラニラスト(キッセイ薬品工業)を混合し0.4%トラニラスト懸濁液を作製した.これらの2種類の懸濁液を米国のマイクロフルイディックス社が開発したマイクロフルイダイザーRにてトラニラスト超微粒子懸濁液を調製した.調製〔別刷請求先〕岡本紀夫:〒663-8501西宮市武庫川町1-1兵庫医科大学眼科学教室Reprintrequests:NorioOkamoto,M.D.,DepartmentofOphthalmology,HyogoCollegeofMedicine,1-1Mukogawa-cho,Nishinomiya-city,Hyogo663-8501,JAPANトラニラスト微粒子懸濁液を用いた硝子体可視化岡本紀夫*1伊藤吉將*2大野新一郎*1張野正誉*3長井紀章*2三村治*1*1兵庫医科大学眼科学教室*2近畿大学薬学部製剤学研究室*3淀川キリスト教病院眼科VitreousBodyVisualizationUsingFineParticleChemicalAgentofTranilastNorioOkamoto1),YoshimasaIto2),ShinichirouOono1),SeiyoHarino3),NoriakiNagai2)andOsamuMimura1)1)DepartmentofOphthalmology,HyogoCollegeofMedicine,2)LaboratoryofAdvancedDesignforPharmaceuticals,SchoolofPharmacy,KindaiUniversity,3)DepartmentofOphthalmology,YodogawaChristianHospital抗アレルギー薬の一つであるトラニラストの局所使用が可能な製剤の調製を試みた.調製法として強力な剪断力,衝撃力およびキャビテーション力を有する衝撃型乳化粉砕装置マイクロフルイダイザーRを用いて天然高分子であるヒアルロン酸ナトリウムを分散媒としてトラニラストの微粒子化懸濁液とコンドロイチン硫酸ナトリウムを分散媒としてトラニラストの微粒子化懸濁液を作製した.この2種類の分散剤を用いたトラニラスト微粒子化懸濁液を豚眼の硝子体に塗布したところ,2種類のトラニラスト微粒子化懸濁液ともに硝子体を可視化することができた.本剤は硝子体を可視化できることから,今後,硝子体の可視化剤として幅広く使用できる可能性が示唆された.Wepreparedadrugformulationtoenabletopicalapplicationoftheanti-allergicagenttranilast.EmployingaMicrouidizerR,animpact-typeemulsifyingcomminutiondevicewithastrongshearingforce,aswellasimpactiveandcavitativeforces,wecreatedoneparticulatesuspensionoftranilastusingnaturalmolecularsodiumhyaluronateasthedispersionmedia,andanotherparticulatesuspensionusingsodiumchondroitinsulfateasthedispersionmedia.Whenweappliedthesuspensionstothevitreousbodyofpig’seyes,bothagentsenabledobser-vationofthevitreousbody.Theresultsindicatethataformulationcontainingneparticlesoftranilastcanbewidelyusedasanagentforobservingthevitreousbody.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)26(2):263267,2009〕Keywords:トラニラスト,マイクロフルイダイザーR,微粒子.tranilast,MicrouidizerR,neparticles.———————————————————————-Page2264あたらしい眼科Vol.26,No.2,2009(126)の条件はチェンバー内の原料の流れを140Mpaの超高圧で細管内を通過させて2方向より衝突させ微粒子化を行った.対照製剤として市販トリアムシノロン懸濁液(ブリストルマイヤーズ)を用いた.つぎに,市販トリアムシノロン懸濁液と今回作製したトラニラスト超微粒子懸濁液の粒子径を測定した.Nikkiso社製マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300EXで粒子径を測定した.結果は,計算によって求められた仮想の個数分布から求められた平均径(meannumberdiameter:以下MN)と標準偏差(standarddeviation:以下±SD)で表した.ただし,ここで求められた標準偏差は,測定した粒度分布の分布幅の目安となるもので,統計学上の標準偏差(統計的誤差)を意味するものではない.2.硝子体の可視化白色家兎の眼球から硝子体を摘出しシャーレに入れトラニラスト超微粒子懸濁液を塗布し,生理食塩水で洗浄し薬剤添加前後の硝子体の視認性を目視にて比較した.さらに豚眼を用いて硝子体手術を行い,顕微鏡下で硝子体の可視化を確認した.3.毒性試験白色家兎3匹の6眼に対し,生理食塩水,コンドロイチン硫酸ナトリウム含有のトラニラスト超微粒子懸濁液,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液をそれぞれ2眼ずつ硝子体腔内に0.1ml投与した.1週間後に眼球摘出を行い,組織切片を作製しヘマトキシリンエオジン染色にて比較検討した.II結果1.トラニラスト超微粒子懸濁液と市販トリアムシノロン懸濁液の比較目視下では,市販トリアムシノロン懸濁液はさらさらした溶液であったが,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液は粒子が細かく,やや粘度があった.一方のコンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液は市販トリアムシノロン懸濁液ほどではないがさらさらした溶液であった.今回調製したトラニラスト超微粒子懸濁液と市販トリアムシノロン懸濁液を1時間放置したが,コンドロイチン硫酸ナトリウム含有のトラニラスト超微粒子懸濁液は市販トリアムシノロンより沈降が遅く,シリンジ内に付着することが確認できた.ヒアルロン酸ナトリウム含有のトラニラスト超微粒子懸濁液は1時間経っても沈降物が認められず安定した懸濁状態であった4).市販トリアムシノロン懸濁液の粒子径は6.8±7.56μm,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液の粒子径は0.87±1.22μm(原末の約1/34の大きさ),コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液の粒子径は5.33±3.75μm(原末の約1/7の大きさ)であった.実際に粒子がどのような状態であるか確認するためにキーエンス社製デジタルマイクロスコープVHX-900(5,400万画素)を用いた.ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液(図1A)は市販トリアムシノロン懸濁液(図1B)に比べて分散性がよかった.2.硝子体可視化目視下で,各トラニラスト超微粒子懸濁液を白色家兎の硝子体に塗布し生理食塩水にて洗浄したところ,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液は硝子体に付着しているようには見えなかった.しかし,コンドロイチン含有トラニラスト超微粒子懸濁液は硝子体に付着していた(図2).つぎに豚眼を用いた硝子体手術で2種類のトラニラスト超微粒子懸濁液を硝子体に塗布したところ,コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト懸濁液は粒子が凝集しまだ10.00μmAB10.00μm図1デジタルマイクロスコープで撮影した写真A:ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト懸濁液の粒子.B:市販トリアムシノロンの粒子.———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.26,No.2,2009265(127)らに硝子体に付着した(図3A,B)が,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト懸濁液は最周辺部の硝子体表面にゲル状に付着し,一部は硝子体が染色されるようになっていた(図3C,D).3.毒性試験生理食塩水,コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液とも硝子体に炎症所見はなく,網膜厚や構造に異常を認めなかった(図4A,B,C).III考按トラニラストは,アレルギー性疾患の治療薬として開発され,現在ではケロイド・肥厚性瘢痕の治療にも用いられてい図2トラニラスト(コンドロイチン硫酸ナトリウム含有)が付着している(生理食塩水で洗浄後)白色家兎の硝子体ACBD3豚眼を用いた硝子体手術A:コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液を硝子体中に注入中.B:硝子体表面に粒子がまだらに付着している.C:ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液を硝子体表面に注入中.D:硝子体表面にゲル状に付着している.図4病理組織像A:生理食塩水0.1mlを硝子体腔内に投与.B:コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液0.1mlを硝子体腔内に投与.C:ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液0.1mlを硝子体腔内に投与.ABC———————————————————————-Page4266あたらしい眼科Vol.26,No.2,2009(128)る5).また,眼科領域でもアレルギー性結膜炎の治療薬として販売されているが,それ以外にもエキシマレーザー屈折矯正手術後の角膜上皮下混濁6,7)や緑内障術後の濾過胞の維持8,9)にも応用され,その有効性が報告されている.トラニラストは細胞からのインターロイキン-1,サブスタンスP,ロイコトリエンなどのケミカルメディエーターの遊離抑制作用により血管透過性を抑制する10,11)ことから黄斑浮腫の改善効果が期待されている.さらに,血管新生抑制作用も報告されている12).硝子体は無色透明組織である.硝子体手術では,この見えないものを切除する.硝子体切除が不十分であれば,残存硝子体が足場となり再増殖,再離をきたす恐れがある.そのため硝子体術者はできる限り残存がない硝子体切除を考えなければならない.近年では眼内組織を可視化するテクニックとして市販トリアムシノロン懸濁液による硝子体の可視化が報告された1,2).具体的には,市販トリアムシノロン懸濁液の白色粒子が硝子体ゲルに付着することにより硝子体が描出されるものである.この手技により周辺部まで徹底的な硝子体の郭清が可能となり,硝子体手術の効率性,安全性が飛躍的に高まった3).しかしながらトリアムシノロンは硝子体可視化という面で優れているが,その一方でトリアムシノロン懸濁液に含まれる添加物や副腎皮質ステロイド薬の合併症としての併発緑内障や白内障の発生,あるいは術後感染症が危惧される3).トリアムシノロンには添加物として防腐剤であるベンジルアルコールや,乳化剤のポリソルベート80,カルボキシメチルセルロースが含まれている(ケナコルトAR添付文書).もちろんこれらは眼内毒性を示すほど高濃度ではないが,使用にあたり低濃度であることが好ましい.近年ではベンジルアルコールを除去したトリアムシノロン懸濁液13)やステロイド薬で副作用の少ない11-デオキシコルチゾール14),または炭酸脱水阻害薬(炭酸脱水酵素阻害作用を有する化合物を含有する硝子体可視化剤.特開2007-106704)で硝子体の可視化する手技が報告されている.今回,筆者らはトリアムシノロンにない薬理作用をもち,副作用も少ないと考えられるトラニラストに注目し硝子体可視化用に開発を試みた.まず,このトラニラストをトリアムシノロンと同じ懸濁用の基剤を用いて調製し,トラニラストの懸濁を試みたがただちに凝集した.つぎにヒアルロン酸ナトリウム溶液にトラニラストを混合してみたがトラニラストが十分分散できなかった.そこで,超微粒子化することにより均一に分散できないかと考え,マイクロフルイダイザーRを用いて懸濁液の調製を試みた.マイクロフルイダイザーRは化粧品やカラーインクジェットプリンターの顔料系インクを微粒子化することに使用されている15).この器械は,撹拌および乳化装置のなかでも特に強力な剪断力,衝撃力,キャビテーション力をもっており,処理対象とする液体に超高圧でエネルギーを加えることで,均一化されたサブミクロンの粒子を生成できる.そこで,ヒアルロン酸ナトリウム溶液とコンドロイチン硫酸ナトリウム溶液のそれぞれにトラニラスト粉末を混合してキャビテーションしたところ超微粒子懸濁液となった.マイクロフルイダイザーRを用いることにより,通常の撹拌方法では不可能であった微粒子の分散性および保持性の問題をクリアーできた.井上ら13)は,ベンジルアルコールを除去したトリアムシノロン懸濁液を作製して市販トリアムシノロン懸濁液と比較し,調製トリアムシノロン懸濁液は1時間放置後もほとんど沈殿せず,市販トリアムシノロンと比較して硝子体に対しての付着が悪かったと報告している.彼らはベンジルアルコール除去による粘性低下が硝子体可視化に不向きになった原因と考えている13).しかし,筆者らが調製したヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液も,井上らの調製トリアムシノロン懸濁液と同様に1時間静置後もほとんど沈殿しなかった.しかし,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液を硝子体に塗布したところ硝子体表面にゲル状に付着し,さらに硝子体が染色されて見えた.これは,トラニラストの粒子径が1μm以下であるため硝子体線維内に入り込んだと考えた.井上らの報告と異なるのは,筆者らは含有物にヒアルロン酸ナトリウムを用いたことによる違いにより生じたと推察している.つぎにコンドロイチン硫酸ナトリウムとトラニラストを混合してキャビテーションした.その結果トラニラストの粒子径はトリアムシノロンより小さい粒子径であった.つぎに1時間静置後,コンドロイチン硫酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液は沈殿したが,ヒアルロン酸ナトリウム含有トラニラスト超微粒子懸濁液と異なりトラニラストの粒子が凝集している様子が観察された.これを硝子体に塗布したところ市販トリアムシノロン懸濁液よりも硝子体の可視化できることが確認できた.これは先ほど述べた1時間放置後の状態でシリンジ内に懸濁粒子の付着を認めることから,市販トリアムシノロン懸濁液よりも硝子体に対して付着性が高いことを裏付けているものと考えられる.つぎにデジタルマイクロスコープに各懸濁液を撹拌直後に観察したところ,トラニラスト懸濁液はトリアムシノロンより分散性が良好であった.この分散性の違いは,トラニラスト懸濁液の作製時に使用したマイクロフルタイザーRによるものである.マイクロフルイタイザーRは先ほど述べたとおり,粒子を衝突させることにより微粒子化する方法であり,これによりトラニラスト粒子の表面に含有高分子がコーティングされ,粒子同士が凝集しにくくなったと推察した.筆者らの作製した2種類のトラニラスト超微粒子懸濁液は,従来報告された可視化剤とは異なり粒子は白色ではなく淡黄色の結晶または結晶性の粉末であるので視認性にも優れ———————————————————————-Page5あたらしい眼科Vol.26,No.2,2009267(129)ていた.2種類のトラニラスト超微粒子懸濁液はいずれも同条件でマイクロフルイタイザーRを施行したにもかかわらず粒子径に差を認めた.これは今回使用した含有高分子の違いにより生じたものと推察される.これに加えて含有高分子の特性により硝子体への付着に差が生じたものと考えられた.本論文の内容は第10回ボーダレス臨床眼科研究会で発表した.現在,特許出願中である.豚眼を用いた硝子体手術にご協力頂いた日本アルコン(株)の小林正道氏,岩谷佳樹氏に深謝いたします.文献1)PeymanGA,CheemaR,ConwayMDetal:Triamcinolo-neacetonideasanaidtovisualizationofthevitreousandtheposteriorhyaloidduringparsplanavitrectomy.Retina20:554-555,20002)SakamotoT,MiyazakiM,HisatomiTetal:Triamcinolo-ne-assistedparsplanavitrectomyimprovedthesurgicalproceduresanddecreasesthepostoperativeblood-ocularbarrierbreakdown.GraefesArchClinExpOphthalmol240:423-429,20023)坂本泰二,樋田哲夫,田野保雄ほか:眼科領域におけるトリアムシノロン使用状況全国調査結果.日眼会誌111:936-945,20074)岡本紀夫,伊藤吉將,長井紀章ほか:ヒアルロン酸ナトリウムを分散安定化剤とするトラニラスト超微粒子懸濁液.眼科50:455-459,20085)須澤東夫,菊池伸次,市川潔ほか:アレルギー性疾患治療薬Tranilastのケロイド組織に対する作用.日本薬理学雑誌99:231-239,19926)岡本進:エキシマレーザー(PRK)術後の角膜上皮下混濁に対するトラニラストの抑制効果.あたらしい眼科14:239-243,19977)酒井達朗,岡本進,岩城陽一:トラニラスト点眼液のエキシマレーザー照射後の角膜上皮下混濁に対する抑制効果.日眼会誌101:783-787,19978)千原悦夫,落合春幸,董瑾ほか:緑内障濾過胞に対するTGFb1阻害剤トラニラストの効果.眼紀50:260-266,19999)青山裕美子,石橋朋和,橋本真理子:シヌソトミー併用トラベクロトミーにおけるトラニラスト点眼の効果.あたらしい眼科17:439-442,200010)須澤東夫,市川潔,菊池伸次ほか:アレルギー性疾患治療薬tranilastのカラゲニン肉芽形成および血管透過性亢進に対する作用.日本薬理誌99:241-246,199211)IsajiM,MiyataH,AjisawaYetal:Inhibitionbytranilastofvascularendotherialgrowthfactor(VEGF)/vascularpermeabilityfactor(VPF)-inducedincreaseinvascularpermeabilityinrats.LifeSci63:71-74,199812)IsajiM,MiyataH,AjisawaYetal:Tranilastinhibitstheproliferation,chemotaxisisandtubeformationofhumanmicrovascularendothelialcellsinvitroandangiogenesisinvivo.BrJPharmacol122:1061-1066,199713)井上真,植竹美香,武田香陽子ほか:ベンジルアルコールを除去した硝子体投与用のトリアムシノロンアセトニド溶液の作成.眼紀55:445-449,200414)KajiY,HiraokaT,OkamotoFetal:Visualizingvitreousbodyintheanteriorchamberusing11-deoxycortisolafterposteriorcapsuleruptureinananimalmodel.Ophthalmol-ogy111:1334-1339,200415)高木和行:処方的乳化と機械的乳化のバランスを考えた乳化技術.FragranceJournal,(臨時増刊)19:131-138,2005***