《第34回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科41(8):1003.1007,2024c水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術(iStentinjectW)の術後12カ月成績半田壮大塚眼科医院CSurgicalOutcomesat12MonthsafterCombinediStentinjectWSecond-GenerationTrabecularMicro-BypassStentImplantationandPhacoemulsi.cationSoHandaCOtsukaEyeClinicC目的:iStentCinjectW(Glaukos社)を用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術の術後C12カ月成績について検討する.対象および方法:大塚眼科医院でC2021年C4月.2022年C4月に同一術者によりCiStentinjectWを挿入し,12カ月以上経過観察が可能であった広義原発開放隅角緑内障患者を対象とした.視力,眼圧,点眼スコア,角膜内皮細胞密度,術後合併症について後ろ向きに検討した.結果:症例はC40例C68眼(72.7C±6.0歳).矯正視力(logMAR)は術前C0.16±0.17,術後C1カ月C.0.07±0.12,術後C12カ月C.0.11±0.07と術前より有意に向上していた(p<0.0001).眼圧は術前C15.8C±3.0CmmHg,術後C12カ月C12.5C±2.5CmmHgと有意に下降し,点眼スコアは術前C1.2C±0.6,術後C12カ月C0.1C±0.4と有意に減少していた(p<0.0001).角膜内皮細胞密度は術前C2,697C±338Ccells/mm2,術後C1カ月でC2,513C±533Ccells/mm2,術後C12カ月C2,501C±402Ccells/mm2と有意な減少(p<0.001)を認めたが,術後C1カ月と術後C12カ月では有意な減少は認めなかった.術後合併症としてニボーを伴う前房出血をC3眼(4.4%),術後C30CmmHg以上の一過性眼圧上昇をC4眼(5.8%),周辺虹彩前癒着(peripheralanteriorsynechia:PAS)をC5眼(7.3%)に認めた.結論:iStentCinjectWは術後C12カ月では有意な視力の向上,眼圧の下降,点眼スコアの減少を示し,挿入後の角膜内皮細胞への影響や合併症も少なく,安全性の高いデバイスである可能性が示唆された.CPurpose:Toevaluatethesurgicaloutcomesat12-monthsaftercombinediStentinjectW(Glaukos)implanta-tionCandCphacoemulsi.cationCforCtheCtreatmentCofprimaryCopen-angleCglaucoma(POAG)C.CMethods:InCthisCretro-spectivestudy,wereviewedthemedicalrecordsof68eyesof40POAGpatients(meanage:72.7C±6.0years)whounderwentcombinediStentinjectWimplantationandphacoemulsi.cationbythesamesurgeonfromApril2021toApril2022atOtsukaEyeClinicandwhocouldbefollowedupforatleast12-monthspostoperative.Visualacuity(VA),intraocularpressure(IOP)C,glaucomamedicationscores,cornealendothelialcell(CEC)density,andpostop-erativeCcomplicationsCwereCevaluated.CResults:CorrectedVA(logMAR)atCpriorCtoCsurgeryCandCatC1-andC12-monthsCpostoperative,Crespectively,CwasC0.16±0.17,C0.07±0.12,CandC.0.11±0.07,CthusCshowingCsigni.cantCimprovementCpostsurgery(p<0.0001)C.CBeforeCsurgeryCandCatC12-monthsCpostoperative,Crespectively,CmeanCIOPCwas15.8±3.0CmmHgand12.5±2.5CmmHg,thusshowingsigni.cantreductionpostsurgery,andthemeanglauco-maCmedicationCscoreCwasC1.2±0.6CandC0.1±0.4,CalsoCshowingCsigni.cantCreductionCpostsurgery(p<0.0001)C.CTheCmeanCCECCdensityCwasC2,697±338Ccells/mm2CatCbeforeCsurgery,C2,513±533Ccells/mm2CatC1-monthCpostoperative,CandC2,501±402Ccells/mm2CatC12-monthsCpostoperative,CthusCshowingCaCsigni.cantCdecreaseCatC1-andC12-monthsCpostoperativecomparedtoatbeforesurgery(p<0.001)butnosigni.cantdecreasebetweenat1-and12-monthspostoperative.Postoperativecomplicationsincludedanteriorchamberhemorrhagein3eyes(4.4%)C,transientIOPelevationCaboveC30CmmHgCinC4eyes(5.8%)C,CandCperipheralCanteriorCsynechiaeCinC5eyes(7.3%)C.CConclusions:CiStentinjectWimplantationandphacoemulsi.cationresultedinasigni.cantimprovementinVA,decreaseinIOP,anddecreaseofglaucomamedicationscorewithfewcomplicationsandminimallossofCECdensityat12-monthspostoperative,thisindicatingthatitisasafeande.ectiveprocedure.C〔別刷請求先〕半田壮:〒870-0852大分県大分市田中町C3-12-69大塚眼科医院Reprintrequests:SoHanda,M.D.,OtsukaEyeClinic,3-12-69Tanaka-machi,Oita-shi,Oita870-0852,JAPANC0910-1810/24/\100/頁/JCOPY(131)C1003〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)C41(8):1003.1007,C2024〕Keywords:iStent,水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術,低侵襲緑内障手術,眼圧.iStent,combinetediStentinjectWimplantationandphacoemulsi.cation,minimallyinvasiveglaucomasurgery,intraocularpressure.CはじめにiStent(Glaukos社)は近年,急速に普及しつつある低侵襲緑内障手術(minimallyinvasiveglaucomasurgery:MIGS)で使用するデバイスの一つである.わが国ではC2016年にC1個挿入型の第一世代のCiStentが保険適用になり,2020年にはC2個挿入型のCiStentinjectWが使用可能となった.iStentinjectWはすでに海外で使用されていたCiStentinjectのフランジ部を幅広くし,視認性の向上させ,ステントが線維柱帯に深く埋もれないように改良されたものである.ステントを線維柱帯に垂直に打ち込んで挿入し,線維柱帯からCSch-lemm管までの房水流出抵抗の高い箇所をバイパスし眼圧下降を図る.適応は「白内障手術併用眼内ドレーン使用要件等基準」の第C2版1)を遵守する必要がある.大塚眼科(以下,当院)での適応基準は白内障を合併しているCmeandeviation(MD)値がC.6dB以下の初期の広義原発開放隅角緑内障(primaryCopenangleCglaucoma:POAG)で,緑内障点眼を1剤以上使用しており,眼圧がC25CmmHg以下の患者としている.武川ら2)はCiStentCinjectWを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術と,水晶体再建術にマイクロフックを用いた線維柱帯切開術を併施した緑内障症例の術後C6カ月の成績と術後合併症を検討しており,両術式とも有意な眼圧下降を認め,重篤な合併症は認めなかったとしているが,現時点で筆者の知る限りCiStentinjectWの術後成績の報告は少ない.そこで筆者はCiStentinjectWを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術を施行した広義CPOAGの術後C12カ月の成績と有害事象について検討した.CI対象および方法2021年C4月.2022年C4月に当院で同一術者によりCiStentCinjectWを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術を施行し,12カ月以上の経過観察が可能であった広義CPOAG40例C68眼を対象とした.対象の半数以上が前医からすでに緑内障点眼を処方されており,無点眼時のベースライン眼圧が不明であったため,本研究では正常眼圧緑内障(normalCtensionglaucoma:NTG)と狭義CPOAGの病型分類はせず,対象はすべて広義CPOAGとして検討した.本研究は診療録から後ろ向きに検討した.緑内障点眼数の評価には単剤をC1点,配合剤をC2点としてその合計を点眼スコアとした.術後1カ月,3カ月,6カ月,9カ月,12カ月の各時点での眼圧,点眼スコア,有害事象を,術後C1カ月とC12カ月で視力と角膜内皮細胞密度を評価した.生存率はCKaplan-Meier分析による生存解析を行い,エンドポイントはC2回連続で術前より眼圧が高値,または術後に緑内障点眼の再開と定義した.眼圧はCGoldmann圧平眼圧計での測定値を用いた.術前に使用した視野計はCHumphrey自動視野計(CarlCZeissCMeditec社)のCSwedishCInteractiveCThresholdingCAlgorithm-stan-dard(SITA)24-2を用いた.角膜内皮細胞密度の計測にはスペキュラーマイクロスコープCE530(ニデック)を用いた.統計解析にはCpairedt検定を使用し,p<0.05の場合に有意と判定した.本研究はヘルシンキ宣言に基づき,大塚眼科医院の倫理委員会の承認を得て行った.水晶体再建術は角膜切開で行った.眼内レンズ挿入後に粘弾性物質で前房を確保し,隅角鏡にて線維柱帯を確認後に耳上側の角膜サイドポート部より鼻下側方向の線維柱帯にCiStentCinjectWをC2個留置した.iStentCinjectWが適正な位置で留置されていることを確認し,前房内の洗浄を行った.0.4%ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液C2mgを結膜下注射し手術終了とした.術後点眼はC0.5%モキシフロキサシン塩酸塩をC1日C4回,0.1%ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムをC1日C4回,ブロムフェナクナトリウム水和物液をC1日C2回とし,適宜主治医(執刀医)の判断で中止した.緑内障点眼は術後に全例中止とし,適宜再開とした.CII結果対象となったのは男性がC17例C27眼,女性がC23例C41眼であった(表1).平均年齢はC72.7C±6.0歳,術前の平均矯正視力(logMAR)はC0.16C±0.17,平均CMD値は-3.7C±2.9CdBであり,対象はすべて初期の広義CPOAGであった.すべての患者が内眼手術やレーザー治療などの既往がなく,緑内障点眼をC1剤以上使用していた.術前の平均眼圧はC15.8C±3.0mmHgで術後C1カ月,3カ月,6カ月,9カ月,12カ月の各時点の眼圧はそれぞれC12.8C±2.1CmmHg,11.6C±2.2CmmHg,C12.1±2.1CmmHg,12.3C±2.3CmmHg,12.5C±2.5mmHgであり,術前の眼圧と比較するとすべての時点で有意に眼圧下降を認めた(p<0.0001)(図1).術後C12カ月での眼圧下降率はC20.8%であった.点眼スコアは術前C1.2C±0.6で術後1カ月,3カ月,6カ月,9カ月,12カ月はそれぞれC0.2C±0.5,C0.3±0.6,0.1C±0.6,0.1C±0.6,0.1C±0.4ですべての時点で有表1症例背景1815.8症例数40例68眼C16年齢C72.7±6.0歳**眼圧(mmHg)14性別(男性/女性)17/23人術前視力(logMAR)C0.16±0.17C術前CMD値(SITA24-2)C.3.7±2.9CdB術前眼圧C15.8±3.0CmmHgC術前点眼スコアC1.2±0.6術前角膜内皮細胞密度C2,697±338Ccells/mm2C12108平均値±標準偏差C6術前1369121.6n=68n=68n=68n=68n=68n=681.41.2観察期間(カ月)1.2図1眼圧経過1.00.8眼圧は各時点で術前より有意な下降を得られた(p<0.0001C0.6*pairedt検定).点眼スコア****0.10800.40.2100術前136912n=68n=68n=68n=68n=68n=68観察期間(カ月)図2点眼スコア点眼スコアは各時点で術前より有意に減少していた(p<0.0001生存率(%)604020pairedt検定).意に点眼スコアの減少を認めた(p<0.0001)(図2).術後12カ月の点眼減少数はC1.1,減少率はC91.6%で,緑内障点眼をC1剤も使用していない症例はC88.2%であった.矯正視力(logMAR)は術前がC0.16C±0.17,術後C1カ月,12カ月でそれぞれC.0.07±0.12,C.0.11±0.07と術前より有意に向上していた(p<0.0001).術前の角膜内皮細胞密度はC2,697±338cells/mm2,術後1カ月で2,513C±533Ccells/Cmm2,術後C12カ月でC2,501C±402Ccells/mm2であり術前と比較するとそれぞれ有意に減少(p<0.001)を認めたが,術後1カ月と術後C12カ月の角膜内皮細胞密度の有意な減少は認めなかった(p=0.79).2回連続で術前眼圧より高値,または術後に緑内障点眼の再開をエンドポイントとした場合の生存率は,術後C12カ月でC88.2%であった(図3).明らかな術中の合併症は認めなかった.術翌日にニボーを形成する前房出血をC3眼(4.4%)で認めたが,すべてC1週間ほどの保存的な経過観察で消退した.30CmmHg以上の一過性高眼圧はC4眼(5.8%)に認めた.このうちC2眼は前房出血の症例で,術後数日で前房出血の消退とともに眼圧も下降した.残りのC2眼は術後のステロイド点眼を中止したところ速やかに眼圧下降を認めた.術後C1カ月の時点で周辺虹彩前癒0観察期間(カ月)図3生存率曲線Kaplan-Meier分析による生存率.エンドポイントはC2回連続で術前より眼圧が高値,または術後に緑内障点眼を再開したものとした.着(peripheralCanteriorsynechia:PAS)をC5眼(7.3%)に認めた.CIII考按今回の検討において対象はすべて初期の広義CPOAGであった.眼圧は各時点で有意に下降しており,術前C15.8mmHg,術後C12カ月でC12.5CmmHg(下降率C20.8%,p<0.0001)の下降を認めた.点眼スコアも各時点で有意に減少しており,術前C1.2,術後C12カ月でC0.1(減少率C91.6%,p<0.0001)の減少を認め,術後C12カ月で緑内障点眼をC1剤も使用していない症例の割合はC88.2%であった.現時点で筆者の知る限りCiStentinjectWの既報は少なく,CiStentinjectを用いた報告が多い.Shalabyら3)は,POAGにCiStentinjectを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入24681012術の検討で,術前眼圧がC15.6mmHg,術後C12カ月で14.0mmHg(眼圧下降率C10.0%,p=0.02)の下降を認め,点眼スコアは術前C1.9,術後C12カ月でC1.5(減少率C21%,p=0.02)減少したとしている.また,Salimiら4)はCNTGにCiStentinjectを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術の検討で,術前眼圧がC15.8mmHg,術後C12カ月でC12.3mmHg(下降率C22%,p<0.001)の下降を認め,点眼スコアは術前C1.5,術後C12カ月でC0.45(減少率C70%,p<0.001)減少したとしており,いずれも本研究と同様に眼圧下降および点眼スコアの減少を認めている.高齢になるにつれ緑内障の罹患率は上昇する.近年の高齢化に伴い緑内障患者の高齢化や認知症の増加が予想される.緑内障患者の点眼不成功の原因は加齢,視機能,身体・認知機能障害などが関連する5,6).また,緑内障点眼の本数が増えるほど点眼アドヒアランスは低下し7),点眼アドヒアランスが低下するほど視野の進行速度は速くなる8).本研究では術後C12カ月の時点で点眼減少数はC1.1であり,88.2%の症例で緑内障点眼を使用せずに経過している.緑内障点眼を一生涯継続することは高齢になるほど困難となる.白内障手術時に併用する本術式で得られる眼圧下降や緑内障点眼の減少は大きな利点と考える.本研究の術前の角膜内皮細胞密度はC2,697C±338Ccells/mm2であり,術後C1カ月と術後C12カ月はそれぞれC2,513C±533Ccells/mm2,2,501C±402Ccells/mm2で術前と比較すると両時点も有意に減少(p<0.001)を認めるも,術後C1カ月と術後12カ月では有意な減少を認めなかった.Ahmedら9)はCiStentinjectを用いた水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術群と水晶体再建術単独群との比較で,角膜内皮細胞密度は術後早期に両群とも内眼手術とほぼ同等の減少を認めるも,その後C60カ月にわたり両群の角膜内皮細胞密度の減少に有意差は認めなかったとしている.角膜内皮細胞密度の推移は今後も長期にわたり経過をみる必要がある.本研究の術後合併症としてニボーを形成する前房出血をC3眼(4.4%),30CmmHg以上の一過性高眼圧をC4眼(5.8%)に認めた.iStentinjectの術後合併症として,Angら10)は前房出血C1眼(3.3%),21mmHg以上の一過性眼圧上昇はC2眼(6.7%),Rhoら11)は前房出血C3眼(8.3%),25CmmHg以上の一過性眼圧上昇はC2眼(5.6%)としており,単純比較はできないが本研究とほぼ同様の報告をしている.他のCMIGSであるマイクロフックやCKahookCDualCBradeを使用した線維柱帯切開術とCiStentCinjectW,iStentCinjectとの比較では,いずれも術後の出血性合併症はCiStentinjectW,iStentinjectのほうが少なかった2,12).iStentCinjectCWやCiStentinjectは,線維柱帯を切開するCMIGSと異なり線維柱帯に垂直に挿入する操作なので,線維柱帯への侵襲が少なく術後の出血性合併症が少ないと考える.本研究では術後のCPASをC5眼(7.3%)に認めた.Popovicら13)はCiStentinjectを挿入後のCPASをC7.4%に認めたとしている.術後のCPAS形成には炎症細胞やフィブリンなどが関与している14)と考えられているが,Matsuoら15)はマイクロフックを用いた線維柱帯切開術眼内法後のCPAS形成について,線維柱帯切開に伴う房水流出が増大することで虹彩が線維柱帯に物理的に引き寄せられCPASを形成する可能性があるとしている.本研究の術後にCPASを形成した症例のうちC2眼は前房出血を生じた症例であった.これらの症例は炎症細胞や出血性のフィブリンなどでCPASが形成された可能性はあるが,他のC3眼はステント部の局所的な房水流出の増大による影響で,虹彩が物理的にステントに引き寄せられPASを形成した可能性がある.本研究のCPASを形成した症例のうち,留置したCiStentinjectWの双方にCPASを生じた症例はなく,いずれも術前より眼圧下降を認めているので隅角癒着解離術やレーザー隅角形成術などの追加処置はしていない.これらをふまえると,iStentCinjectW挿入術は白内障を合併している初期の広義CPOAG患者や,緑内障点眼の本数を減らしたい症例などに良い適応があると考えられ,術後の合併症は他のCMIGSより少なく,安全性が高いことが示唆される.ただし,本研究は日本人に多いとされるCNTGを含んだ病型の分類をしておらず,症例数も少なく観察期間が12カ月と短期であるので,今後も症例数を増やし長期的に検討する必要がある.利益相反:利益相反公表基準に該当なし文献1)白内障手術併用眼内眼内ドレーン使用要件等基準(第C2版).日眼会誌124:441-443,C20202)武川修治,北原潤也,知久喜明ほか:白内障手術併用眼内ドレーン挿入術(iStentinjectW)とCMicrohook線維柱帯切開術の術後短期成績.臨眼C76:1387-1392,C20223)ShalabyCWS,CLamCSS,CArbabiCACetal:iStentCversusCiStentCinjectCimplantationCcombinedCwithCphacoemulsi-.cationinopenangleglaucoma.CIndianJOphthalmolC69:C2488-2495,C20214)SalimiCA,CClementCC,CShiuCMCetal:Second-generationCtrabecularmicro-bypass(iStentinject)withcataractsur-geryCinCeyesCwithCnormal-tensionglaucoma:OneCyearCoutcomesCofCaCmulti-centreCstudy.COphthalmolCTherC9:C585-596,C20205)TathamAJ,SarodiaU,GatradFetal:Eyedropinstilla-tionCtechniqueCinCpatientsCwithglaucoma.CEye(Lond)C27:1293-1298,C20136)KashiwagiCK,CMatsudaCY,CItoCYCetal:InvestigationCofCvisualCandCphysicalCfactorsCassociatedCwithCinadequateCinstillationCofCeyedropsCamongCpatientsCwithCglaucoma.CPLOSONEC16:1-13,C20217)DjafaniCF,CLeskCMR,CHarasymowyczCPJCetal:Determi-nantsCofCadherenceCtoCglaucomaCmedicalCtherapyCinCaClong-termCpatientCpopulation.CJCGlaucomaC18:238-243,C20098)Newman-CaseyCPA,CNiziolCLM,CGillespieCBWCetal:TheCAssociationCbetweenCMedicationCAdherenceCandCVisualCFieldCProgressionCinCtheCCollaborativeCInitialCGlaucomaCTreatmentStudy(CIGTS)C.OphthalmologyC127:477-483,C20209)AhmedCIIK,CSheybaniCA,CDeCFrancescoCTCetal:Long-termCendothelialCsafetyCpro.leCwithCiStentCinjectCinCpatientsCwithCopen-angleCglaucoma.CAmCJCOpthalmolC252:17-25,C202310)AngCBCH,CChiewCW,CYipCVCHCetal:ProspectiveC12-monthCoutcomesCofCcombinedCiStentCinjectCimplantationCandCphacoemulsi.cationCinCAsianCeyesCwithCnormalCten-sionglaucoma.EyeVis(Lond)C9:1-11,C202211)RhoS,LimSH:Clinicaloutcomeaftersecond-generationtrabecularCmicrobypassstents(iStentCinjectR)withCphacoemulsi.cationCinCKoreanCpatients.COphthalmolCTherC10:1105-1117,C202112)BarkanderCA,CEconomouCMA,CJohannessonCGCetal:Out-comesCofCiStentCinjectCvsCKahookCdualCbradeCsurgeryCinCglaucomapatientsundergoingcataractsurgery.CJGlauco-maC32:121-128,C202313)PopovicCM,CCampos-MollerCX,CSahebCHCetal:E.cacyCandCadverseCeventCpro.leCofCtheCiStentCandCiStentCinjectCtrabecularCmicro-bypassCforopen-angleCglaucoma:ACmeta-analysis.JCurrGlaucomaPractC12:67-84,C201814)RouhiainenCHJ,CTerasvirtaCME,CTuovinenCEJCetal:CPeripheralCanteriorCsynechiaeCformationCafterCtrabeculo-plasty.ArchOphthalmolC106:189-191,C198815)MatsuoCM,CInomataCY,CKozukiCNCetal:CharacterizationCofperipheralanteriorsynechiaeformationaftermicrohookCab-internotrabeculotomyusinga360-degreegonio-cam-era.ClinOphthalmolC15:1629-1638,C2021***